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空色レールウェイ

空は続く、どこまでも

「アンストッパブル」

2011年02月09日 | 映画


「アンストッパブル」を観てきました
以下、ネタバレが含まれていますのでご注意を

【あらすじ】
大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した最新式貨物列車777が、人為ミス・整備ミスで無人で走り出す・・・
列車は少しずつスピードを上げ暴走を開始・・・事態に気付いた熟練機関士・フランクと新米車掌・ウィルは、
この列車を止めるべく、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かうが・・・

トニー・スコット 監督作品

トニー・スコット×デンゼル・ワシントンと言えば、もう5回目のタッグになります
「クリムゾン・タイト」、「マイ・ボディガード」、「デジャヴ」、「サブウェイ123 激突」、そして「アンストッパブル」です
で、デンゼン・ワシントンは「サブウェイ123 激突」の地下鉄職員続き、またも鉄道会社勤め
こりゃもう、鉄道業界のジョン・マクレーンですね

デンゼル・ワシントンのベテラン機関士っぷりが、やはり素晴らしかったです
豊富な知識と経験、若手をおちょくったり、叱責したりとそういう頑固親父的上司は適役ですね
やはりどんな仕事でも、「プロフェッショナル」と言うのはカッコイイです

39両編成、全長800mもの巨大な貨物列車が暴走したきっかけを作ったのは、人のミスでした・・・
ちょっとした油断・怠慢が、未曾有の大惨事に繋がる・・・これは本当に教訓にしてほしいです・・・
「最新鋭の○○」も使う人間のミスで凶器になるというのは、色んな映画にありますね

走り出した列車は、正に獲物を追うモンスターの如く走り続けます・・・
子供達の乗る列車と間一髪ですれ違い、線路にはみ出た車を吹き飛ばし、列車を脱線させる脱線器を破壊する・・・
この暴走列車が走る映像と共に、獣の咆哮のような音が差し込まれていて、凶暴さが伝わってきました
運転席に誰も座っていない無機質な列車の表情や、カット割リなんかも恐怖を引き立てていたと思います
そういう緩急自在のカット割りはトニー・スコット監督らしいなぁと思いました
だから観ているこっち側はもう顔が忙しかったですよ・・・うわーーーとかうぅっ!の連続でしたから

この暴走した列車を止めるべく、色々な方法をとるも悉く失敗・・・
たまたま同じ本線上を走っていたフランクとウィルが、この列車を止めるべく行動を開始します・・・
方法は、自分の乗っている列車で暴走列車を追い、暴走列車の最後尾に自分の列車を連結しブレーキをかける・・・
つまり、 こんな感じ・・・機関車同士の綱引きです・・・

しかも、上手く連結できるか分かりませんし、連結できても止められるかどうか分からない・・・
さらに連結後、列車が脱線・転倒すると巻き込まれて命を落とすことに・・・
そんな中、フランクは娘に電話し「愛してるよ」とだけ伝えます・・・ちょっとウルッときましたね・・・
日頃、娘にいいようにあしらわれても、愚直に仕事を続けるお父さん・・・でも娘への愛情は誰よりも深い・・・
うーん・・・素敵な話だなぁ 泣けますね

なんとか暴走列車に自分の列車を連結させることができたものの、迫り来る脱線必至の「魔の急カーブ」・・・
脱線したら、化学薬品とディーゼル燃料で街は壊滅的な被害を受けます・・・当然、2人の命もありません・・・
全力でブレーキをかけるフランク・・・少しずつ減速する列車・・・しかしブレーキが限界に達し破損・・・
またも加速し始める列車、そのまま「魔の急カーブ」に突入します・・・いやぁ大迫力の展開・映像でした

今作はアメリカで2001年に発生した「CSX8888号暴走事故(別名:クレイジーエイツ事故)」を元に製作されています。
実際に事件の解決にあたったのは、勤続31年の機関士と新米車掌だったそうです
そして列車は、「魔の急カーブ」の手前で止めることができたようです

この映画を観ていて、2009年1月に起きた「旅客機のハドソン川に不時着水」を思い出しました。
ああいう事件もハッピーエンドだし、映画化されたりして・・・なんて思っていたら、
長編映画あるいはテレビ映画として制作されるようです
あと、昨年のチリで起きた鉱山落盤事故も映画化が進んでいるそうですよ
正に「事実は小説より奇なり」ですね

実際の事件をベースに、映画としての面白さを加えて素晴らしいエンターテイメント作品に仕上がっています
命を顧みず、危険を恐れずに暴走列車に挑む仕事人たち・・・是非劇場で味わってみて下さい

最後に、予告編を貼り付けておきます!良かったらどうぞ

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