ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

南インド マドライへ・・・2

2022-12-14 | 心の旅・追想
「あのバスだぁ~」
やれやれだ、しかしまあぁ大分と走ったなぁ~
「荷物を持ってすぐ降りて来い 帰る」 
我が耳を疑ったが 「すぐ戻るんだぁ~~」と確かにぬかしやがった。
「あほか おいらはこのバスに乗ってマドライへ行くぅ~うん」
窓際でわめきちらすごっついタクシー野郎、停まったままバスは発車しない。
車中のインド人達が発する重い迷惑感に満ち溢れたバスからぼくは追い出されてしまった。
来た道をタクシーは帰っていく。オ~~マイガァ~~
英語の下手な野郎だ 口調の流れはつかめないが時々ュ~アンダ~スタ~と発音が大きい。
[わかっとんか おぅジャパ二ィ~]
お前の話なんて聞いてる暇はない、行きはしょうがない、が帰りを含めた金額だ
どうせふんだくるんだろう、お前の根性は見えみえだ。アィ ガッチュ~
スーパーエクスプレス、セブン・サーティ。エクスプレス、セブン・フィフティーン。ローカル、セブン。
アンダ~スタ~???
来た道をタクシーは帰っていく、不合理のような気もするが。
「心配するな」とすまし顔の奴。
ぼったくりの往復料金を稼ぐつもりなんだろうなぁ まぁしょうがないか。
どうせバスは待ってはいないだろう。手持ちの乗車券を翌日に変更するという
困難で難解なインド人との交渉だけが待っているのだろう。
しかし、タクシー野郎の言うことが本当だろうか?7:15分発の急行バスに
荷物を置いたぼくのミスなのか?う~ん そうかもしれんなぁ~
タクシーは左折しバス・ステーションに入っていく。
停車している一台のバスの前にまわり込む。
「金を払ってさっさとこのバスに乗れ」
ぼくを乗せてバザールへ走ってくれたバスと運転手だ。
待たされたインド人たちの呆れ顔が見え々だ。その視線が束となって
間抜けなジャパニーに降りかかる。「すんませぇ~~ん」右手を上げながら
自分の座席に座るとバスは発車した。
フィシュカレーの美味しかったカニヤクマリよ  バイビ~
おいらはマドライへ行くんだょ~~ぅ

因みにバス代は35.5ルピー、安ホテル一泊45ルピー、タクシー代は
60ルピーであった。


スリランカ 南インドそれぞれ1ヶ月の旅は終わった マドラス~デリーexp 48時間の列車の移動 車中で会った砂漠の家族と少女
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