「秋」と言えば ”澄みわたった晴天” をイメージする。
子供の頃、夏から秋に変わる頃、毎年判で捺したように義理堅く”嵐”が
日本を襲ってきた。
暦の上で 九月一日の二百十日、十日の二百廿日は”嵐”襲来の確率が
高く実りの秋、稲刈りを待つ農家などは大いに心配し警戒した。
振り返ってみると、昔は季節の変わり目がはっきりし、それぞれの四季
を味わう事が出来たと思う。
現在は四季に関係無く果物や野菜を食べられたりするので”感激”もせず
”趣”も薄らぎ味のない三百六十五日となった。と言うのは大袈裟かな。
今年は特に感じるが、秋のない年になったと言っては過言であろうか?
灰色の空が続き、スカーッと爽快さを感じる秋の日がない気がする。
今日も溌剌とした気になれず静かな一日だった。
言いたいことは「台風一過」さっぱりとした秋は一体どうなってしまっ
たのか!? けじめをはっきりつけて欲しい・・・と言うことである。
時間潰しに勉強したが、且つての向学心は本当に弱まってしまった。
87年の人生の中において、自己一人の直接体験によって得た知識と言
うものはどれだけあったであろうか!数えるほどの僅少だと思う。
他の先人が、努力し苦労された結果に得た貴重な体験を聞く、観るとい
うことで私は労せずして伝承、換言すれば”間接経験”を果たす事が出来
それを自己の知識とし蓄積し、成長させて頂いてきた筈である。
本を読む = 間接体験をする・・・1日1ページでも勉強しよう!