だらだら日記goo編

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雷雨がすごい

2011-08-26 22:50:53 | インポート
小田急電鉄速度規制だそうだ。
電車が止まっても困るので近場のサントリー美術館、あこがれのヴェネツィアングラスの展覧会に。
ちょうど庭園美術館でもエルミタージュからのガラス展覧会をやっているがサントリーの方がわかりやすい。
展覧会は五部構成。
まずヴェネツィアングラスの誕生。
初期はイスラムの影響が強いとか、ヴェネツィアはレース編みも盛んで、それをガラスで表現したレースグラスとか。
まぁヴェネツィアはムラーノ島に職人が強制移住させられたのは1291だが、10世紀後半にはガラス職人がいたとか。
第二章は流出したヴェネツィアン、海外でヴェネツィアンの模倣が。
そのきっかけは、アントニオネーリ、ガラス製造術の発行とか。
ラテン語ドイツ語フランス語等に訳されたこの本、つまりヴェネツィアンガラスの技術流出を招いた。ディドロも百科全書でガラス製法にかなりのページを割いているとか。
第三章、ヴェネツィアンと和ガラス。
八王子城出土には37個の破片をつなぎあわせるとヴェネツィアンレースグラスが。南蛮船が運んできたとか。
ダイヤモンドポイント彫りは日本ではぎやまん彫りとなったそうだ。
第四章、ヴェネツィアン再興。1797ヴェネツィア共和国が崩壊してその前から技術の流出もすすんでいたわけだが、19世紀、美術館博物館の建設ラッシュでレプリカが求められたとか。
ティーカップソーサーが展示されていたが、取手の着いたティーカップは18世紀からとか。
第五章、今に息づくヴェネツィアン。
現代アートへの影響だ。いちいち書くことはやめるが、全体にさすがサントリーという展覧会。
ただ会場がやけに暗い。
節電のためか、ガラスの煌めきを見せるためかー


ゆっくり鑑賞

2011-08-18 22:21:52 | インポート
先に書いたぴあ最終号の招待があたり、ぴあ特別鑑賞会に上野の科学博物館恐竜博2011へ。
木曜日である、博物館は五時まで平常開館していて、一旦閉めてぴあ特別鑑賞のためにまた6時から開けるのだから大変だ。
ここからリンクしている人にも一緒にどうかと声をかけたが、なにしろぴあから招待状がとどくのが遅くて予定が入っているとのこと、何度も会っているJuneさんは東日本大震災でご家族が被災され、声をかけるのもどうかと思ったので独りで行ってきた。
まぁ普通なら夏休みで大混雑のところをゆっくりみられた訳だ。
恐竜の絶滅は隕石の衝突のだめというのは知っていたが、今回はザリンガーという人が1947に描いた、爬虫類の時代という作品を使って、1947から恐竜研究がどう進歩したかを確かめる試みだ。
たとえばザリンガーはジュラ紀から白亜紀への8000万年をたいした進歩のない時代と一本の木に集約してしまったのだが、実は現在は豊かな時代、羽毛恐竜の発見とかわかってきたとか、ザリンガーの時代には恐竜の滅亡は火山噴火によるものと考えられていたとか面白い。
ティラノサウルスがトリケラトプスに挑みかかるVRシアターもやっていたし面白かった。
明日から気温も低くなるようだ。秋の訪れを待つ感じかな。


鬼哭の島

2011-08-03 22:21:15 | インポート
鬼哭とは浮かばれない死者の魂が声をあげて泣くことだという。
あの第二次世界大戦で浮かばれない魂はいかほどあったろうか。
写真家はビアク島、ベリリュー島、アンガウル島ー聞いたこともない島から、ガダルカナル島、硫黄島まであの戦争の痕跡をたどる。
写真美術館は、江成常夫の写真展だ。
江成は時にはモノクロで、時にはカラーで島を映す。
サイパン島にはバンザイクリフというクリフがある。戦火に巻き込まれた島民はここから身を投げたという。紺碧の海がもの悲しい。
江波の作品は、他に満州、広島、長崎が展示される。
戦争の悲しい部分を強調するかのようだ。
偽満州国、これが中国の常套句だそうだ。
昭和7/3/1に国策で作られ20/5/9あっという間に滅んだ国、しかしそこに残された者もいる。
そして広島、長崎ー人は怒りのヒロシマ、祈りのナガサキというそうだ。
長崎では、永井隆博士が、原爆は神の摂理だと述べたという。
広島で長崎で原爆にあって生き残った人の顔が並べられていた。
多くは家族を失い、自殺を考えたと解説にあった。
だが彼らのどこかもの悲しげで、どこか静かな表情はどうだろう。
また暑い夏がやってくる。悲しみに耐えながらー今年はいろいろな意味でー亡者の魂に想いをはせたい。
良い展覧会だった。