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ホイッパーウィル川の伝説

2017-08-11 21:13:15 | YA・アメリカ
「ホイッパーウィル川の伝説」 作:キャシー・アッペルト&アリスン・マギー 訳:吉井知代子 発行:あすなろ書房
4751528629 ホイッパーウィル川の伝説
キャシー・アッペルト&アリスン・マギー 吉井 知代子
あすなろ書房 2016-10-24

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あのとき、どうして私は
シルヴィの手をはなしてしまったの?
悔やみ続けるジュールズのもとに、
ふしぎな子ギツネがあらわれて……。
神秘の森でくりひろげられる
幻想的な物語。
(カバーから)
読書感想文コンクール中学校の部の課題図書。
アメリカ・ヴァーモント州の森林地帯に住むシャーマン一家。
母親は亡くなって、パパと姉妹――シルヴィとジュールズの3人家族。
春、最後の雪が降った日、シルヴィは、
行ってはいけない「奈落の淵」に駆けていって、
そのまま帰ってこなかった。
残されたジュールズとパパの、悲しみと苦しみの日々。
そんなある日、森でジュールズは子ギツネに出会った。
子ギツネはシルヴィのヘアバンドを持っていた。
遺体も見つからないシルヴィのヘアバンドを――。
とりあえず悲惨な話だ。
母を失っただけでもきついのに、
一番頼りにしていた姉まで失うことになるとは。
そのあたりの心理が細かく描かれる。
その一方で、生まれでる命として、子ギツネのセナが登場する。
まるでシルヴィの生まれ変わりのように。
セナはジュールズを秘密の洞窟へ案内する。
そこは、ジュールズが探し求めていた、伝説の洞窟。
そこには、ママの使っていたマグカップや、
シルヴィの願いを書き込んだ願い石があった。
「もっと速く走れますように」、
「ジュールズを守るため」「パパを守るため」。
ジュールズは、シルヴィの願いを知った。
その願いにこたえようと、ジュールズは願い石を「奈落の淵」に投げ込もうと考える。
そこに大きな危険があると知りながら。
 
うーん、うまく書けないわ。
ただ、家族を失った人の気持ちが分かるってことは確かだ。
とてもつらいことなんだ。
 

"MAYBE A FOX" by Kathi Appelt and Alison McGhee(2016)


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