みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

「環境にやさしい」を問うー2

2008-05-18 14:03:24 | ゼミ活動
5月8日に行われた槌田劭先生による講演会の報告の続きです。

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必ずしも「リサイクル=良いこと」ではない。
例えば核燃料のリサイクルは、核戦争につながる可能性がある。
物事は複雑であり、ある部分のみをみて良いことだと思うのは
とんでもないことである。


自分自身(槌田先生)もリアカーをひいて古紙回収を3年行ったが
リサイクルさえすれば良いのかということを常に自問していた。
3年の間に古紙回収が注目され、古紙の値段が上がったが
業者が増えた大量の古紙が集まるようになった結果値段は暴落し、
その結果古紙回収から手を引く業者も出てきた。
この3年で全ては経済(お金)で動いていると実感できた。

お金で動く世の中=環境問題も経済の問題

しかしここで考えなければいけない
「お金を食べて生きていけるのか」

いまの世の中は「金主主義」である。

日本人は戦後、敗戦を見つめなおすことをしなかった
物欲に支配され、朝鮮戦争によって復興した。

55年体制が成立したように、日本は1955年に大きく変動し、
「もはや戦後ではない。アメリカの暮らしをモデルにして
追いかけよう」と経済戦争を始めた。

戦争では何かを犠牲にすること(殺人)が勲章になった。
それは、経済戦争では公害問題である。(例:水俣病)


お金といのちとは対極にあたる。

お金は一次元的価値であり、いのちは多次元的価値だ。
いのちとは生き続けることであり、生存絶対の原理である。

生きるための条件として環境は大事。

環境問題を解決しようということは生き方を変えること。
まず生存とはどういうものか考えなければいけない。
…「食べ物」があるから生きていけるのだ
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報告が遅くなってすみません。また続きを書きます。

オガワ

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