♪おみそしるパーティー♪

「ほにゃらか」の
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36 地球ぞ寒き

2006年01月08日 17時15分20秒 | ★百人一首本歌取り

【ほにゃらかの本歌取り】


冬の日はまだ昼ながら暮るるごとましろき月のひかるなかぞら

大雪の降りたるところあるらしく今日(けふ)の寒さぞ骨まで凍むる

まひるまの月しろしろと見てをれば凍ゆるまへに家路を急げ

寒月もひそと浸れる山の湯をふるはすなかれ 地球ぞ寒き

                        短歌:ほにゃらか



【本歌】

夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ

                 「新古今集」夏・一六六・清原深養父                          


【本歌の解釈】

夏の夜は、まだ宵のままで明けてしまったが、いったい雲のどこに、
月は宿っているのだろう。


【本歌の解説】

清原深養父(きよはらのふかやぶ)…九世紀末から十世紀前半にかけての人。
清原元輔の父で、清少納言の曾祖父。

詞書きに、「月のおもしろかりける夜、暁がたに詠める」とある。

美しい夏の月を、感嘆しながら眺めているうちに、夏の夜は短くて、
気がつくともう夜明けになった。
もう朝になってしまったかという気持ちを表している。
こんなにすぐに夜が明けたのでは、月もまだ西の山に辿り着いていないだろう。
雲のどこかに宿っているのだろうか。 と、洒落たもの。

「を」………逆接の接続助詞。
「らむ」……視界外の現在推量。(今ごろ~しているだろう)
「ながら」…~の状態のままで、ということ。


☆ 036の本歌取り 他の方の作品は、makoさんの「二進法の恋」にあります


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4 コメント

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風流ですよね~。 (☆なな☆***)
2006-01-08 22:38:04
月のおもしろかりける夜に歌を詠む、

というのが風流ですよね。

優雅だし、言葉遊びをする心のゆとりが

素敵だなあって思います。

昔は今と違って何もなかったけど

心は今よりとても豊かだったんでしょうね。。

(ってお金持ちの人だけかな。。)



冬の晴れた空の月って静かに冷えた感じが

いいですよね。

昨日も見えてました☆



☆なな☆***さんへ (ほにゃらか)
2006-01-10 00:11:30
☆なな☆***さん、こんばんは~♪



ほんとうに「和歌」の時代って風流ですよね~。

昔は、何もなかったからこそ、自然をしみじみと見つめることに

楽しみを見いだしていたのかもしれませんね~(^^)



私も、最近になって歌を詠むようになったおかげで、

花の名前や星の動きなどに興味をもつようになりました。

すると、それまであまりしみじみと見る機会のなかった自然が

とても面白いと思えるようになりましたです。

テレビドラマを見るのも面白いけれど、

そういう楽しみ方も良いものです~(^^)



さてさて、うちの子たちは明日から学校が始まりますが、

☆なな☆***さんのお宅の方は、まだ冬休みが続くのでしょうか。

私は、やっと「冬休み」から解放されるので、

ほっとしているところです~♪
うんうん☆ (☆なな☆***)
2006-01-10 15:25:06
ほにゃさん。こんにちは☆

確かに自然って意識してみてみると

すごく面白いですよね。

空の色の季節ごとの色や、

移り変わりだけ見ていても

毎日違ってしみじみすることがあるし。

そうそう、今朝子供を送り出したときに

ちょうど白鳥が群れで飛んでいくのを

見たんです。

歌心があれば一句できるんだろうなあ、、と

ぼんやり美しい姿を見ていました。



うちも今日から学校でした~。

ので昨日は夜遅くに書き初めをやってました。

(あたしではなく子供が。。)

小学校最後の学期なので

個人的にはなんとなく複雑です~~。
☆なな☆***さんへ (ほにゃらか)
2006-01-10 16:19:54
☆なな☆***さん、こんにちは~♪



そうかぁ。☆なな☆***さんの息子さんは6年生なんですよね。

そう考えると、残り少ない小学校生活、最後の学期なのですね。

卒業式なんか出たら、☆なな☆***さん、泣いちゃうんじゃないですか?

子供達の幼稚園の修了式(卒園式)のことを

思い出しちゃいました。

自分の卒業式の時は、ぜんぜん涙なんか出なかったのに、

修了式では号泣してしまったもんです(;;)

残りの小学校生活、良い思い出がいっぱい増えると良いですね。

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