20INCHERS

RIDING LIFE

プライスレス

2024-11-03 05:55:55 | Weblog














10/27(日)
C3 JAM KATO




バイブスからの余韻も冷めやらぬまま、大会ラプソディーは続きます。
その場の勢いで合流したライダーと、そのままのテンションで行動を共にする、これもまた大会、遠征の醍醐味です。




旅は道連れ 世は情け




・・と言いますが、まさしくそれを実感できるのがライダーのロードトリップであり、スケールの大きい送り迎えに待ち合わせも、高速のSAやPAでよく見かける行き先を掲げたヒッチハイクとはまた違うんです。
「BMXライダー」それは僕ら共通のパスポート、そこに絆があるから2つ返事で意気投合できるのです。




大会、特に遠征を伴う場合は、本当にそれだけで途轍もないドラマだと思うんです。
それを僕はずーっと長いこと、本番数分間のライディングにおける出来不出来だけで雁字搦めになっていました。




予選を落ちようが、決勝に上がりバトルで負けようが、優勝しない限りは五十歩百歩で大差はありません。
逆に優勝したとしても、ただただそれだけ、今後の成功が保証された訳でもありません。




捉え方としては、究極のハードトリックと在り方は見事にシンクロしていると思うんです。
様々なもの、数えきれないものを失い犠牲にして、苦節十余年という長い年月を費やして渾身の一撃をキメたとします。




僕の経験則から言えるのは、きつければきついほど、クリエイティブさがあればあるほど「メークした」本当にただただそれだけなんです。
その時目の前にあるのは、何もないだだっ広い平らな路面だけ。




満身創痍その場に倒れ込み、果てしなく広がる群青の空を見上げ考えました。




好きだからやっているんだ。
それに見返りなんてものは無くて当然だ。




それならば!
大会にしろトリックにしろ、楽しまないと損だ、と改めて思うようになったのです。
気持ちの持ちようでいくらでも楽しめる場にいながら、長いこともったいないことをしてきてしまいましたが、その分これからは自分のランはもちろん、それプラス有志達の応援を全力でしようと思っています。




楽しくもあり、どこか帰り際にはいつも切なくなる、これが旅です。
・・時間よ、止まれ・・




さっきまで、みんな目の前にいたのに・・
道すがら見る見るうちに過ぎ去ってしまう見慣れた大阪の夜景。




ありがとう、また来るね。
心の中でそう告げ、思い出、記憶はまたひとつ更新されました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今、一番カッコいい大会

2024-10-31 23:26:16 | Weblog
















@zanbuくん
撮影ありがとうございます。




カッコいいBMXの大会って、こういうもんだぜ!!
改めて主催者様ならびに東海クルーからのそんなメッセージが、一日中どよめく会場に負けじとこだましているようでした。




10/26(土)
東海バイブス




今年もエントリーさせていただきました。
僕の知っている「BMXのコンテスト」とはもともとこういうものでしたが、時代と共に良くも悪くも泥臭さがなくなり、垢抜けて淡々としたものに変わって行きました。




ライダーの低年齢化や社会権の必要性、様々な要因があり今のシーンが成り立っているのは理解できます。
一方で、そんな「クリーンなイメージ付け」が過剰に見える例も少なくありません。




そこまで良い子ぶった先には何があるのでしょう?
寧ろ、道理をねじ曲げ、はした金でスピリットを売った代償が重くのし掛かると思います。




今はライダーがトリックをキメても、ゴルフ中継で聞こえるようなおとなしい拍手。
僕らライダーの合言葉と言えば、もうめっきり聞くことは少なくなってしまいましたが、会場ごとひっくり返すような、




YEAH!!




