夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

遊び心 灰釉鉄絵茶碗 伝バーナード・リーチ作 茶碗 その3

2018-02-14 00:01:00 | 陶磁器
展示室の近景です。手元にある民芸作品には箱のない作品が多く、保存箱の準備もあり民芸作品の展示が多くなっています。箱のないままでも民芸品はいいのでしょうが、調べた内容や履歴の書類、毀れないように保存するということから保存箱を作るようにしています。



冬は寒いので展示替えが億劫になっています。この億劫さが扱いの粗末さにならぬようにしなくてはいけません。いままで作品を傷めたことは滅多にないのですが、それでも手痛い思いをしたことはあります。



ただ常に片づけていないと乱雑になるので、常に作品を一個展示したら、一個はきちんと収納するという維持をちていなくてなりません。展示スペースを維持するのも意外にたいへん・・。



本日紹介するバーナードリーチの作品群は胡散臭いことが定番。魚の図柄やウサギなどの動物を描いた茶碗などの作品はどうもかなり胡散臭い。箱のサイン、作品の印銘は簡単で真似しやすい・・。

本日紹介する作品は、本来の茶碗の品格で作品を選ぼうとして入手した作品ですので、あくまでも「伝」で遊び心・・。

遊び心 灰釉鉄絵茶碗 伝バーナード・リーチ作 茶碗 その3
合箱
口径138*高台径*高さ78



なんどもバーナードリーチの作品は投稿していますので、バーナードリーチについての詳しい説明はもはや省きます。



箱に収納すると難点は、箱から出して見直すことが億劫になることです。蒐集した作品は箱に仕舞いっぱなしというでは、蒐集家としては失格です。



またよく見かける家野中や身の回りに蒐集品だらけというのも失格・・。最悪は仕事場にまで持ち込む輩、趣味は仕事場には決して持ち込まないこと、これは骨董蒐集を趣味とする者の鉄則ですね。



ところで小生がブログを投稿する大きな理由は自由に自ら検索できることです。好きな時に自ら参考にし、写真を引用できるからですが、整理が終了するとそれも必要なくなります。ブログを閉鎖してからも見直すことができ、後世に伝えられます。



当方のブログは素人の短期間における調査の記述ですので、何度もあとから内容を修正しています。



改めて評価を見直すとこ一日に最低一作品のペースで必ずあります。



この作品もなんど評価を見直すか楽しみです。ものづくりには「朝令暮改」は必須ですから・・。

バーナードリーチの作品は釉薬に同一のものが多いようです。前回は鉄分の多い釉薬の茶碗を投稿しましたが、その作品と同じ釉薬の作品を当方の所蔵作品で比較してみました。



黒釉の茶碗はなかなか品があってよいように思います。これらの柿釉薬には共通した点があります。



釉薬の掛け具合や高台の削りも判断ポイントです。本日紹介した作品と同一の釉薬、胎土を使用した作品は下記のものがあります。



どうも胎土から大皿は茶碗や壷類とは同時の焼成ではない? もしくは窯での位置が違うとと推定されます。



こういうゆっくりとした回り道を経ての確かめ方というのには無駄も多いが、一番身に着く確かめ方だと思います。すぐに専門家に持ち込むと納得しないことが多いものです。専門家と言えでもいずれ素人に毛が生えたようなものです。あてにはなりません。

小生は恐れ多くて他人の所蔵品の品定めはしませんが、悪いものには「結構な作品ですね。」というようにしています。たとえば男のネクタイには褒めても悪く言ってはならないものだそうです(どこかのママさんの弁)。ネクタイの陰には必ずといっていいほど女の人の思いが関係しており、どのような思いなのか予測不能だからだそうです。骨董品も同じ、故人の思いなど人の思いがどう隠れているか予測不能ですからね。



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