戦場ヶ原からこんにちは

日光自然博物館がお送りする奥日光の自然情報+αです。

年末年始のご案内

2015年12月27日 | お知らせ

本日の博物館周辺は晴れ!青空が広がっていましたが、強風のためとても肌寒い一日となりました。

  

午前10時10分頃の博物館周辺の様子

昨夜少しだけ雪が降りました。

今年も残すところあと4日。早いもので今年のブログは、今回の記事をもちまして最後になります。

来年も奥日光のさまざまな情報をお伝えしていきますので、よろしくお願いいたします。

ラストは先日(23日)光徳沼で撮影したセグロセキレイ!薄く氷が張る水の中、食べ物を探していました。

 

2016年も皆さまにとって良き年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

 ★ ☆ 年末年始のご案内 ☆ ★

〇休館のお知らせ

 日光自然博物館は12月28日~1月1日まで休館となります

『 新春 特別開館 』のお知らせ

 平成28年度は2日から開館いたします。 1月2日(土)、3日(日)  午前10時~午後16時

 

また館内では冬の企画展 『 干支展~日光のサル 』 を開催中です。当日は、特別にすべての方を対象に、入館料を割り引きとします。

あわせて、小人の方、先着50名様には記念品をご用意しています ( なくなり次第終了となります )

そして1階エントランスホールでは、お立ち寄り頂いた皆さまに温まっていただけるよう、甘酒の無料配布もおこないます。

皆さまのご利用を心よりお待ちしております。

 (Rin)


新・山の上からこんにちは vol.140

2015年12月25日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

奥日光の自然情報を中心に、日光の最新の話題、さらに日光自然博物館のイベント情報を、

カテゴリー「新・山の上からこんにちは」の記事として毎週金曜日にお伝えしていきます。


■ 今朝の奥日光は3℃ (博物館周辺 8:00時点)

この冬の奥日光は雪が少ないようですが、それでもめっきり冷え込むようになりました。

今回取材した光徳周辺でも、沼や川原などの浅瀬では氷が張っています。
時には、こんなきれいな氷が見られることも。

雪に埋もれる前の今だから見られた、繊細で美しい自然のオブジェです。

 

さて、逆川の川原では、多くの鳥たちも観察できます。
今回のイチオシは、奥日光で最も普通に見られる鳥の一つ・・・

エナガです。

今回は20羽ほどの群れに遭遇しましたが、浅瀬で水浴びをしていました。

同じような浅瀬が続く川原でも、お気に入りの場所があるのか、
浸かっていたのは、ごくごく狭い範囲だけ。

ケンカをすることもなく、交代で水浴びをしていく様子はまるで、
お風呂の順番待ちをしている人間のよう。

1羽1羽を見ても、水浴びの時間も浴び方もバラバラで、
小鳥と言えど個性があることを改めて感じさせられました。

冬のバードウォッチングの面白さは、冬鳥の観察のみにあらず!
寒さ対策をしっかりして、お越しください。

 

おまけ:侵入者発見!(クリックで大きくなります)

(T-村)

■ 自然体験イベント情報 

  平成28年 1月23日(土)
  「奥日光いきものつながり調査会season5④~冬だ!スノーシューをはいて湯ノ湖でいきものつながり!!~
   (1月16日 締切)

  平成28年 1月31日(日)
  「親子で雪の運動会2016」 
  (1月21日 締切)

  平成28年 2月6日(土)湯元周辺/2月20日(土)光徳周辺/2月27日(土)湯元周辺
  「スノーシューで雪の森へ!2016
  (各開催日10日前 締切)

 ■ 企画展情報 

  平成27年11/28(土)~平成28年2/14(日) 「干支展 日光のサル」


新・山の上からこんにちは vol.139

2015年12月18日 | 新・山の上からこんにちは

こんにちは、日光自然博物館です。

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■ 今朝の奥日光は-5℃ (博物館周辺 8:00時点)

最近暖かい日が続いていた奥日光。今回は、竜頭滝上から中禅寺湖の北岸を、博物館まで歩いてきました。

時折開ける湖畔の景色や、波の音を楽しみながら歩ける、気持ちの良いコースです。

歩道には雪はなく、そのためカエデなどいろいろな木の落ち葉、ハンノキの仲間やブナの実などがたくさん落ちているのが見えました。

中にはこんなものも、たくさん落ちていました。



ちょっと、スライスされた乾燥シイタケを茶色くしたものみたいに見えませんか?

実は小さいころ、私はこれをキノコだと思って遊んでいました。

しかし、実は・・・ウラジロモミのまつぼっくりが、芯を残してバラバラになったもので、「種鱗」と呼ばれています。それを知ったときは、驚きました。


 ↑ 種鱗がバラバラになって、残ったウラジロモミのまつぼっくりの芯 

種鱗には、羽のついた種が2個ついています。種鱗がバラバラになるのはモミの仲間の特徴で、実はそのことによって風で種を飛ばしやすくしているんです。

植物は子孫を残すためのいろいろな工夫をしています。そんな工夫を知ることも、とてもおもしろいと思いました。そんなことを考えるきっかけになった散策でした。(み)

■ 自然体験イベント情報 

  平成28年 1月23日(土)  「奥日光いきものつながり調査会season5④~冬だ!スノーシューをはいて湯ノ湖でいきものつながり!!~」(1月16日 締切)

