織内将男の日 光 讃 歌 

世界遺産の二社一寺などの歴史、文化を育んだ、日光の自然や地域を訪ねます。

日光讃歌(63)信仰の地  「滝尾神社」

2013年08月15日 16時36分55秒 | 日光の名所





日光讃歌(63)信仰の地  「滝尾神社」 







幽玄な滝尾参道



日光の神橋から輪王寺・東照宮・二荒山神社を通って「女峰山」に続く道は、奈良時代から平安時代初期に下野で活躍した勝道上人が、男体山を開くために辿った道である。
又、日光修験の秋の修業である五禅頂(日光山の入峰修行の代表的なものは 三峰五禅頂とも呼ばれた;惣禅頂)の道でもあった。


その女峰山を目指す麓の途中に、この山と最も関連が深い神社である「滝尾神社」が鎮座している。
二荒山の男神に対して、女房神ともいえる日光で最も古いとされる「滝尾神社」で、神社そのものが、女峰山の神を祭っている神社なのである。

特に、東照宮や大献院を拝観し、その権威の象徴ともいえる多彩な彫物や絵柄、悪く言えば些か(いささか)コテコテしさを観覧した後に、こちらの清冽な空気と新鮮な深い緑に覆われ、苔むした滝尾神社を訪れると、スーと心が洗われて清新な気持ちになること請け合いである。

思えば、徳川以前の日光は、それこそ純然とした信仰と修行の山域で、滝尾神社のように自然にスッポリ囲まれた静寂な聖地であったことだろう。 
江戸期以降になってからは、信仰と観光を兼ねた、チョッと賑やかな日光が出来上がっていったのである。


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