それでは、ここからいよいよ本題です。
まずは、入力に欠かせない道具とその手法について説明します。
私たちが文書に入力を進めていくとき、大抵の場合はパソコンを用います。
ここで「大抵」という言葉を用いたのには一つの理由があり、
パソコンではない方法での入力もあることをつけ加えておきましょう。
それは、「はやとくん」という電子速記のためのタイプライターです。
そして、我々の業界では、その方法が最も速く入力できる手法であると言われていますが、
ここでは、普及率の高い、私たちになじみのあるパソコンでの入力に限って話を進めます。
次に、キーボードの選択です。
我々が一般的に用いるキーボードとは、JISキーボードと呼ばれるもので、
どこの家庭にもある一番オーソドックスなものです。
そのほか、親指シフトキーボードというものがあり、
これも議事録作成者の中ではよく用いられるものです。
キーボードについていえば、どちらの種類を使っても構いませんが、
私の経験上、JISキーボードのほうが速度は上がると考えています。
その根拠については後にご説明するとして、とりあえずは先に進みましょう。
さて、最後に、入力方式についてです。
ローマ字入力とかな入力がありますが、ここではかな入力を選択します。
何ということでしょうか、この段階で日本国民の約9割以上が脱落するはずです。
我々は、日本人でありながら、パソコンを習うときには必ずローマ字入力を覚えます。
それでは、入力するのは英語なのかというと、日本語文章だというのだから変な話なのです。
私たちは、実はこの最初の選択を大いに誤ってしまったせいで、入力が速くならなかったのです。
そこで、仕方なく、タイピング速度を上げることに専念し、デメリットを克服してきたのです。
結果として、タイピンクが速いことがいかにもすばらしいかのごとくにもてはやされ、
現状のような結果になっているわけです。
しかし、この話にはきちんとした理由があります。
そもそも、私たちが使っているパソコンというのは、
皆さんもご存じのとおり、海外の企業が製作したものです。
海外、特に英語圏で製作されたため、キーボードはもちろんアルファベット仕様です。
日本にもこうしたものがなかったわけではありません。
ワードプロセッサーと呼ばれる文書を作成するための機械はありましたが、
こうした技術が海外に比べて一歩も二歩もおくれていたのです。
こんな昔話はさておき、先ほどの話に戻りましょう。
ローマ字入力で日本語の文章を打つにはロスが余りに多過ぎます。
「か」という文字は、かな入力では1文字に対し、
ローマ字入力では「k」「a」の2文字を入力しなければなりません。
単純に、同じスピードの者が同時に入力していった場合、これだけでも約2倍の差がつきます。
そのため、まず、ローマ字入力からかな入力へと切りかえてもらう必要があります。
一見、無理難題のように聞こえますが、これはさほど難しい話ではありません。
我が社においても、入社してすぐに鍛えるのがこの手法への転換です。
しかし、1カ月もあれば、すぐに覚えることができます。
それは、皆さんが生まれてからこれまで、
アルファベットよりも平仮名に接してきた時間のほうが圧倒的に多いことが理由でしょう。
しかし、簡単に踏み出せないのが人間の心理というものです。
たかが2文字から1文字へ減らすために、これまでのスキルを失うのはとても恐ろしいことです。
中には、
「ローマ字だと手の移動範囲が狭い分、得なんじゃないか」
と不安に思う人もいるかもしれません。
それは、一側面では正しい意見で、私も否定はしません。
しかし、それ以上の魅力をお話しすれば、皆さんにもきっと納得してもらえるはずです。
まずは、入力に欠かせない道具とその手法について説明します。
私たちが文書に入力を進めていくとき、大抵の場合はパソコンを用います。
ここで「大抵」という言葉を用いたのには一つの理由があり、
パソコンではない方法での入力もあることをつけ加えておきましょう。
それは、「はやとくん」という電子速記のためのタイプライターです。
そして、我々の業界では、その方法が最も速く入力できる手法であると言われていますが、
ここでは、普及率の高い、私たちになじみのあるパソコンでの入力に限って話を進めます。
次に、キーボードの選択です。
我々が一般的に用いるキーボードとは、JISキーボードと呼ばれるもので、
どこの家庭にもある一番オーソドックスなものです。
そのほか、親指シフトキーボードというものがあり、
これも議事録作成者の中ではよく用いられるものです。
キーボードについていえば、どちらの種類を使っても構いませんが、
私の経験上、JISキーボードのほうが速度は上がると考えています。
その根拠については後にご説明するとして、とりあえずは先に進みましょう。
さて、最後に、入力方式についてです。
ローマ字入力とかな入力がありますが、ここではかな入力を選択します。
何ということでしょうか、この段階で日本国民の約9割以上が脱落するはずです。
我々は、日本人でありながら、パソコンを習うときには必ずローマ字入力を覚えます。
それでは、入力するのは英語なのかというと、日本語文章だというのだから変な話なのです。
私たちは、実はこの最初の選択を大いに誤ってしまったせいで、入力が速くならなかったのです。
そこで、仕方なく、タイピング速度を上げることに専念し、デメリットを克服してきたのです。
結果として、タイピンクが速いことがいかにもすばらしいかのごとくにもてはやされ、
現状のような結果になっているわけです。
しかし、この話にはきちんとした理由があります。
そもそも、私たちが使っているパソコンというのは、
皆さんもご存じのとおり、海外の企業が製作したものです。
海外、特に英語圏で製作されたため、キーボードはもちろんアルファベット仕様です。
日本にもこうしたものがなかったわけではありません。
ワードプロセッサーと呼ばれる文書を作成するための機械はありましたが、
こうした技術が海外に比べて一歩も二歩もおくれていたのです。
こんな昔話はさておき、先ほどの話に戻りましょう。
ローマ字入力で日本語の文章を打つにはロスが余りに多過ぎます。
「か」という文字は、かな入力では1文字に対し、
ローマ字入力では「k」「a」の2文字を入力しなければなりません。
単純に、同じスピードの者が同時に入力していった場合、これだけでも約2倍の差がつきます。
そのため、まず、ローマ字入力からかな入力へと切りかえてもらう必要があります。
一見、無理難題のように聞こえますが、これはさほど難しい話ではありません。
我が社においても、入社してすぐに鍛えるのがこの手法への転換です。
しかし、1カ月もあれば、すぐに覚えることができます。
それは、皆さんが生まれてからこれまで、
アルファベットよりも平仮名に接してきた時間のほうが圧倒的に多いことが理由でしょう。
しかし、簡単に踏み出せないのが人間の心理というものです。
たかが2文字から1文字へ減らすために、これまでのスキルを失うのはとても恐ろしいことです。
中には、
「ローマ字だと手の移動範囲が狭い分、得なんじゃないか」
と不安に思う人もいるかもしれません。
それは、一側面では正しい意見で、私も否定はしません。
しかし、それ以上の魅力をお話しすれば、皆さんにもきっと納得してもらえるはずです。