「王への手紙 上」 作:トンケ・ドラフト 訳:西村由美 発行:株式会社岩波書店(岩波少年文庫)
王への手紙 (上) (岩波少年文庫 574) トンケ・ドラフト 岩波書店 2005-11-17 by G-Tools |
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騎士になるための最後の試練の夜、
16歳の見習い騎士ティウリは、
見知らぬ男に重要な手紙を託された。
思いがけない使命を与えられ、
大山脈のかなたの隣国へと向かったティウリの行く手には、
陰険なスパイやさまざまな陰謀が待っていた。
(裏表紙より)
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久しぶりに子どもの本である。
「中学以上」とあるが、小学校高学年なら読めそうだし、
また大人が読んでもとても面白い一冊である。
架空の国を舞台にした騎士道(?)物語、とでもいえばよいか、
そんな物語である。
魔法とかドラゴンとかは出てこない。
ティウリの前に次々とふりかかる危機を、
あるときは知恵で、
あるときは他の人の力を借りて乗り越えていく。
はらはらどきどきの展開。
無事に手紙を王様に渡すことができるのか?
下巻が楽しみである。
(しかしこんな余裕かましていていいのか…)
"DE BRIEF VOOR DE KONING" by Tonke Dragt (1962)