  平成28年 1月24日(日)  「ちびっこスノーシュー2016」 (1月17日 締切)

  平成28年 1月31日(日)  「親子で雪の運動会2016」 (1月21日 締切)

  平成28年 2月6日(土)湯元周辺/2月20日(土)光徳周辺/2月27日(土)湯元周辺 「スノーシューで雪の森へ!2016」 (各開催日10日前 締切)

 

■ 企画展情報 

  平成27年11/28(土)~平成28年2/14(日) 「干支展 日光のサル」


新・山の上からこんにちは vol.138

2015年12月11日 | 新・山の上からこんにちは

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■ 今朝の奥日光は8℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は、アオシギを探しに、湯滝周辺を散策する小滝コースへ行ってきました。

昨夜からの雨により、大部分は溶けてしまうと思うのですが、取材日当日(9日)は、

先日の積雪の影響で、木道上にはまだ5~10㎝の積雪、凍結している箇所もありました。

登山靴でも歩けますが、スノーブーツなど足元の装備は万全のほうが安心です。

さて、アオシギはというと・・・残念ながら今回は見つけられませんでした。次回に持ち越しです。

ただし、アオシギに出会うためにゆっくりと時間をかけて観察をしたことで、

カワガラスの面白い一面が見られたのです。

なななんと片足立ちです!。(画像が荒くて、見えずらいのはご勘弁を)

真冬でも潜水して水生昆虫などを食べたりするカワガラス。

あくまでも予想なのですが、

水鳥の仲間が体温を逃がさないように片足で立つのと同じ理由で寒さをしのいでいたのかもしれません。

カワガラスでさえも寒さには答えているのだと、おもわず笑みがこぼれてしまいました。

寒さ対策と言えば、いよいよアズマシャクナゲがこの姿に。

水分を多く含んだ葉を広げたままだと凍ってしまうので、

葉から水分を減らして、細胞の濃度を高めていることが知られています。

水分が減る分、幅広の葉が葉巻のように丸まるという仕組み・・・

気温が暖かくなり、春になればまた葉っぱを目一杯広げるのです。

 

これから冬本番を迎える奥日光。

いろいろな工夫をして冬を乗り越える動植物の様子を

ぜひ肌で感じていただければと思います。(たか)

 

■ 自然体験イベント情報 

  平成27年12月12日(土)   「オオワシ・オジロワシをさがそう2015~中禅寺湖畔ボートハウス編~」 (12月11日16時 締切)

  平成28年 1月23日(土)  「奥日光いきものつながり調査会season5④~冬だ!スノーシューをはいて湯ノ湖でいきものつながり!!~」(1月16日 締切)

  平成28年 1月24日(日)  「ちびっこスノーシュー2016」 (1月17日 締切)

  平成28年 1月31日(日)  「親子で雪の運動会2016」 (1月21日 締切)

  平成28年 2月6日(土)湯元周辺/2月20日(土)光徳周辺/2月27日(土)湯元周辺 「スノーシューで雪の森へ!2016」 (各開催日10日前 締切)

 

■ 企画展情報 

  平成27年11/28(土)~平成28年1/24(日) 「干支展 日光のサル」


新・山の上からこんにちは vol.137

2015年12月04日 | 新・山の上からこんにちは

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■ 今朝の奥日光は1℃ (博物館周辺 8:00時点)

今回は、華厳滝周辺にニホンカモシカを探しに行きました。

カモシカは主に山岳地帯に生息している動物で、名前に「シカ」とついていますが、牛の仲間に分類されます。

取材当日は雲がほとんどない晴れ空!ですが、エレベーターを降りた有料観瀑台にはほとんど日の光が当たらずとても寒かったです。

寒さにめげず目撃の多い斜面や滝の周辺をよく探してみましたが、その姿を見ることはできませんでした・・・。

諦めて帰る準備をしようと思った時に、何気なく観瀑台の下をのぞいてみました。

なんと、いくら探しても見当たらなかったカモシカが、すぐ近くにいたのです!

諦めていたただけに、人目を気にせずガッツポーズをしてしまいそうなくらいうれしかったです。

観瀑台の下にいたカモシカは、しばらくそこで水を飲むと、斜面をゆっくりと日当たりのいい方へ植物を食べながら登って行きました。

その時に何度かこちらを気にするように振り向いていました。

 

振り返った姿がとてもかわいらしいです。

ところで、なぜ華厳の滝周辺にカモシカが生息しているのでしょう?人間や他の動物が入り込まない安全な場所であること、日の当たるところには植物がよく育って、食べものが豊富にあるからかもしれません。

もともと険しい崖のような場所が得意なカモシカにとって、とても住みやすいところなのでしょう。

カモシカたちが、長い時間をかけて生活しやすい場所を華厳滝に見つけたのかもしれないと思うと、そのたくましさに感動してしまいます。

同時にカモシカに限らず、ほかの動物たちの見つけた住みやすい場所を壊してしまわないように気を付けなければならないと、強く思いました。(はる)

 

■ 自然体験イベント情報 

  平成27年12月 12日(土)   「オオワシ・オジロワシをさがそう2015~中禅寺湖畔ボートハウス編~」 (12月11日締切)

■ 企画展情報 

  平成27年11/28(土)~平成28年1/24(日) 「干支展 日光のサル」