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くまのパディントン

2017-09-16 22:34:52 | 児童書・イギリス
「くまのパディントン」 作:マイケル・ボンド 絵:ペギー・フォートナム 訳:松岡享子 発行:株式会社福音館書店
4834001083 くまのパディントン (世界傑作童話シリーズ)
マイケル・ボンド ペギー・フォートナム
福音館書店 1967-10-01

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一度読み始めたらやめられない、
おかしなおかしなクマのパディントンのお話の第1冊目。
ブラウン夫妻がパディントン駅で見つけた子ぐまが、
夫妻にひきとられ縦横無尽に活躍します。
(福音館書店のHPから)
パディントン…キャラクターは知ってるけど、
(銀行の通帳とかにのってなかったかな)
元の小説があるとは知らなかった。
今回著者のマイケル・ボンド氏が亡くなったと聞き、初めて読んだ。
イギリスの家庭の雰囲気がよく描かれていて、
とても興味深い一冊である。
ブラウンさん一家はたぶん上流家庭なのだろう、
家政婦さんはいるし、車もあるし、
海水浴に行ったり、お芝居を見に行ったりする。
(デパートには地下鉄で行ってたけど)
パディントンは行く先々でいろいろなことを「やらかし」、
時に大騒ぎになることもあるが、
それでも最後は丸く収まって、周りの人々を和ませる。
この本がいいところは、説教じみたところがないこと。
パディントンの失敗に家族はじめみなが寛容なこと。
そしてパディントンが一生懸命に生きていること。
(ちょっとおおげさかな)
むずかしいことを考えず読むことができる、楽しい本である。
小学校中学年くらいなら一人でも読めるかな。
大人が読み聞かせをするにも良い本じゃなかろうか。
もちろん大人が読んでも充分おもしろい本です。

"A BEAR CALLED PADDINGTON" by Michael Bond(1958)


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