これに尽きるでしょう。
世間体、コンプライアンス、今日ばかりは忘れてぶちかまそうぜ!
あたかもそう言わんばかりのギャラリーの声援、一歩間違えれば怒号ともとれるMC 笑




何故大会に出るのか?
それはその場所、その在り方がカッコいいからです。




今年もお世話になりました。
これからもそんなスタンスを崩さず続けて行けば、大人になってからBMXを始める人だってきっと増えると思います。




P.S.
練習のひとコマ、国内屈指のスタイリッシュな有志2人と奇跡のフロントヤードコラボは、確と記憶に刻み込んであります。

















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

喰ったら、飛ぶ

2024-10-06 22:24:55 | Weblog














肉めし岡もと(鶴ヶ島店)
味に定評のあるこちらのお店は、僕も気に入りしばらく前からリピーターになっていました。




肉豆腐がウリの定番メニューはほぼ網羅しましたが、今回の新作(期間限定?)として、トンテキ定食なる文言がお品書きの中を躍っています。
リピーターとしては要チェックでしょう。




また、味の高評価だけでなく、店内の雰囲気、清潔さ、客層(客の民度)それらどれをとっても五つ星です。




ここは敢えて、よくありがちな食レポとは致しません。
百聞は一見に如かず、タイトルに勝るとも劣らない、喰ったら、飛ぶ?
















いや、もとい。
喰ったら、死ぬ。




期間限定とは言わずレギュラーメニューになること、切に願います。
お近くの方は是非。
肉めし岡もと







こんな他愛もないネタを筆に任せ綴る気持ちになっているのも、何を隠そう、本日フィルドラン抜き3周が、やっと通算64回目のメークと相成ったのです。




絶不調だった雨上がりの先週末と同じく、今日だって雨上がりの湿度全開、ブレーキはビタビタ、決してコンディションは良くない中での謎の爆アゲ。




佐賀の公式練習で63回目をメークしたのを最後に、その後全くと言っていいほどできなくなっていました。
それは、ネクストレベルに挑め、というお告げだと言い聞かせ新たな目標設定をしてはいましたが・・




毎日最低1回はできていたものが、突然20日間できなくなるとは、相変わらずのあまのじゃくぶりです。
今更ながら正直よく思います。




浮いたり、落ちたり、面倒くさいな、練習ってやつは




でもそんなあまのじゃくぶりが、どうしても離れられないフリースタイルの魅力なのです。


















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

E.D.U

2024-09-29 23:09:57 | Weblog














タイトルの真意を熟知しておられる方、是非焼き鳥でも頬張りに行きましょう。
というのは、先日伊東真一郎くん、高志くんと再会したのです。




2人は僕にとって先輩であり恩師でもあり、BMXの、フラットの、格好良さ、楽しさ、厳しさ、プロとしての在り方、様々なものを学ばせていただきました。
・・とまあ、事の経緯を話し始めると間違いなく沼にはまるので、僕に会った時にでも訊いて下さい。懇切丁寧にお話し致します。




あれだけ満喫して、ここで紹介するネタがそれかよ!と突っ込まれそうですが、今日はそんな先週末のアキルラプソディーの中から、ひとつ衝撃を受けた出来事を抜粋してお届けしたいと思います。




伊東真一郎くんの駆るマシンはGTのアグレッサー、フォークはBULLY、もうこの段階で卒倒寸前なんですが・・
我を忘れて瞳孔は開きっぱなし、撮影する事など心の底から忘れ去っていました。




写真がないのが悔やまれますが、ただ、お伝えしたいのはニッポンブレーキのタッチなんです。
これはいくら撮影しようが動画を録ろうが、タッチを実際確認しないと伝わりません。




BMXに限らず、自転車という自転車のブレーキを見るなり必ずタッチのチェックをするのはライダー人情ですが、真一郎くんのニッポンのタッチは神がかっていました。
軽く、遊びがあるわけでもなく、それでいてぐにゃり感もない、僕のSOULBROに付いているニッポンを思い出すなり恥ずかしくなりました。




これだけのタッチが出せるなら、もはやUブレーキなんていりません。
僕はいつも、ブレーキの戻りの鈍さから遊び(レバーを動かしてから制動するまでの無効のストローク)が生まれるのが嫌で、スプリングのテンションを高めにセッティングする癖があります。




それが故に、戻らないとかはありませんが、ひどく重いタッチになってしまっていました。
現行のUブレーキなら、それでもそこそこ小気味良いタッチを出すことはできます。




一方でニッポン等キャリパー式の場合は、逆転の発想でスプリングのテンションを弱めにするのが、良いタッチを出すことのこつだと、ご教示いただきました。
今度僕も自分のSOULBROのニッポンブレーキを、一度ばらして組み直すのが楽しみで仕方がありません。




