ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

ハルクのファンが急増かも? ~ アベンジャーズ ~

2012年08月20日 | 映画

 夏休みに帰省していた福岡から戻ってきてからの4日間で、『アベンジャーズ』、『トータルリコール』、『プロメテウス』の3本の映画を立て続けに観ました。やはり、どこにも外出せずに実家でゴロ寝生活を1週間近くも続けていた反動が出たんですかね?。ここ数日は無性にSF映画を観たくて堪りませんでした。

 余談ですが、昨日の夜に『プロメテウス』を観に行った時は、チケットのもぎりの係の人に、「いつもありがとうございます。」と言われてしまいました。さすがに連日行っていたら顔を覚えられてしまいますね。映画館で、「いつもありがとうございます。」と言われたのは初めてだったので少し嬉しかったですね。行きつけの肉屋や本屋ではいつも言われる言葉なんですけどね。


 さて、私が年頭に今年の期待作の1本に挙げていた『アベンジャース』ですが、予想通りの面白さでした。初めてIMAXデジタルシアターで3D作品を観たのですが、かなりの迫力でした(IMAXの感想は別の記事で書きます)。迫力のある映像と音響のIMAXデジタルシアターで観て良かったです。

 そんな面白かった本作ですが、上映開始早々に、ある想いが頭をよぎって少し醒めた感じになってしまいました。その想いとは、

 「なんか話がベタだな。幼稚だな。子供向けかなぁ。」

と言うモノです。まぁ、話が盛り上がってくる中盤でその想いは消えましたけどね。

 本作の原作漫画の『アベンジャーズ』は、アメリカの二大漫画出版社の1社のマーベル・コミック社の数多くの漫画(コミックス)に出てくるヒーロー達が集結して敵と戦う作品で、映画版の本作も2008年から続々と映画化されたヒーロー映画の集大成となっています。本作に登場するヒーローは、

 ・アイアンマン ・・・ 2008年公開の『アイアンマン』、2010年公開の『アイアンマン2』に登場
 ・キャプテンアメリカ ・・・ 2011年公開の『キャプテンアメリカ・ザ・ファースト・アベンジャー』に登場
 ・ソー ・・・ 2011年公開の『マイティ・ソー』に登場
 ・ハルク ・・・ 2008年公開の『インクレディブル・ハルク』に登場
 ・ホークアイ ・・・ 2011年公開の『マイティ・ソー』にチョイ役で数秒間登場
 ・ブラック・ウィドウ ・・・ 2010年公開の『アイアンマン2』に脇役で登場
 
の6名です。ちなみに、そのヒーロー達の中でソーだけが異星人です(神の国アスガルド出身)。アイアンマンはパワードスーツを着た普通のおっさん(大金持ちの科学者ですが・・・)、キャプテンアメリカは薬で強化された第二次大戦の頃の兵士、ハルクは事故で巨大化&凶暴化するようになった科学者、ホークアイとブラック・ウィドウは戦闘能力の高い(訓練された)普通の人間で、みんな地球人です。

 その6名が紆余曲折の上で集結してチームとして敵と戦うのですが、その敵が『宇宙からの侵略者』と言う設定だったので、上記のように上映開始早々に、「なんか話がベタだな。幼稚だな。子供向けかなぁ。」と思ってしまいました。ソー以外の5名は今までは人間の悪役相手に戦ってきた連中なのに、そこにいきなり『宇宙からの侵略者』を敵に持ってきたので違和感も覚えました。仮面ライダーがいきなり躊躇なくウルトラマンの敵のバルタン星人と戦うようなモノですからね。

 そんな想いや違和感を上映開始早々に持ってしまった最大の原因は、少し前にヒーロー物映画の傑作のバットマンの『ダークナイト・ライジング』を観てしまっていたからでしょうね。人間が悪役のヒーロー映画でもリアルで極上の物語ができる(素晴らしい世界が構築できる)のを実感していたので、出てきた敵が『宇宙からの侵略者』と言う設定に少しシラけてしまったんだと思います。本作が悪い訳ではないのですが、『ダークナイト・ライジング』を後に観ていたらこんな感想を持つ事はなかったと思います。

 そう言う想いや違和感は、ヒーロー達が続々と集結してくる中盤になってからは完全に頭の中から消えて物語に集中できるようになりました。これはシナリオと映像が素晴らしかったせいでしょうね。ヒーロー達全員が活き活きとスクリーンの中で暴れまわっていました。全員に見せ場が用意されていましたね。
 そんなヒーロー達の中でも、私が大好きな緑の巨人の『ハルク』の活躍は格別でしたね。今回の彼の天下無双の大活躍を観て日本でもファンが増えたのではないでしょうか?。好感度が確実にアップしたと思います。

 ただし、ハルクファンの私としては、今回のような敵が『宇宙からの侵略者』の場合は、身体の大きさが固定化されている2008年公開の『インクレディブル・ハルク』のハルクではなく、怒りによって身体がどんどん巨大化する2003年公開のアン・リー監督版の『ハルク』の方の設定を活かして欲しかったですね。そっちの方がスクリーン映えします。まぁ、アン・リー監督版の『ハルク』はなかった事になっているみたいなので難しいでしょうけどね。できることならば、次回作ではハルクには山のように巨大化して欲しいものです。


 以上が、『アベンジャーズ』の簡単な感想です。
 物語設定に少し幼稚さを感じたのと、話があまりにストレートだったので、私の本作の評価は☆4つです。

 関連作品を観ていなくても本作を楽しむ事はできると思いますが、時間があれば上に挙げた作品を予習した上で本作を観ればより楽しめると思います。2012年を代表するド派手な作品なのは間違いないので、大きなスクリーンのある映画館で観る事をお薦めします。

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