夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

名も知らぬ画家 その5 骸骨図

2010-10-20 05:54:20 | 掛け軸
月下竹林骸骨行之図
紙本淡彩軸装 合箱入 画サイズ:横200*縦700

幽霊や骸骨という画題はわりと人気が高いが、ただ気持ちが悪く、物騒な?絵が多いけれど、本作品のようにどこかユーモラスさがある絵がいいですね。

仙台の汲古堂からの購入した作品ですが、購入時にすでに、虫食いをかなり丁寧に補修して再表具されていました。再表具されていることから時代の特定も難しくいですね。




骸骨の眼の部分が虫に喰われていて、より一層不気味さを醸し出しています



技巧的にはそれほどうまい絵とは言えませんが、月夜の竹の雰囲気が面白い





提灯だけ彩色されている点も面白いです。

印章は「華山」と判読できますが、幾人か存在しており、特定はできませんので、「名も知らぬ画家」ということで投稿します。幽霊や仏画などは無落款が多く、謹画とかで落款することも多いです。


 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。