夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

女性像 伊勢正義画 その3

2017-10-16 00:01:00 | 洋画
週末には東京美術倶楽部へ・・。骨董を趣味とする者、このような出展を見ずには語れないが、買うべき値段では非ず、もとい買えるような値段には非ず。



tokorode仕事の愚痴・・・請負金額から瑕疵があるからと下請代金から金額を差し引くことが横行しているようですが、発注側から立場的に弱いものへの論理がまかり通る時代なったのでしょうか? 管理責任と技術者のプライドはどこへ? とにかく憤ることの多い事象が目につきます。

さて伊勢正義という洋画家をご存知の方は少ないと思いますが、一応美術年鑑に記載されている画家です。本ブログでおなじみの福田豊四郎とは同年代に同郷で過ごし活躍した画家です。

女性像 伊勢正義画 その3
油彩額装 右下サイン 
画サイズ F6号:横315*縦410 全体サイズ:縦570*横490



女性を描いた作品は人気があります。秋田美人を描いたかのような作品です。家内曰く「私のような人が秋田にもいるのね。」だと・・・。



伊勢正義は、1907(明治40)年秋田県大館市白沢に生まれました。その後転勤の 多かった父にともない各地を転々とし、少年時代を秋田県小坂町で過ごしています。



当時の小坂町は鉱山の最盛期で、秋田県で北辺の地にありながら中央から直接文化が 流入してきており、大いに刺激を受けたようです。



藤島武二に師事し、光風会展や帝展,第二部会展で受賞。昭和11年猪熊弦一郎,小磯良平らと新制作派協会(現新制作協会)を結成しました。戦後も同協会で活躍。昭和60年11月18日死去しており、享年78歳でした。

伊勢正義の作品は本ブログでも他二点紹介されています。

冬の山 伊勢正義画 その1
油彩額装 左下サイン 
画サイズ:横360*縦690

この「冬の山」は郷里のアトリエを解体する際に発見された作品で、在郷時代に描かれた珍しい作品。サインから1937年作か?(29歳頃?)と推測されますが、同時にサインのない「裸婦図」も発見されており当方で所蔵しています。



他には下記の作品を縁があって所蔵しています。この作品は「冬の山」と同じく本ブログですでに紹介されています。

人形 伊勢正義画 その2
油彩額装 右下サイン 黄袋段ボール箱 
画サイズ 6号:横318*縦410 全体サイズ:縦595*横505



初恋の女性が水戸、付き合った女性が秋田、結婚した女性が秋田・・、再婚した家内は? 小生は佐竹藩になにやら因縁がある? 秋田美人でも眺めて仕事のストレスから気を休める週末でした。


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