神幸記 ~西野神社神職のみこしブログ~

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北海道でも再び緊急事態宣言が発令されました

2021年05月16日 | 令和2~3年 他社・他会の神輿渡御
新型コロナウイルス感染症が北海道全域で再び急速に拡大し、変異株も広がっているという極めて深刻な現況を受けて、既に政府から「緊急事態宣言」が発令中の東京都・大阪府・京都府・兵庫県・愛知県・福岡県の6都府県に続き北海道でも今日から、広島県・岡山県の2県と共に緊急事態宣言が発令されました。
今回の緊急事態宣言の期間は、現時点では(延長されなければ)、本日から今月末日までの16日間で、道内でも特に感染状況が厳しい札幌市をはじめとする石狩管内・小樽市・旭川市については、特定措置区域として重点的に対策を行う(酒類・カラオケ設備を提供する飲食店には休業、それ以外の飲食店等には午後8時までの時短が要請され、また、大規模な集客施設に対しては、時短と酒類提供の自粛、大規模な商業施設には、土日・祝日の休業を要請するなど)とされています。




このブログの昨年8月29日の記事で、私は以下のように記しました。
統計を採ったわけではないので正確なところは分かりませんが、私が直接見聞きした範囲に於いては、本年は9割以上の神社で神輿渡御が中止されたという印象を受けます。少ないながら、なかには本年も神輿渡御を行うという事例も見られますが、そういったな場合も、この御時世ですから所謂「三密」な状態になる事は避ける趣旨から、車列による渡御(トラックの荷台等に御神輿を固定しての渡御)として行い、大勢の人達が威勢よく担いで練り歩く、という形での従来の渡御は行っていないようです。

大変残念な事に、鎮静化するどころかむしろ昨年よりも状況が更に悪化している現状に於いては、本年の各神社神輿渡御についても、上記の転載文で述べた昨年の状況がそのまま継続されそうな感じです。
来月の札幌まつり(北海道神宮例祭)の神幸(鳳輦渡御)は既に中止が決定しており、例年であれば6月から9月頃まで道内各地で執り行われる予定の各神社の神輿渡御も、札幌まつりと同じく、昨年に続いて2年連続で中止(仮に中止とはならなかった場合でも、大幅な規模縮小)となる可能性が濃厚な状況となっています。


昨年春の緊急事態宣言以降、1年以上もの長期に亘って日本人の大多数が「自粛生活」を頑張ってきました。不要不急の外出は極力避け、仕事のテレワーク化も進み、休みの日はなるべく家に籠もるようにし、大人達は飲みに出るのは控え、子供達も外へ遊びに行くのは控え、本当にみんな頑張ってきました。
そして、そういった自粛をどんどん推進していった結果、特に飲食・運輸・観光業などは壊滅的な打撃を受け、それ以外の業種・職種に於いても、コロナ禍の影響を全く受けていないという所のほうが少なく、一部には所謂 “巣籠り需要” によりかえって潤ったという会社もあるようですが世間一般の大多数の会社・団体等は、コロナ禍により大きな経済損失を被っており、それに伴う深刻な事態(就職難・会社倒産・解雇・自死など)もかなり増加していると報道されています。
勿論、連日報道されているように、病床逼迫や医療崩壊なども、人命に関わる大きな問題となっています。

しかし、皆がこれだけ一丸となって自粛を頑張ってきたのにコロナは依然として収束しておらず、その事に多くの人達が、ストレス・苛立ち・やるせない気持ち・諦め感などを抱き、しかもそれらネガティブな思いが一層高まりつつあるのを、私も日々感じています。
テレビのニュース番組や情報番組も毎日コロナの話題ばかりで、コロナに関する情報やその報道の重要性は認識しながらも、その一方で「もうコロナの話題はいいよ…」と辟易としている人も少なくはないでしょう。

このように多くの人達が疲弊した状況にあるため、私としては皆様方に対して声高に「これ以上もっと頑張ろう!」「まだまだ自粛しよう!」などとはとても言えませんが、今はただ、状況が好転する事を神様に祈りながら、そして、そのための行動も(出来る範囲内で)実際にしながら、コロナが収束するその時を、皆でもう少し待ちましょう。明けない夜も、止まない雨も、決して無いのですから…。


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