子どもの本はいい。

大人でもおもしろい子どもの本を紹介するブログ。

クリスマス・キャロル

2016-12-23 18:27:08 | 児童書・イギリス
「クリスマス・キャロル」 作:チャールズ・ディケンズ 訳:脇 明子 発行:株式会社岩波書店(岩波少年文庫)
4001145510 クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)
チャールズ ディケンズ ジョン・リーチ
岩波書店 2001-12-18

by G-Tools
クリスマス前夜、けちで気むずかしい
スクルージの前に現れた3人の幽霊たちは、
過去・現在・未来を見せてくれたのですが……。
19世紀イギリスのクリスマスを
いきいきと伝える物語。
(裏表紙より)
クリスマスですねー。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
うちはクリスマスらしいことをなにもやってないですねー。
せめて読書ぐらいはクリスマスらしく。
この本はずっと読んだことがなくて、
やっと読むことができました。
うーむ…。
けちで強欲なスクルージが、
幽霊たちに導かれて、過去・現在・未来を旅し、
自分のやってきたことを深く反省して、
態度を改める、という話です。
(いまさら内容をまとめなくてもみなさんご存知でしょう)
もっと説教くさい話かと思いましたが、
そうでもなかったですね。
クリスマスという行事が存分に描かれていて、
とても興味深かったですね。
街の様子とか、それぞれの家庭でクリスマスをどう過ごすか、
ということがよくわかりました。
まあ、このままでいくと自分の死に方がろくじゃないものだと知って、
生き方を変える決心をするのは、
そうだな、とも思える部分と、いやいやそんなに簡単に人間なんて変わらないよ、
と思える部分と両方ありますが、
クリスマス物語としては、ハッピーに終わるのがいいですから、
これはこれでよいのだと思いました。
なんでもイギリスでは、
この本がクリスマス行事を盛んにするきっかけになったとか。
クリスマスが、単にキリストの生誕のお祝いというだけじゃなく、
人びとをつなげる行事なんですね。

"A CHRISTMAS CAROL" by Charles Dickens(1843)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