ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

国境 ぼくの敗北で幕を引いた

2022-08-08 | 心の旅・追想
連れて行け~と怒鳴って命令でもしたのだろう二人がにじり寄ってくる。
「プリーズ ウェィト ウェィト ボス」 我々は話し合うべきだ、必ず良い方法を見い出せるだろう。
英語でそれらしいことを言ったのだが伝わっているかどうか不明だ、とにかく時間稼ぎで喋ることだ。
ユーキャンゲッ グッドマネ~ アィド オールレディ サムシン イィッ。
変な文脈の中で最も重要だと思われる マネ~という単語がボスの心を刺激したのか、彼の態度に変化が現れた。
マネ~かぁ~・・・ そういうことなのか奴らの目的は、だとすれば今回の全体像が見えてくる、タイのチケット売り場、国境ゲートの警備隊もだ。
黙って通らせて帰りにとっ捕まえる、まるで絵に描いたネギを背負った鴨をおいらは真面目に演じていたのだ。
「ハウマッチ ユゥドラィク マネェ~」
「テェン タウザァン」 
「ノ~ノ~ツゥーマァッチ タウザァン オンリィ~」
机の上をどぉ~と拳骨かまして「ネェバァ~ ダウン」と叫びやがった
額の開きは大きいがお互いにサバをよんでいる。すったもんだと30分程もやっていたが決着をみた。
2000バーツふんだくられたぼくの敗北で幕を引いた。

べぇ~ろ~ぅ てぇめぇ~ぇ 二度とミャンマーなんかくるかぁ~
と悪態ついてトラックの荷台に乗り次の目的地へ向かう。虎の牙だと思って300バーツも出して買ったのに運転手は笑って豚の牙だ、300バーツも払ってお前はアホかという顔をしていた。虎の皮の前で売ってんじゃねぇ~よぅ くそじじぃ~ぃ
虎の牙 


(これ本当の虎の牙だと思うでしょう・・・・・)
(だって豚の牙なんでしょう~~)
(う~ う~ う~  う・・・・・  )

牙はない画像だけが残っていた
コメント
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