きょろきょろ宮古島

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K20DからHDRIへ(2)

2008-05-15 | Camera
ちょびっとマニアックな写真の話です。High-Dynamic Range Image ( HDRI、高ダイナミックレンジ画法 )の話です。K20DからHDRIへ(1)から続く。上下前後左右360°全方向パノラマ写真(Cubic VR)の話をK20DとCubic VRへの道(1)から現在連載中ですが、この高精細なCubic VRを作るのに、最低8枚の写真が必要で、当然一枚一枚がキレイな写真が必要になります。機材はまあ十分なモノが揃ったとしても、写真の腕が悪ければいいCubic VRができません。でも、腕を差し置いて、デジタルカメラではどうしょうもないことが起きるのです。以下の例を見てください。

いわゆる逆光の状態です。ブタに露出を合わせて撮ると、上のようになります。ブタとシーサーは暗く見えますよね。後ろのフスマの明るさが明るいので、カメラの自動露出ではこうなってしまいます。そこで、ブタとシーサーがもっとよく見えるように、露出をプラスに調整すると・・

全体に明るい写真となりブタとシーサーがよく見えるようになりました。しかし、障子は真っ白(白トビ)になり障子の模様が見えません。では、露出をマイナスに調整し、障子に露出を合わせようとすると・・

障子の模様がが見えるようになりましたが、ブタとシーサーは真っ黒になってしまいました(黒ツブレ)。このような場合、普通は、失敗写真となるか、フラッシュをたくか、プロなら助手がライトかレフ板(反射板)を持ってくるでしょう。これが、写真の限界でもあります。特にデジカメはフイルムよりこうなりやすいのです。これをダイナミックレンジが狭いといいます。人間の眼よりかなり狭いのです。さらにコンパクトデジカメはさらに狭いです。みなさんが思ったように写真を撮れなくてガックリするのは、この露出の限界、カメラの限界、ダイナミックレンジの狭さの限界が関係することが多いと思います。今回使ったK20Dは、白トビや黒ツブレしにくい機能が付いた(ダイナミックレンジが広い)カメラですが、それでもこんな調子です。ソフトで明るさを調整しても同じ事がおきます。高機能・高価なPhotoshop等のソフトで部分部分を調整していけば全体がよく見える写真に変えることができますが、かなり面倒だし、作り替えてしまった写真になり、かなり抵抗があります。では、下の写真はどうでしょうか?

ブタとシーサーの細部と障子の模様も読み取ることができますね。これが、 HDRI、高ダイナミックレンジ画法の写真です。作例としてはあまり良くないかもしれないけど・・
K20DからHDRIへ(3)へ続く

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