・・全く乗っていないSOULBROのニッポンブレーキを直してどうしようというのでしょう?笑
これだからBMXは辞められないんです。




また、兄弟2人とは、どんな会話からでも何かにつけてSOULBROの話題に結び付くのがたまりません。
夜更けには幼なじみとの再会もあり、連日連夜、素敵な週末でした。




















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駆け引き

2024-09-18 11:06:42 | Weblog











9/15(日)
佐賀のRUN 2024




まず始めに、運営ライダー及びスタッフの皆様、最高の大会をありがとうございました。
誠に勝手ながら関係各所様より、画像転載させていただいております。




毎日一番練習に時間を費やしているものに迷わず挑む、それが今僕の大会にエントリーするモチベーションとなっていますが、一方で、少しレベルを落とすことで場の空気を楽しめることも往々にしてあります。




予選は一番きついもの、あわよくば決勝に進出しバトル形式になった暁には、自分のターンが数回は回って来ると担保のとれている場合には、合間合間に過去ネタを織り交ぜる、先に行われた山梨でもそんな乗り方で楽しませてもらいました。




それ逆だろ!予選手堅く決勝で攻めるべきだろ!
一般論でいうとそうかも知れません。僕も以前はそうしてました。




従って、今は予選を上がることのハードルを自ら遥か高くしてしまっています。
今回もたまたまぎりぎり引っ掛かっての準決勝進出です。




ただ、上がってしまえば後は攻めるだけ、守るものがないのは気持ちも至極楽になります。
いつも思うのは、人は、何か守るものができた時に弱さが生まれて来るのではないか?ということなんです。




攻める・楽しむ
本当に絶妙な駆け引きです。




葛藤は、
もう一歩攻め込めたのではないか?
前回も同じくそれ以上攻め込めなかったの忘れたのか?
ただ、他のトリックだってできるところも見せたい
ベストではなくとも、公の場でのメークはそれなりに嬉しいし気持ちも上がる
折角ここまでやってきたのだから、楽しまないと損だ




それらの感情が、止めどなく巡り巡ってあれよあれよという間にまさかの決勝進出。
全員10代の今をときめく顔ぶれの中、僕ひとりだけ50手前です 笑













最終的にベストは決まらず結果は4位。
それでも「楽しかった!」素直にそう思えたことが嬉しかったです。




こんなラッキーはおそらく今回まででしょう。
この先も10月11月と大会は続きます。




既に相当な腹はくくっていますが、凍てつく地の泥沼の戦場となるのは目に見えています。
それでも、その面子と戦わないとうまくはなれないんです。




でもまあ、どう転んでもライダーは乗るだけです。
日々のライディングを楽しんで行きましょう。


















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

42バトル

2024-09-03 22:56:53 | Weblog












8/31(土)
VOODOU JAM




総評として先に言わせてもらえたら、参加者がここまで心行くまで乗り倒せるJAMは近年稀に見る例でした。
会場の都合上、時間的な都合上、敢えなくライディング時間が著しく短くなってしまうのが、昨今におけるコンテストシーンの常です。




まあ、エントリー数が少なかったというのが正直なところではありますが・・ハイクラスはいきなりバトル形式、言わば初っ端から決勝です。
しかも7人がそれぞれ総当たり戦となるため、ひとりひとりが6人とのバトル、対戦の回数そのものは42回 笑













当然恐ろしく時間がかかります 笑
これはさすがに乗る側、見る側共に中ダレ感が否めませんでしたが、大会と言えども遊びの延長から生まれたもの、台風の真っ只中に「乗る」一心で駆けつけた命知らずの良い子達、四の五の言わず楽しもうぜ、ということだったのでしょう。




「楽しんでいる」




それは湧いてくる気持ちであり、無意識なものです。
それでいて、そんな時以上のパフォーマンスはなかなか発揮できるものではありません。




何を以て「楽しい」と云えるかは人それぞれ違うと思いますが、僕にとってのそれは自分的最新トリックに真っ向挑むことです。
乗れる時間の長さに恩恵を受け、不本意ながらも最新?毎日一番メインにやっているもの+気分転換の過去ネタを引っ張り出し、結果は3位。













