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北アルプスで登山客の遭難相次ぐ…計6人不明

2014年08月17日 01時17分45秒 | 山関係のニュース(報道されたもの)

2014年08月16日 23時57分 読売新聞

 岐阜県高山市と富山市、長野県松本市の北アルプスで16日、登山客の遭難が相次ぎ、計6人が行方不明となっている。

 大雨などの悪天候が影響したとみられる。岐阜、富山、長野の各県警は16日の捜索をいったん打ち切り、きょう17日朝から捜索を再開する。

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 16日午後1時20分頃、長野県松本市の北アルプス・穂高連峰で、広島県福山市北本庄、会社員藤石典万(のりかず)さん(55)が行方不明になったと、登山仲間から警察に通報があった。悪天候で現場に近付くことができず、松本署は、天候の回復を待って17日以降に捜索を行う。

 同署の発表によると、藤石さんは13日、仲間3人と上高地から入山。14日からは単独で奥穂高岳(3190メートル)を目指していた。15日早朝、家族に「奥穂高にいるが、雨なのでこれから下山する」と電話して以降、連絡が取れないという。

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 16日午前11時50分頃、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス右俣林道付近で、登山者3人が増水した沢に流された。県警高山署の発表によると、登山者から「人が流されたようだ」と110番があり、その後、現場近くの山小屋「槍平(やりだいら)小屋」からも「男性2人、女性1人が増水した沢に流されたのを登山者が目撃した」と通報があった。

 槍平小屋によると、行方不明になっている3人は、60歳代男性2人と50歳代女性1人。男性2人は広島県から男女7人で登山に来ていた。女性は福井県から夫婦で訪れていたといい、夫は自力で避難したが、負傷しているという。

 岐阜地方気象台によると、高山市では14日から雨が断続的に降り続き、当時、大雨洪水注意報が発令されていた。

 県警は悪天候のため、ヘリコプターによる捜索は見合わせ、山岳警備隊員10人が午後5時40分まで歩いて捜索したが、見つからなかった。17日午前7時から捜索を再開する。

 同署によると、現場は槍ヶ岳(3180メートル)と「新穂高ロープウェイ」新穂高温泉駅の中間地点の登山道。3人は登山道を下っている途中、増水した沢を渡ろうとしたとみられるという。

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 16日午前9時頃、富山市の北アルプス・赤木岳(2622メートル)の赤木沢で、沢登りをしていた男女2人が行方不明になったと、仲間の会社員男性(62)が富山県警山岳警備隊に救助を要請した。同隊が捜したが見つからず、17日朝に捜索を再開する。

 発表によると、2人は京都市下京区、会社役員生(せい)千歳(ちとし)さん(67)と同市山科区、辻なち子さん(65)。いずれも同市内の山岳会に所属し、会社員男性と3人で14~16日の日程で沢登りをする計画だった。

 3人は15日午前10時頃に赤木沢に到着。沢は雨で増水しており、2人は沢を渡ったが、男性は渡らずに別ルートを進んだ。男性は夕方に宿泊先の小屋に着いたが、2人の姿はなく、その後も連絡が取れないため、小屋に駐在する同隊員に救助を求めたという。

 2人は簡易テントや行動食を持っていたという。

2014年08月16日 23時57分


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