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モンスーンの贈りもの

2016-12-03 19:05:58 | YA・アメリカ
「モンスーンの贈りもの」 作:ミタリ・パーキンス 訳:永瀬比奈 発行:鈴木出版株式会社
4790233170 モンスーンの贈りもの (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち)
ミタリ パーキンス Mitali Perkins
鈴木出版 2016-06-28

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「モンスーンの季節の始まりね」ママがいう。
「なにそれ?」エリックがたずねた。
「雨季よ。わたしたちが帰る八月までつづくの」
駅周辺の線路ぞいに並ぶわらぶき屋根にも、雨は降りそそいだ。
もじゃもじゃの髪をして、ボロを着た子どもたちが、
水たまりで水をはねとばしながら踊っている。
(カバーから)
上の引用ではなんのこっちゃ、という感じですが。
この物語は、主人公一家4人で、母親の故郷インドに、
夏休み期間中訪れて、「人のために尽くすこと」をそれぞれに経験して、
成長していく姿を描いた本です、という感じでしょうか。
主人公のジャズは、勉強も(?)スポーツも得意で、
ボーイフレンドと絵葉書を売る商売までしている、すごい子なんですが、
本人は、自分が体格がいいことや、ビジネスで失敗したことを、
くよくよ悩んでいる。
それが母親の出た孤児院に通うようになって、
「自分が人のために役立つこと」に気づき、
人間として大きく成長していく。
その姿は、とても前向きで、自分はそこから元気をもらいました。
読後感がとてもすがすがしい。おススメできる一冊です。
とりわけ女性の方にはおススメです。
"Monsoon Summer" by Mitali Perkins (2004)


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