農業じゆう人

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粋な江戸の色 現代に

2016年12月06日 12時30分00秒 | 地域
   東京には東京に深い由縁のある色がありますが・・ご存知でしょうか?
    「江戸紫」「新橋色」「深川鼠(ふかがわねずみ)の3色は江戸から明治時代にかけて
    流行した色で、着物や手拭いなどの小物に使われてきたんだそうです。
    さらに現代でも様々な場面で受け継がれています。

   粋な着物姿が似合わない、少々口の悪い元俳優さんに教えてもらった
   以前、嘉永元年(1848年)から続く呉服店の日本橋谷屋さん(東京・中央区)を訪れたそうだ。
   店内には落ち着いた色の着物が並んでいました。
   “これらが引き算の美学といわれる江戸の粋です”と、いきなり企画営業部長・・。
   “色を全体に使うのではなく、差し色として使うのが一般的なんです”と教えてくれたそうだ

  ★江戸紫は青みがかった紫色で、江戸時代に武蔵野で自生した柴草という植物の根で染めた
    歌舞伎の演目「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」で主人公の助六が付けた鉢巻きの色
    として有名です。
  ★新橋色は緑がかった青色で、明治から大正時代に新橋の芸者たちが好んで着物に取り入れた。
   天然染料ではなく化学染料で染めたため、鮮やかで西洋風の最先端な色をしている
  ★同様に江戸時代に芸者から流行した深川鼠は薄い浅葱(あさぎ)色が鼠がかったような上品で
   洗練された色。 粋な深川の辰巳芸者が好んだことで広まった。  などなどだそうです!

   新橋の芸者さんは“新橋は近くに川が流れ、水に囲まれた場所。 涼しげで清らかな新橋色は
    空の青と水の色を映している。私たちの好きな色です”と思いを離したそうです。

   浮世絵の版元から流れをくむ日本橋の老舗「伊場仙(東京・中央区)」では、江戸紫の扇子を見せて
   もらえた!と、社長から“これまではあまり使わなかった色だが、江戸の色を再現してみようと
    昨年くらいから使っている。 和装だけでなく、洋装にも合うように意識した”と聞いたと。
   こちらでも引き算の文化とされる江戸の粋らしく、派手さよりも落ち着いた色が人気だそうだ。

   今も江戸紫は東京スカイツリーの照明や作り直された「2020年東京五輪・パラリンピックの
    招致エンブレムなどにも用いられています。
    また、1964年ごろに制定された「東京都旗」でも江戸のイメージカラーとして江戸紫が
     使用されています。
   また、新橋色は「新交通ゆりかもめ」の新橋駅のテーマカラーになっています。
   さらに周りを見渡せば身近な場面で活躍する東京の色が見つかるかも知れません・・・。
 
   そういえば、東京・日本橋にある「コレド室町や日本橋三井タワー」などに紺地に白抜き柄の
    暖簾をかけているのをみました。
    これら聞けば、江戸時代の日本橋を描いた絵巻「熙代勝覧(きだいしょうらん)」で、多くの店の
     軒先にかけていた暖簾の色にヒントを得たものだそうだ。

   また、浅草仲見世の裏側にある「染絵 てぬぐい ふじ屋さん」でも江戸の粋な色で染め抜いた
    各種の素晴らしい「手ぬぐい」が見られます。 浅草寺への参拝の際にでもいかがでしょうか

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