「誇」-URAWA REDS-
共に…
 



肌寒い浦和から南へ40km。早歩きすると汗ばむほど暖かい横浜。
色々な想いが重なり合い、絶対に負けたくない戦い。前日首位鹿島が引き分けている。さあ、行こう。
 
アルパイが復帰、永井がリザーブ。岡野が弾き出されている。
“4バック?”
内舘がボランチ、2列目に長谷部。
“threeだね”
「疲れ」が強調されていた横浜。ウチだって疲れているはず。
“俺たちが支えてやるから、負けんじゃねーぞ”
華のある両チーム。丁寧なパスワーク、しっかりしたマーク。一進一退の攻防が繰り返される。
今日の僕らは昔いた「定位置」にいる。声を出し跳ねる、それを拡げる場所。二日酔いの気だるさも消えるほど、「テンパって」いる。
ボールを持つ山瀬に浴びせるブーイング。ちょっとした仕草に懐かしさを覚えてしまいそうだ。
“あいつにだけはやらせない”
19番、35番が汚れたプレーを仕掛けてくる。
“負けんな!”
20分過ぎ、上にふかしたように見えたシュートがクロスバーに当たる。ここの2F席は角度が判りづらい。直後にもう一度クロスバー。
“いいんだ、点取られなきゃ”
内舘が次々と芽を潰す。アルパイの迫力あるスライディング。
“いいねぇ、ウッチー。頼もしいね”
CK、内舘にコール。ヘッドで合わせたのは本当に内舘。
“凄いよ、内舘”
闘莉王が蹲っている。ウチの攻撃が続いている。
“立て、闘莉王”
“あれ?痛んでるのか・・・”
少しずつ、少しずつ押し込まれている。
“絶対に点やらないからな”
36分、闘莉王が起き上がらない。都築が×を出す。
闘莉王out堀之内in。
何の違和感も不安もない交代。
“逞しくなったね、ホリ”
“このまま、0で行こう”
前半残り5分。坪井が振られ19番が、ドリブルで抜けた「リセット」がゴールを襲う。
“お前らには取らせない”
 
陽射しが強いゴール裏。乾ききった体。
“ゴールで僕を潤してくれ”
“エメの位置が低いのかな・・・”
杞憂に終わる長谷部⇔エメのコンビネーション。
“いいよ、それでいいんだ”
空を覆う雲。泣き出しそうな空。
67分、達也out永井in。
“頼むぞ、永井”
ホリのオーバーヘッドは4番に当たる。エメが中沢のタイトなマークに苦しんでいる。
ピッチを打ち付ける雨。止まないコール。
“撃て!啓太”
リバウンドを永井が押し込む。歓喜が擦れて声にならない。一番決めて欲しかったヤツが決めたとっておきのゴール。
“あと20分、頑張るんだ”
切らすことなく続くPRIDE of URAWA。
“そう、このまま突き抜けるんだ”
攻める横浜。耐え忍び、カウンターを仕掛ける浦和。
PRIDE of URAWA、「誇り」を賭けた戦い。
長谷部out酒井in。
“逃げろ、あと少しだ”
ロスタイムは3分。都築が最後のシュートを弾く。
 
1-0。
雨上がりの青空に映える赤いユニフォーム。
内舘、都築、長谷部、永井、暢久、達也、エメ、ホリ・・・
みんな、本当にありがとう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (reds-and-blues)
2005-05-16 19:53:48
お疲れ様でした!シビレましたあの大きなサポート!!!

晴れた空がレッズの勝利を祝ってくれたようでしたね。
 
 
 
Unknown (otteru)
2005-05-16 21:01:53
こんばんは。中継NHKだったんですよね。大きかったですか?ありがとうございます。

今、体中が筋肉痛です。跳ねてただけなのに、肩や背中まで痛いのは何故なんでしょう・・・?
 
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