釜石の日々

メディア情報の貧困化

我が家では新聞を取るのも止め、テレビも仕舞ってしまった。外部情報へのアクセスはすべてネットになっている。新聞記事がいつのころからか面白くなくなって来た。どの新聞社も共同通信などの通信社から配信される同じ内容の記事になるばかりか新自由主義の経営方針が徹底されますます記事の検証が省かれるようになった。政府や官僚たちの言説が検証されることなくそのまま垂れ流し状態になってしまっている。テレビも年々内容が貧しくなって行く。かえってNHKが冴えて見えて来る。メディアが安直な記事しか書かなくなった原因の一つに一世紀近くに及ぶ記者クラブ制度がある。加盟を認められたマスコミでなければ情報が得られない。政府の会見も記者クラブに加入していなければ出席できない。当然大手メディアしか情報が得られない。大手メディアはそうした既得権に安住し、情報を独占して来たためその垂れ流しだけがメディアの勤めと解するまでに成り下がってしまった。新政権となった鳩山首相は公約で記者クラブ制度の否定を唱っていたが政権発足後もすぐに公約が実行されることがなく、9月29日になりやっと戦陣を切って岡田外務大臣が広く会見を解放した。その中でフリージャーナリスト上杉隆氏は「記者会見は記者クラブ主催なのか、それとも岡田大臣の主催なのか?」「記者クラブ主催ということであれば記者クラブという任意団体がどうして国民の財産である外務省の施設を使えるのか、その法的根拠は?」などと糾した。さらにフリージャーナリスト畠山理仁氏は「記者クラブの部屋は賃貸契約なのか?」などと質問した。任意団体でしかない記者クラブが国や県や市の建物の中に無料で部屋を借り、光熱費もただで使っている。税金でまかなわれたこれらが任意団体に提供されているわけである。しかもフリーや新しいメディアはその記者クラブから排除され、外国メディアまで加入できない。民主党は記者クラブ制度を廃しようと考えてはいるようだが大手メディアを中心に記者クラブの既得権にしがみつく既存メディアの根強い抵抗にあっているようだ。ネットを見ると既存のメディアはマスゴミと呼ばれている。形だけの事実を知るだけならもう新聞もテレビも必要なく暮らせる。その程度の情報ならネットで十分情報が得られるからだ。

最高気温が10度近くまで下がってもまだ見られる紅葉
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