釜石の日々

住みやすい釜石

雲は出ているが、青空も見えるやや暑い日となった。最高気温は25度までは行かない。東京では30度を超える暑さになっている。日射しの中を歩くと暑いが、日陰だと高原のような涼しい風が吹く。家の近所を歩いてみると紫陽花が咲いているところが多くなった。ただ匠の方が言われていたように中には色付きが今ひとつよくない花も見られる。真っ白の紫陽花もある。気温や日射しのせいだけなのだろうか。登下校の小学生に出会うと7割の子供は「こんにちは」と挨拶をしてくる。学校で挨拶をすることを教わっているのだろう。釜石の職場では廊下ですれ違うと「お疲れさま」と声をかけることが多い。無論、朝は「お早うございます」となるが。「お疲れさま」という声のかけ方が頻繁に使われるのは釜石へ来て初めて聞いた。他所では帰宅時にすれ違うと「お疲れさま」という言葉がかけられるている。帰宅時でもないのに、日中の仕事中であっても廊下ですれ違うと「お疲れさま」と声をかけられる。今は慣れてしまったので、こちらも同様に答えるようにしている。あらためて、釜石へ来るまでの他所でのことを考えてみると、他所ではすれ違い時はただ頭を軽く下げる程度で、特に声をかけ合うことはなかったように思う。釜石の人たちは基本的に人がいい人が多く、個人商店なども気持ちのいい応対に接することが多い。一般的にも都会に比べて地方は人の移動が少ないので、人を疑う必要性がない。都会だと、人が多過ぎて、疑いや警戒心を多少とも持たざるを得なくなる。地方ではそうした余分な気遣いが不用なので、かえって、今回の震災後のように他所からいきなり大勢の人がやって来るようになると、普段の無警戒さに付け込まれてしまう人も出て来る。とは言え、特殊な場合を除けば、自然が豊かで、食べ物も美味しく、人がいい釜石のような地方はとても住みやすい。ただ釜石は甲子川を挟む狭い平地に住宅が密集しており、遠野ような広がりがない。狭くて息が詰まるというようなことはないが、これで、太平洋側の海の広がりが見られなければ、閉塞感のようなものが出て来るかも知れない。三陸沿岸では釜石は一番住宅地の狭い市だろう。釜石中心部の道路も従って十分な幅がとれず、裏通りも限られるため、朝夕は道路が混み合う。特に市外へ向かう車線は複線になっていないためどうしても混んでしまう。この混み方も都会のことを考えれば、贅沢は言えないのかも知れない。あまり報道されることはないが、現在も毎日文部科学省は全国各地の放射線量測定結果を発表している。昨日は西日本で上昇したようだ。高松市で0.075μSv/hr、福岡県太宰府市で0.052μSv/hr、大阪市で0.051μSv/hrあった。盛岡は0.022μSv/hrとなっている。地震も毎日10回以上全国のどこかで起きている。中でもやはり東北から関東にかけての太平洋側が圧倒的に多い。
更紗空木(さらさうつぎ) 今庭で咲き始めた

コメント一覧

管理者
ありがとうございます
こちらこそ大変お世話になり、ありがとうございます。
shin hiramatsu
先生、昨日はありがとうございました。私の連絡先です。
suiminsha@gmail.com
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