右膝前十字靭帯断裂。
左膝前十字靭帯断裂。
浦和の戦術にようやく馴染んだ感のあった2ndステージ。
“浦和のキング”らしさが発揮され始めた矢先、
彼に再び悲劇が襲った。
9月18日アルビレックス新潟戦。
ピッチに崩れ落ちた8番。
つらいリハビリ、思い通りのプレーができないジレンマ。
強靭な精神を持ち合わせた人でさえ、
トップコンディションに戻るまで1年以上を要す大怪我に、
それも同じ診断を両膝に下されたら、耐え切ることができるのだろうか。
「この2年を振り返るとチームに貢献したイメージがない。僕抜きでも優勝したし、
チーム内での自分の位置付けが不安。」
彼の働きは、誰もが認めている。
だが、“膝に爆弾を抱える選手”にチームがポジションを空けて待ってくれるのか、
不安になって当然である。
05シーズンに向けフロントが中盤の選手補強に動いているとしたら、なおさらだ。
「浦和にはすべての面で満足している。だから、こういう話が持ち上がって
チームとサポーターに申し訳ない」
浦和に居を構え、主治医は仁賀ドクター。現場、フロントからの強い慰留。
彼の不安な気持ちは、彼にしか分からない。
彼は今、迷っている。
これだけは確かなことである。
彼が再び“浦和のキング”としてピッチに帰ってきてくれることを
願ってやまない。
君の100%。
まだ僕は観ていないから。
マンチェスター遠征の帰路。
ヒースロー空港で搭乗待機中、選手たちと居合わせた。
それぞれ輪になり雑談する中、
独り離れた場所で携帯ゲームに講じる彼がいた。
俺たちとまた一緒に戦おう、山瀬!
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