自分を見つめ直す時間として、約4年間大会から離れていた時期もありました。
充電期間だとか貯める期間と託つけて、負けることや他人からの評価が怖くて逃げていたのもまた事実です。




でも大会は、人並みに器用に生きることができない僕のたったひとつの居場所でもあるんです。
それならば、大切な居場所に感謝し、目一杯楽しまなくては損だとここに来てようやく気付いた今、あえて在り来たりな言葉で言わせてください。




全力の120%目指すのはもちろん、観戦や応援も含めて、




とにかく大会が楽しい




今、心からそう思えています。
そして、夜更けには僕の信念に賛同してくれた方からの志もいただき、思わず目頭が熱くなりました。




ライディングを共にしたみなさん、お疲れ様でした。
これからも乗り続けて、一緒にネクストレベルを目指して行きましょう。













追伸
関係各所様各位 画像転載させていただきました。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mr.GOOD

2024-08-13 10:45:03 | Weblog













8/11(日)
AMOK JAM & BBQ




僕がJAMをやると誘えば、必ず来てくれるGOOD君。
「行けたら行きます」「予定が合えば」的な返事で茶を濁すことなく、今まで一度も不参加だったことがありません。




そんな彼がイベントを開くと来たら、行かない手はないでしょう。
東京から仙台までなら片道約350km、日帰り上等です。




コンセプトはGOOD君手作りのランプでセッションしながらBBQをしよう、というライダーの原点とも言える純粋極まりないものでした。
僕の本業とは離れるため、この日は一日暴飲暴食&観戦を楽しむ気持ちでお邪魔しました。




すると昼下がりになんと!
「フラットを見せて下さい!」とのリクエストが。














ほんの一瞬でしたが、ライディングまで楽しませてもらえるなんとも一石二鳥な展開となったのは最高の思い出となり、今でも胸に刻み込んであります。




全員がプレイヤー、全員が参加、遊びの延長。
ライダー主導のイベントとして忘れては行けないものを再確認させてもらったひと時でした。




次回も是非開催してください。
楽しみにしています。




P.S.
フミ君画像拝借させていただきました。ありがとうございます。

















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動悸、息切れに・・

2024-08-05 22:23:30 | Weblog


良い子は決してエントリーしないで下さい、命知らずの救心ジャム。
今日はその模様をお伝えしようと思いますが、僕自身久しぶりにドでかいパンチを喰らいました。




次回のセッションは、もう少しお手柔らかにお願いしたいところです 笑




8/3(土) 航空公園
この日も例に漏れず昼前から軒並み37℃超え。
再三再四にわたる不要不急の外出禁止令が下される中、最も危険とされる昼過ぎに・・
















点火剤ライダー、見参。
我らがベストトリックジャム2023の覇者、べっこ君の登場です。




べっこ君は、いつも大会では顔馴染み、同じクラスで一緒に戦っている戦友であり、大会以外でも時々機会を作ってはライディングを共にする、僕の大切な仲間でもあります。




もはや説明不要でしょう、彼の看板トリックであるペダルロープアローニーは僕の幼なじみである右峰君のスタイルをフューチャーしているようで、右峰君のベストムービーを自分なりに編集し研究しているというぞっこんぶり。
映像の中で時折出てくる場所へ、今、自分が来ているということに感激してくれたのは、こちらもとても嬉しかったです。




僕が憧れのE君のホーム、服部緑地に行った時の胸熱な心境と同じでしょうか、そして、初めて路面に対してもお褒めの言葉が。
ええ、ここはほとんどどのライダーからも路面に関する酷評をいただいております 笑




さすが数少ない前後ブレーキ友達、合言葉こそ少なくとも自ずとセッションは始まります。
ジャムセッションにコンセプト、理由なんていりません。




ライダーだから、ひたすら乗る。
求めるはネクストレベル、ただただそれだけです。




共鳴しお互いに上がっていく相乗効果、言葉にできない最高の空気です。
地元の有志による撮影班も加わり、熱量は更にヒートアップ。




絶賛、覚醒中。
次こそメークか!?この瞬間を迎えると、ひと度とも止まりたくなくなるんです。
たださすがにこの暑さの中ぶっ飛ばし過ぎたのでしょうか、呼吸に違和感を感じマシンから下りてみると動悸を催す始末に。




