奥様は海外添乗員〜メモリアル

百塔の街プラハのもうひとつの顔

          

高台からこのプラハの街を眺めると、ヴォルダヴァ河の両岸に広がる街のあちこちに実にたくさんの塔が建っているのがわかる。この街がボヘミア王国の中心として栄えた1,000年以上も前の時代から現代にかけて建造されたものだ。ただ長い時代に渡るものだけにその建築様式は均一のものではなく、ロマネスクからゴシック、さらにバロック、アールヌーボーと様々な時代を反映する造り。ちなみにその多くは華やかしき時代を象徴する宮殿や教会。故にこの街は【百塔の街】と呼ばれる。

ところで中世の時代を彷彿させるそんな街には新しい塔?も混在する。現代に入ってから建てられたたくさんの高層建築だ。もっとも高層ビル大国である日本のそれに比べたらたかが知れていようが、特筆すべきはそのデザイン性。20世紀のごく短い期間に世界中に広がったキュービズムの波。モダンアートの原点と言われるキュービズムを形にした芸術家の代表はあのピカソやブラック。そして彼らに触発されるように数々の建築家までが独自の分野でそれを表現しようと試み展開したのが、実はこの街プラハだった。

そんなわけで旧市街を一歩離れると、おっ!と目を引く建造物がたくさん。中でも代表となるのがダンシング・ビルと呼ばれるもの。なんでも当時ハリウッドで活躍してた2人のダンサーを建築で表現したものだとか。なるほど?古い時代を思わせる建物と並んで建つその姿はどこから眺めても目立つし観光客にとってのよき被写体で、周辺にはカメラを抱えた人の姿が絶えることがない。それでも決して場違い的な違和感がないのはなぜだろう。これぞこの街プラハが建築美術館と呼ばれる所以か?


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