中国不滞在記 in 神戸

行って見て聞いて考えた中国のこと

お見事! 日本語能力試験合格

2015年09月25日 | 中国の学生
前任校の浙江師範大学の学生から昨年度の7月の日本語能力試験の結果を聞いた。
中国の学校は欧米と同じく9月始まりなので7月は学年末であります。

試験前日に食事会に招待してくれたり、中国語を教えてもらったりして交流が多かった3年生(現4年)の班長の王さんがN1に140点台で合格していたのでとても嬉しい。一方、新3年生はN2に全員合格。予想通りだった。

と言っても、私めは彼らの合格に何ら寄与したわけではない。
授業で能力試験の問題を取り上げたこともないし、話題にすらしていない。
たまに質問されることがあるぐらいで、授業ではひたすら会話と作文ばかりやっていた。
日本語能力試験のことを授業でやってほしいと依頼されたこともない。
無能だからこの人に頼んでもしかたないと思われていたのかもしれないが。

日本人にとって日本語能力試験は母国語だから、どこが難しいか実はよくわからない。
中国人教師なら合格のポイントがわかる。よって無責任かもしれないが中国人教師が教えればいいと思う。

それはそれとして2年生の男子黄くんは満点で合格。

彼は試験の一週間前に映画村に遊びに連れて行ってくれたり直前に個人的に送別の食事会を開いてくれたり、こんなことをして試験は大丈夫なのかと心配になって聞くと、全然余裕です、との答え。
ちょっと自信過剰気味だが、安室ファンの率直で人のよい優しい男の子である。

昨年度の2学期に、文科省国費留学生の枠の募集があり、成績がクラストップの彼はもちろん応募したがなぜか不合格だった。交換留学の枠なので(日本人学生はほとんど来ないが)当然例年の如く合格すると思っていたのだが。。。円安で日本留学を希望する外国人学生が増えたためかもしれない。クラスで2番の真面目な努力家の学生も不合格になってしまった。

結局、その後募集のあった中国政府の国費留学生に応募した2番手グループの3名が審査に合格して関西の二つの国立大で学ぶため9月末に来日することになった。また卒業生2名も関西の大学院で学ぶことになっている。

5人ともよく交流があった学生ばかり。
外教との交流に積極的な学生は留学する割合が高い。
留学するつもりだから外教と積極的に交流しようとするのかもしれない。
中国の学生には功利的な面が見え隠れするような気がしないでもない。

まあどちらでもいいですが、再会が楽しみであります。

下は黄くんのN2満点合格通知。



日本人でも往々にしてうっかりミスをしてしまうのだが、たった2年間の勉強で満点とはなかなかたいしたものであります。彼のQQの投稿に、「N1も満点を取ったら君は伝説になる」と書きこんでおきました。



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2 コメント

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すごい! (きむっち)
2015-09-27 12:21:31
Kさんが語彙・文法、聴解に満点を取り驚きましたが、上には上がいるんですね。
全部満点合格、始めてみました。
すごいとしか言いようがないです。
Unknown (ふらふらかもめ)
2015-10-01 18:26:20
余裕綽綽の満点合格でした。学校サボってコンサートに行ったりしてました。授業の一分間スピーチや作文は、マニアックなアニメのことばかり。。日本のポップカルチャーが大好きで日本語を勉強するのが楽しくてしょうがないみたいな学生です。好きこそものの上手なれなんですね。

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