すぐさま水分補給し大事には至りませんでしたが、数年前にもこの流れでそのままブラックアウトをメークしたことがありました。
35℃を超えると、公園から人も蚊も消えるため、気持ちさえ上がっていればライディングに水を差すものは何もない、最高の環境なんです。




一方で、人通りもないためひとりのライディングでは倒れていたところで発見も遅れます。
多少リスクはありますが、逆を言えばただ暑いだけ、夏の間はずっと暑いわけですから楽しんで行きたいとも思っています。




それもこれも全て、最高の夏の思い出。
べっこ君、地元有志のみなさん、最高の時間をありがとうございました。










救心製薬公式HPより引用













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

答なき旅路

2024-08-03 01:03:56 | Weblog













「こつ」とは何故こうも生き物のように目まぐるしく変化して行くのでしょう。
「こうやればできるんだ!」と身体で、頭で整理し、理解することがどうしても許されないようです。




調子良くできる時の記憶、調子悪い日の記憶、それらを全て消し去り「今」のライディングに没頭できれば・・
うまくできている時のイメージ、できている時はイメージやこつ等意識していません。




そして、うまくできない時に、できている時に対して何が欠落しているのか?
乗りながら考えてもいつも答を導き出すことができません。




唯一できることは、その練習をやめる。
日を改め、調子良くできる日が来るまで乗りながら待つ。




それでも1月4日に調子を上げ、過去最長記録?か3月末までそのトリックが調子良い日が毎日毎日続きました。
初めてできたのは25歳の時、苦節23年泣き笑い、今度こそ身体が習得した、そう確信していました。
















ところが、空気の乾燥や湿度の問題が大きく影響しているようで、思えば去年も春先のタイミングで急にできなくなったように、やはり今年も同じく春を迎える頃にはこのトリックとも暫しのお別れとなりました。
あまりにもその練習がストレスになるため、考え方を割り切り、冬場まで保留にしておこうか?なんて思ったりもしましたが、そんな時にいつも厄介なのが、たまにやってみたくなったりする未練たらしさです。




調子良い冬場には毎日の日課となっていたものが、3日に1日、1週間に1日、2週間に1日と明らかに気持ちが遠退いているのは自分でもよくわかっていました。
そんな折、他に楽しいトリックがあればそちらに自ずと靡く、これが人情というものです。




そしてここ最近、またこの動きを取り入れたい病に見舞われ、ちょいちょい深入りしない程度にかじり始めるも、もともとメーク率なんて皆無なものに更に練習量が減っているのですから、どんな結末になるかは想像に難くありません。




進入速度が速い方ができる日。
進入速度が遅い方ができる日。
ストレート狙いの方ができる日。
コーナー狙いの方ができる日。




迷子の木曜日。
それら全て試みてもできない、言わば逃げ場はどこにもなくなりました。




凹まない程度に、どつぼに嵌まらないように、おっかなびっくりやっている自分への嫌気、大切なマシンに八つ当たりするのだけは避けたい気持ち、やった分だけ失って行く苦しさ、悔しさ、怒り、悲しみ、それらが相俟って頭が割れそうな気持ちでした。
今乗るのをやめるか、一日を棒に振るか。




金曜日の晩、もう一度心を無にし、ゼロベースでやり直すつもりで乗りに行きました。
すると、いきなりどうしたものでしょうか?あんなに苦しかったものに、突如抜け出したかのように希望が湧いてきたのです。




別にメークに漕ぎつけた訳ではありません。
メークそのものなら、苦しかった昨夜の方が数回ありました。




ライディングとは本当に不思議なものです。
全く同じものが、ここまで別次元に姿を変えるとは・・




ただ、こんなに気持ちをリセットなどすることなくできる時はできていたんだけど・・
きっとそのうちこのやり方でもできない日が訪れては、この古くからの付き合いのトリックもある日どこかへ忽然と姿を消してしまうのでしょう。




