神幸記 ~西野神社神職のみこしブログ~

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新年を迎えての所感・雑感

2022年01月25日 | その他

今月15日に「どんど焼き」が無事終わった事により、元日から始まった一連のお正月行事の全てが終わり、漸く、神社としても平時の態勢に戻りました。
やはり年末年始は、雰囲気や気持ちの持ち様だけでなく、実際に勤務態勢(奉仕時間、奉仕場所、一緒に奉仕する人達など)がいつもとは異なり、初詣シーズンのため参拝者数も格段に多くなるため、神社にとっては明らかに平時とは異なる特別な期間となります。その特別な期間が恙無く終了した事により、私自身も気持ち的に一段落し、今は少しホッとしている状況です。




さて、本年(令和4年)の十二支は、皆様も御存知の通り「寅」(トラ)です。
動物の虎は、小さなお子さんにとっては、優しくて勇気もある「しまじろう」や、その妹の「はなちゃん」のイメージが強いかもしれませんが(笑)、一般には、荒々しく雄々しくて勇ましい、どう猛な肉食動物、というイメージを抱かれています。
古代や中世に於いては、そのどう猛で力強いイメージから、虎は畏怖の対象であると同時に、特別な神通力を持った動物、流行の病をも喰い尽くす動物、と認識されていたようで、そのため、医療が未発達な時代には、病に効くとされた薬の原材料に虎の骨が使われたり、当時の漢方薬の薬名にも「虎」の漢字が使われたり、神社仏閣で頒布する疫病退散等のお札にも虎の絵が描かれるなどしたそうです。

一昨年から始まった「コロナ禍」と称される国難は、残念な事に依然として現在も続いておりますが、今年こそは、虎が疫病を悉く喰らい尽くしてそれら全てを退散・鎮静化させるかの如く、コロナが完全に終息します事を、そして、これは私自身への戒めでもあるのですが、このブログを読んで下さる皆様方に於かれましても、虎のように、柔軟な足をしっかりと大地に踏みしめ、その上での自分の定めた道を真っすぐ進む事が出来る年となります事を、祈念致します。

疫病対策(感染症拡大防止)の観点から、昨年と一昨年は、西野神社も含め全国各地で相次いで神輿渡御が中止となりましたが、本年は神輿渡御を復活出来るのか、現時点ではまだその予想は難しい状況ですが、今年こそはどの神社に於いても平年通りに(コロナ禍以前のように)神輿渡御が行えますようにという事も、併せて強く祈念致します。




以下の動画はいずれも、西野神社の過去の神輿渡御の様子です。西野神社ではもう2年も神輿渡御を行なっていないので、今年の秋まつりでは、是非、こういった楽しくも賑々しい光景をまた見てみたいです!






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