・・とまあ、今日ばかりはこんなことを言うのはやめましょう。
今宵このトリックの愉しさが戻ってきた、ただただそれだけが嬉しい、それで良いんです。
























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

播州慕情

2024-07-16 22:15:02 | Weblog











7/7(日)
CHIMERA A-SIDE @姫路城




今度の航海は播州・姫路。
この日記憶に刻み込んだ出来事は数知れず、あくまでも氷山の一角ですが、その中でも印象的だったことをご紹介しましょう。




僕は大会ではいつも、未だ見ぬライダーの発掘を楽しみにしていますが、例によりこの日も早速初めて拝見するライダーに視線が向きました。
まず最初に気になり目が離せなかったのは、その漕ぎ出しの仕草で、どう見てもハブの遊びが多いご様子。




ライディングスタイルから察するに、それは意図して多くしているのではなく、クラッチに何らかの不具合が発生しているものと思われました。
ですが、ハブの遊びはともかく、今回その珍しく周りに淘汰されていない乗り方、雰囲気に好感が持てたのです。




普段からずっと独りで乗っているのでしょうか、昨今の入門篇とは明らかに一線を画す往年の基礎、言わば僕の少年時代に辿って来た道、その時代の基礎を忠実に習得しており、このまま色目を使うことなく自分の走る道を貫いて行ってもらいたい、そう感じた次第でした。




続きましては、先に開催したベストトリックジャム@うみかぜ公園への相次ぐコメント、反響の話に移ります。




レポート読んだよ!
動画見たよ!
参加できなくてごめん!




とにかく気にかけてくれていることが嬉しいのです。
参加の是非はさておき、さすがは我らがライダー、会えなくとも毎日毎日ぼーっとしている筈がありません。




何人かのライダーからは、動画を収録したものの不本意な部分があるとの理由で未発表となっているネタを見せていただき、その撮れ高に大会始まる前からびっくり仰天有頂天、こちらも負けじと未完成のネタを裏でこっそり見せ合い合戦。




夢が夢でなくなる瞬間、無限の可能性に創造性。
次回?ベストトリックジャム開催の暁には、漏れなく声を掛けさせていただきます。




最後に、僕のライディングについて。
去年の東海バイブスの準決勝から出し始め、不完全ながら今回漸くメークに漕ぎつけました。




有志達からのありがたい賛辞もあり、自分なりの手応えは大きく、これから自信にも繋がる予感をひしひしと感じました。
これこそが大会の醍醐味なのだと思います。




地元に戻り毎日毎日気持ちも昇り調子で・・と行きたい矢先、おや?妙な不調感?からどうにもこうにも日を改めても抜け出すことができません。




そう感じる理由として「記憶」が大きく影響している気がしてきました。
それなりに自負している部分でもありますが、僕は良くも悪くも「記憶力」に長けているようです。




思えば、別に言うほど絶不調ではないのかもしれません。
もともとそこまでの完成度など持ち合わせてはいません。




ただ、一度迎えた高揚感、トランス感を忘れることはなく、今目の前で起きている状況と良いときの「記憶」とをどうしても重ね合わせては比較対象として捉えてしまう癖があるのです。




気分転換がうまくできないのも、調子が悪いなら他!と切り換えたくても「いつももっと気持ち良くできているものが今日は最低ラインまでもできていない」といった記憶が消せず雁字搦めになり、他の練習に移ろうにも気が気でなくどうしても気持ちが悪く、身体を傷め続けてでも躍起になって更にどつぼに嵌まる、火曜日から土曜日まで毎日乗り続けて最悪の境地にまで陥りました。




苦しいのにやめられない。
こんな効率の悪い反復、無駄とわかっていてもやめられない。
調べるところによると、こういった症状は強迫性障害と呼ばれるようです。




一回だけでいい、一回決まりさえすれば全ての痛みは消えるのに・・




そして日曜日、新たな入りから戻りまで、一連の流れが繋がり初メーク。
身体の痛みは消え、これで漸くこの日だけはゆっくり眠ることができました。




大会、終わってからが本当の試練なのでしょうか?
一方で、少しスピードを落とせ、休め、というお告げだったのかはわかりません。




どの道うまくなりたいのなら、立ち止まることも後ろを振り返ることもできません。
ライダーは走り続けるのみです。















25人中22位。
毎日練習してきた成果としてはまあまあでしょう。
何にせよ、僕にはこのポジションがお似合いかと思うのと同時に、早くも次の大会が楽しみになってきました。





















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする