GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

樹氷

2009年02月28日 | 日光・自然

暖かい日が続いて、このまま春になってしまうのかな~と思っていましたが、
ドカンと冬らしい寒さがやってきましたねえ。
金曜日は東京は雪!宇都宮も雪!でも、湿っていてまったく積もりませんでした…
それでも奥日光はかなり降り積もってるはず。この冬最後のチャンスかも?
そんな訳で今週もいろは坂登って来ました。


午前5時過ぎ、戦場ヶ原にて。日の出と反対側です。
夜の闇から朝の色に変わるほんのわずかな時間に見せるこの蒼さ。
満天だった星空がスーッと消えていく様は、広大なプラネタリウムを見てるようです。
いやいや、プラネタリウムが自然を模してるんですね…本末転倒でした。



枝の先に空気中の水分が凍りついてます…樹氷です。
背景でボカシてるのは男体山。


樹の枝には前日の雪も積もったままで、何処に行っても見事な光景でした。
この樹はまるで毛細血管のような強烈な枝ぶりで、思わず立ち止まりました。
奥日光の雪質はサラサラの粉雪です。
風が吹くとすぐに吹き飛んでしまうため、こういう写真は雪の降った静かな朝でないと
なかなか撮れません。


樹氷群。
戦場ヶ原の張り詰めた明け方の空気。
もやの中から現れた樹氷群は荘厳な眺めでした。


冬の日光…観光客はめっきり居なって、寂しい季節ですが、
この冬に撮影のために何度も足を運んでるうちに、大好きな季節になりました。
冬の間は毎日、奥日光の天気が気になって仕方ありません…
それではまた。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディスカスの飼い方

2009年02月24日 | ディスカス書籍

一部のディスカス愛好家の間で話題?の小説「ディスカスの飼い方」
すでに読まれた方も多いのではないでしょうか。
だいぶ前ですが、私も購入して読んでみました。
タイトルだけでは、まるで飼育本のようですが、読み応えのあるハードカバー小説です。
前評判では、恋愛小説との見方もあったのであまり期待してなかったのすが、
読み進めてみると…これが面白くて、一気に最後まで読みきってしまいました。
この本、きっと読む人によって恋愛小説だったり、ディスカスマニア向けのコアな
飼育小説?だったり、自然の摂理を解き明かそうとする男のドラマだったり、
全然違う物に感じるのかなと思います。
今回は、この小説を読んで自分なりに感じた事を書いてみます。

                                 

30代で早期退職し、ディスカス飼育に適した環境に引越し、飼育と繁殖に専念する主人公。
名誉や虚栄、欲、人間関係といった世俗的なモノから自分を切り離し、
ディスカスを理解する為、ひたすらストイックに飼育を続ける主人公の姿に、
自分はある種の共感を覚えました。
そんな彼のディスカス飼育理念は「理解できない飼育方法は取らない」
しかし、飼育するほどに、理解しようとするほどに、謎を深めるディスカス。
主人公は自分で調べ、先人に教わり、理解した飼育法を実践で自分の
物として確立しようとします。
その飼育スタイルは、実にエンジニア的な物で、机上の論理だけではなく、
経験とカンだけに頼る訳でもなく、理論を実践で確認しながら前へ進んで行きます。
小説の中の話とはいえ、自分から見て理想的な生き方だなと感じました。



物語の中にはハイコブレハーやヤットサニーなど、実在の人物名も出て来て、
中にはあっと驚くような記述もあります。
かなりきわどい話もありますが、フィクションとして捉えるべきか?
残念ながら自分には判断できません。

しかしながら、随所に出て来る細かな飼育の描写…水作りや濾過、薬、繁殖などの
話は実際に長くディスカスを飼育していないと、書けないような緻密さで、
筆者のディスカス飼育に対する造詣の深さと思い入れが感じられじます。
これからの自分の飼育のヒントになりそうな部分もあって、飼育の描写は
なかなか参考になります。



飼育と繁殖にのめり込んで行くなかで、遠回りしても、困難であっても、それがすでに誰かによって回答が導き出されている事象であっても…
主人公は自分で考え、正解の糸を手繰り寄せ、確認していきます。

少し話が逸れますが、この辺りは自分の仕事にも通じる物がありまして…
例えば機構部品の強度設計をする際に自動で解析してくれる便利な設計ソフトが
あります。3Dのモデルデータを入れて、力や材質などのパラメータを入れれば
自動で演算され、変形量や応力分布がひと目で確認でき、
数値となってモニターに現れる便利で高額な解析ソフト。
今の若いエンジニアは就職し、配属された先で、最初からこのソフトを使うケースが
多くなり、その分考え、悩むケースも減りました。
しかし、このソフトを使わないで設計させると、理に適わぬおかしな形状設計を
してしまう若手が増えてきている…なんて話も聞きます。
対して、自分で近似公式を選定し、数値を当てはめて手計算をした経験を持つ
エンジニアは、どこをどう変更すれば強度に影響があるのか理解しており、
軽量化と強度アップという相反する項目さえ、最初からかなり高いレベルで
両立させた図面を引ける人が多いように感じます。

一見遠回りのように見えても、先人の道を辿ってみる事で理解を深め、自分の物に
できる…最初から回答を求めては身に付かない事って、実は多いような気がします。



話が逸れてしまいましたが…
物語終盤、現実主義の彼が、窮地に追い込まれて取った最後の選択。
そして、不思議な体験。それまでのリアリティ溢れる描写と虚構が見事に融合して
最後まで読み手を引き込んでくれます。

「ディスカスを理解する事は、宇宙を理解する事と同じだ」
帯に書いてあったコピーですが、最後まで読んでなんとなく意味が判ったような
気がしました。



ある意味、マニアックな描写がディスカスに興味の無い人を突き放してしまっている
ようにも感じますが、ディスカス、ストーリー、心理描写も秀逸に描かれていて、
ディスカス好きには楽しめる一冊だと思います。オススメです…

うーむ…特許申請用の構想図を練っていたら、頭が冴えて眠れなくなってしまい
ました。今日は午後から打ち合わせがあるんだな~。少しでも寝ないとマズイ!
それではおやすみなさい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第一種接近遭遇

2009年02月15日 | 日光・自然
今まで何度か遭遇していながら、一度も撮影に成功する事の無かった被写体…
前回遭遇したのは、深夜3時の中禅寺湖畔。吹雪の国道120号線上でした。
車のハイビームに照らされた2頭のオス鹿は吹雪の中で力強く立ち、彫像のように
こちらを見据えていて、神々しささえ感じたものです。

栃木に定住して5年…ここに来てから始めて見た野生動物が沢山居ます。
場所は日光地区がほとんどですが、芳賀町で車に轢かれたイタチ。
宇都宮市街地では深夜に散歩するタヌキの夫婦。
日光地区ではニホンジカ、ニホンザル、イタチ、テン(恐らく冬毛)、ヤマカガシ…
考えてみると、今の日本でこれだけの野生動物に出会えるって凄いですよね。
でも、カメラを持っていなかったり、持っていてもバッグの中で取り出そうとする間に
相手が消えたりで、なかなか写真に収められなかったんですね。
今回はラッキーもありまして、ようやくニホンジカを撮らえることができました。


今回は前日の気温が高く、この時期の奥日光ではありえない!?10度越え。
ちょっと予感めいたモノもあって、出発時カメラはバッグから出し、
すぐに撮影できるように助手席に置いてました。
現地に着いたのは午前3時過ぎ。
撮影ポイントの状況をいくつか周って確認している時に、第一いろは坂手前の
対面通行区間で遭遇しました。

実は奥日光地区では近年、シカが増えて木の芽や皮の食害が激しく
一部区域を網で囲みシカを排除しています。
人のすぐそばにシカが現れるようになったのも、飢えているせいなのかも
知れません。


撮影できたのはごく短い時間で、設定も構図もヘッタクレもありません。
車のヘッドライトの灯りを頼りに、勘で露出を決めながら数枚写すのがやっとでした。
今思えばプログラムAEにしとけば良かった…後悔先に立たずですね。
何とかマトモに撮れたのはこの2枚だけです。

野生のシカって改めて見ると、かなり美しいんです。
立派なツノと均整がとれた身体、細い足から筋肉隆々の太腿へのつながり。
実に素晴らしい。

うーん、次は昼間に撮影したいです。


今回、最初に撮影する目的はこちらでした。
長秒間露光による山間の町の灯。


更に、前々回の比較明合成を進化させて「聡明の山と町に降る星」みたいな
イメージで。町の灯、薄明るい東の空、星の流れを1枚の画像に入れて…
未明から薄明るくなるまで、連続長秒間のチャンスは一回きり。
勝負は30分ほどで決まります。
だいぶ自分のイメージに近づけた気がします。


上の撮影後、同じ撮影場所で日の出直前の色彩…
ここ、以前に「明知平の朝焼け」で紹介した場所と同じポイントです。
あの時と違って快晴で、また違った色彩でした。


すっかり陽も登り、湯の湖まで足を延ばしてみましたが…
ここ数日の暖かさで山の積雪もすっかり少なくなり、
湖面の氷も溶け出してるようです。
寒いと言われてた今年でさえ、まだ2月だというのにコレです。、大丈夫なのか?
温暖化で日光の雪景色が見れなくなる日も、そう遠くない気がします。

それでは今日はこの辺で。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルーベリー再考

2009年02月12日 | ディスカス

久しぶりの徹夜明け更新です。まあ、記事は少しずつ書いてたんですが…眠い。
ところで、ここひと月ほど、ディスカス飼育が楽しくて仕方ありません。
去年はモチベーションが下がって興味を失いかけた時期すらあったのに、
この楽しさは何なのでしょうか?
エサを与えていても、濾過掃除をしても、水換えをしても、じっくり観察していても…
実に楽しいんです。飼育始めの頃のワクワク感とはまた違う感じで。

理由のひとつに、現在飼育中のブルーベリーの変化があると思います。
導入時からの古い画像を引っ張り出して、比べてみるとワイルドグリーンも真っ青の
変貌ぶりにビックリしました。こういうのって毎日見てると気付かないものですね~。

2008/08/10

導入当時の写真。
2008年4月29日生まれ。
チッコイ腹ビレがなんとも可愛いらしいですね。

2008/10/29

このサイズの時は、全ての個体に赤い地肌とラインが全面に出てきて、
このまま小汚くなってしまうのでは…?と不安を覚えたものです。
けれどもですね、ある日道場で、Ikeさんに教えていただいた一言。
コバルト系は地肌の赤さが、将来の濃い青につながる…
その言葉を信じて、成長を願いひたすら水換えの毎日でした。

そして現在、この時小汚かった!?(芦田さんスイマセン)
いやいや、味のあったこの幼魚達がどう変化しているのか…
まだ成長過程の若魚ではありますが、
何匹かピックアップして写真で検証してみましょう。

そして現在…

水槽の中で際立って青くなってきた仔です。赤い地肌ラインもだいぶ消えてきて
遠くから見ても目立っている、1番のお気に入りです。
ハイボディ過ぎずハイフィン過ぎない体型、体と各ヒレの大きさの良好なバランス、
シャープな腹ビレ、濃い青…
去年のコンテストの改良部門総合優勝のブルーベリーを見てから
自分が思い描いてきたブルーベリーらしさって、そんな感じなんです。
そんな魚を目指しつつ、最後まで成長させたいのですが…

10匹購入したブルーベリーⅥ。成長と共に60水槽が手狭になり、一時成長が
鈍っていました。道場でKさんにアドバイスをいただき120に移したところ、
最近またググッと大きくなってきています。
そろそろ青の発色を楽しみたいというのもあり、水換えペースを週2回に落とし、
時おり微量元素(ミネラル類)の添加をしながらじっくり育てています。
今のところ多少の成長のバラツキはありますが、10匹とも元気に成長してくれて
国産ディスカスの育てやすさを実感しています。
何しろここまで、覚えてる限り1匹も拒食やトラブルを起こした事がなくて…
ホント、国産ディスカス恐るべしですね。
それでも大きさに多少差が出てきましたが、おおむね13~14cmくらい。
これから1年後に17cmをクリアできれば万々歳。
何よりブルーベリーらしいシャープさと青の濃さが出るよう、水換え、エサの種類、量
を自分なりに考え、楽しみながら飼育を続けています。


こちらは体色がやや淡く緑がかっています。体型は一番気に入ってます。
そしてどの個体も共通しているのが、腹鰭のシャープさ。
これがブルーベリーの特徴のひとつなんですね。


コバルトは光に対する体の角度で、体色が全然変わりますが、
やはり個体差も大きいようです。
この仔も地肌がだいぶ消えて青で覆われつつあって、将来が楽しみです。

成長と変化を楽しむ…1粒で2度おいしいブルーベリー幼魚のまとめ飼い。
「10匹買えば2~3匹はいい魚が出てくる。見分けが付かない幼魚だからこそ買い」
かつての大曽根さんの名言ですが、まさにその通り…。

更に1年後はどうなるのか?楽しみながら仕上げていきたいと思います。
それではおやすみなさい。

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年会おのぼりさん

2009年02月10日 | 写真ネタ

土曜日の夜はディスカス新年会でした。
いやあ~久しぶりに楽しかったです!これでアクアマイスター主催の飲み会に出席させていただくのは去年のバーベキュー、忘年会に続いて3度目なのですが、
自分にとっては毎回待ち遠しく楽しみな行事になっております。
この飲み会がなぜこんなにも楽しいのか?
それは…会則とかショップとか、そういう枠にとらわれる事なく、個人個人の意思で自由に参加できる部分にあると思います。
年齢や職業もバラバラ、飼育経験も数十年のベテランから、割と最近飼い始めた
人、凄い温室を持ってる人、数本の水槽で楽しんでる人と、実に様々です。
始めてお会いする方、久しぶりに再会する方、ベテラン、初心者、そんな垣根も無く
酒が入って話が始まるともう、楽しくて。いくら時間があっても足りない感じです。

肝心の宴会写真ですが、すみません。飲み会中の写真が一枚もありません!
毎回そうなのですが、酒が入って話しに夢中になると写真を撮る気がまったく
無くなってしまう…というか、楽しくて写真などどうでもよくなってしまう私です(笑)。
飲み会の写真は他の方のブログをご覧になってください…スミマセン
そんな訳でして、飲み会前後のおのぼりさん風景でお茶を濁させていただきます。

おのぼり電車でGO!

久しぶりの新幹線です。見た目0系の流れを汲んでますが、中身は別物!?
そういえば、次世代新幹線は東北新幹線で走らせるらしいです。
あの猫耳みたいなエアブレーキがニャー!と開くところを、早く撮りたいですね。

銀座キャノンデジタルハウス

今回の目的のひとつは銀座にありますキャノンのショールームにお邪魔する事。
宴会が始まる前に有楽町駅で下りて行ってきました。
ここのショールーム、キャノンの現行全てのデジタルカメラと純正レンズが
ピカピカに磨き込まれて完璧な調整をされて置いてあります。
最新機種をイジり倒すのもヨシ。自分のカメラで高級レンズをとっかえひっかえ
試写するもヨシ。しかも質問すれば美しいお姉さまがにこやかに教えてくれます。
モデルのような美人さんと、オタク臭プンプンなカメラ話ができる…ああ、楽しい。
現実世界ではありえないシチュエーションですね!
せっかく来たのだから、2階にある修理受付センターで40Dの最新ファームアップ
と映像素子のクリーニングをやっていただきました。(なんと無料です)
映像素子だけは自分でやるの怖いですからね~。


棚に並んでいるレンズ群からEF70-200mm f/4L IS USMをチョイスして40Dに装着。
実はこのレンズ、風景撮りに絶大なi威力を発揮する定番望遠ズームでして、
Lレンズとしては価格も安く次に欲しいレンズの第一候補なんです。


試し撮り。このサイズでは判りにくいですが、拡大あるいはプリントすると描写力の
違いは歴然としています。う~ん、コレ欲しいなあ。


相変わらず綺麗な夜の銀座でしたが、心なしか以前来た時よりも人が少ないみたいです。


その後、宴会に出席。
楽しい時間はあっというまに過ぎて最終新幹線で宇都宮へお帰りです。
新幹線のホームでは、車両の写真を撮る自分と、すぐそばで別れを惜しむ恋人達
が熱い抱擁のヘンな構図…撮影時に二人をファインダーから外したつもりでしたが
左端に一部写ってしまいました。このままでは18禁ブログになってしまいそうなので、トリミング修正して元画像は消去!
ああ、視野率100%のファインダーが欲しい。

お二人ともお幸せに…最後は何のブログか判らなくなってしまいましたね。
それでは今日はこの辺で。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の星空撮影アイテム

2009年02月04日 | 写真ネタ

以前に掲載した比較明合成の流れる星の写真…あれから、次の写真を撮りたくて
ずっと機会を伺っていたのですが、なかなかチャンスが訪れませんでした。
星空を綺麗に撮るには、周りに光源の無い空気の澄んだ場所が必要でして、
更に長時間露出で星の流れを収めたければ、快晴の晩が良いです。
つまり、自分にとっては冬の奥日光で快晴の夜がベストなのですが…
この条件が、なかなか思うようにやって来ない!
下界の宇都宮が晴れてても、奥日光は雪が降ってたり、宇都宮が曇りで奥日光は
晴れていたり…地の利を生かして時々撮影に出向いていたのですが、
山の上は天気予報が外れることも多く、何度か肩透かしを食らいました。
ようやく撮影を始めても途中で雲が出てきたり、長時間の撮影でレンズが
凍りついたりして、なかなか思うような写真が撮れません。
おかげでこの冬は、真夜中に雪のいろは坂を散々往復するハメになり、
ドラテクが上達しましたよ(笑)
そんな訳でして、ようやく2月1日(日曜)の夜に念願の撮影がかないました!
それにしても晴れた夜の山は冷えますね~。
今回は、撮影した星の画像の他に、自分が愛用している冬山アイテムなんぞも
紹介してみようと思います。



山の上は風も収まって静かな夜です。気温マイナス8度…寒気が降りて強烈な寒さ。
男体山の左上に北斗七星が見えます。
ちなみにこの撮影ではソフトフィルターなる物を装着していまして、
星の点光源が強調されて写るように工夫しています。星空ってただ写しただけでは、ハッキリ判りにくいんですよね。肉眼で見ると更に凄いです。まさに降っているという表現がピッタリでした。


山間から南の方角…中禅寺湖方面が微かに光っていて山のシルエットが浮かび
実に幻想的な光景でした。
星の回転の中心が南極軸。ここは北半球ですから、
もちろん南極軸の中心は見れません。


こちらは北西の方角。中心は写っていませんが右上の回転中心付近、フレームの
外あたりに北極星が見えるはずです。
当たり前なのですが、極軸に近いほど星の移動量は少なく、東西は移動量が大きい…
広角なので歪みがありますが、星の流れ方を見ていると、地球が丸く、
自転している事実を感覚的に捉えることができます。
それにしても強烈な星の数…一人でずっと空を見上げていると、
宇宙に吸い込まれそうな不思議な感覚を覚えます。
写真で申し訳ありませんが、みなさんにも宇宙を感じていただけたら嬉しいですね…

                                  
冬山撮影用の防寒スーツです。
ジャケットとパンツはこの冬、釣具メーカーのリョービから発売された新製品で、
防水性、保温性、通気性、ともに抜群です。
インナーにユニクロのヒートテックを着込むと最強で、数時間の雪山活動で体が冷えることはまずありません。
左に見えるブーツは、暖かいのはもちろんですが、普通の靴では絶対にツルッと行く
ような圧雪路の坂道でもガッチリ捕えてくれます。
それでも、ツルツルの氷は滑りますが…
グローブもリョービ製で、フィット感と保温性が気に入ってます。
下の写真のように指先が出ているので、カメラ操作や三脚のセットなど、グローブを
着けたまま行えます。
指先が出ていても元が温まるので冷たさはほとんど感じません。


奥日光で山に入る時は必ず持って行きます。
上がマグカップ、小型ストーブ、ケトル。
小型ストーブは、コールマンです。火力が強く、少々の風ではヘコタレない
頼もしいやつ。これで沸かしたコーヒーを飲みながら星空を見る…
最高にウマイです。ヤミツキです。お金じゃ買えない贅沢‥プライスレス(笑)
これでカップヌードルも食べますよ。
下の真中はau(カシオ製)の防水携帯G'z oneです。初代から愛用していて、
硬い所に落下させても、水中に落としてもまったく平気、フィールドにはピッタリです。
今は山の中もだいぶ携帯が通じますし、いざとなった時の命綱になります。

山に入る時は携帯フル充電、コールマンのガス、乾電池は予備を必ず。
コーヒー、砂糖、ミネラルウォーター、カップヌードル、チョコレートも忘れずに持って
行くようにしていて、夏はこれにクマ避けグッズが加わります。
万一の時の生存率が上がるように…これ、冗談ではなく日光のような観光地でも、
ちょっと分け入って山中ルートに入ると危険を感じるんです。
アイスバーンで山道を転げたり、沢に転落して骨折したら…冬など、周りに誰も居ない可能性が高いですから。

それでもフィールド撮影の魅力は尽きません。
これからも準備に怠りなく、フィールド撮影を楽しんでいきたいと思います。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カメラ修行その5(マクロレンズ編)

2009年02月01日 | 写真ネタ

今回はカメラネタです…
実は最近、ディスカスの撮影にマクロレンズ使う機会がめっきり減ってしまいまして。
いや、単焦点のマクロは凄くいいレンズなんですよ。
解像感が高くて、精緻な描写は標準ズームではなかなかマネできません。
けれどもその反面、特に接写では撮影者に習熟が求められますが。
他のレンズに比べ手ブレ、ピントに対してシビアな面がありまして…
ついついその辺が緩くて手ブレ補正の付いてる標準ズームで楽してました。
で、先日久しぶりに60mmマクロを防湿庫から出してディスカス撮影してみたの
ですが、これが全然ダメ…すっかり腕が衰えてました。
人間、楽を覚えると駄目ですね。
そんな訳で…このままではいかん!と一念発起。
潔くマクロレンズ1本だけ装着して、勘を取り戻すべく修行!?に行ってきました。

場所は隣の真岡市にある「花ちょう遊館」。
規模は大きくありませんが、温室で一年中花が咲きチョウが舞う楽園です。
ちなみに、突然チョウの撮影を思い立ったのは、ナショナルジオグラフィックの
昆虫写真の影響が多分にあるかと思われます(笑)

リュウキュウアサギマダラ

カメラ機種名:Canon EOS 40D  Av(絞り数値)優先モード
Tv(シャッター速度):1/40 秒 Av(絞り数値):F8.0
露出補正:-2/3  ISO感度:1000  レンズ:EF-S60mm f/2.8 Macro USM
画質:RAW現像JPEG  ホワイトバランス:オート
AFモード:ONE SHOT AF 手持ち撮影


感度、絞り、シャッタースピード、をイジリながら写してるうちに悟りました。
マクロの極意、それは脇を閉めて無意識で撮影すること(笑)
意識を集中しすぎるとプルプルしちゃいます!
シャッター押す瞬間は無心に…
リュウキュウアサギマダラいかにも南国らしい綺麗なチョウです。
逆光気味で光が羽を透けると淡いブルーの良い色が出ます。

オオゴマダラ

カメラ機種名:Canon EOS 40D Av(絞り数値)優先モード
Tv(シャッター速度):1/50 秒 Av(絞り数値):F6.3
露出補正:0 ISO感度:1000 レンズ:EF-S60mm f/2.8 Macro USM
画質:RAW現像JPEG  ホワイトバランス:オート
AFモード:ONE SHOT AF 手持ち撮影


チョウが蜜を吸ってる時って、羽を開いたり閉じたりするんですよね。
全開した瞬間のタイミングを上手に捉えないと、開ききってなかったり羽だけ
ブレてたり…侮っていたら失敗写真の山になりました。

オオゴマダラ接写

カメラ機種名:Canon EOS 40D Av(絞り数値)優先モード
Tv(シャッター速度):1/13 秒 Av(絞り数値):F8.0
露出補正:-1/3 ISO感度:1000 レンズ:EF-S60mm f/2.8 Macro USM
画質:RAW現像JPEG  ホワイトバランス:オート
AFモード:マニュアルフォーカス 手持ち撮影


続いて手持ちで接写に挑戦。
マニュアルフォーカスピントの山を掴むのに苦労しました。
合ってると思っても、液晶で確認したらボケてるし。
晴れてたら絞りもシャッタースピードも稼げてもっと楽だったかもです。
でも、やはりマクロ接写は凄いですね。
トリミング無しで毛とか燐粉が見える…標準ズームじゃ難しいです。

オオゴマダラのサナギ

カメラ機種名:Canon EOS 40D Av(絞り数値)優先モード
Tv(シャッター速度):1/4 秒 Av(絞り数値):F8.0
露出補正:0 ISO感度:200 レンズ:EF-S60mm f/2.8 Macro USM
画質:RAW現像JPEG  ホワイトバランス:オート
AFモード:マニュアルフォーカス 三脚使用

おおっ黄金のサナギ!
解説を読むと「自然界にありえない色を出す事で天敵の食欲を減退させ…」
て、思わず笑っちゃいました。確かに金色って不味そうかも。
静物なので三脚立ててライブビューで10倍まで拡大、慎重にピントを合わせ
リモコンシャッターケーブルで撮影。
セオリーに忠実に…ですが、もっと絞っても良かったかも。

ナガサキアゲハ

カメラ機種名:Canon EOS 40D Av(絞り数値)優先モード
Tv(シャッター速度):1/40 秒 Av(絞り数値):F5.6          
露出補正:-2/3 ISO感度:1000 レンズ:EF-S60mm f/2.8 Macro USM
画質:RAW現像JPEG  ホワイトバランス:オート
AFモード:ONE SHOT AF 手持ち撮影

微かにピントが甘い気が…40Dのオートフォーカスって黒に弱い気が
するんですよね。気のせいかなあ…50DのAFはかなり進化してるみたいですね。
と偉そうなこと言っておきながら手ブレだったりして。

アンスリウム


いやあ~花ちょう遊館、良い所です。
こんな真冬にチョウや花の写真が撮れる楽園が栃木にあったとは…
しかも、マイナースポットなのか人が少なく、じっくり撮影できます。
受付のおばちゃんも気さくで、楽しく話してくれました。
春にはもっと沢山の種類のチョウが孵化し、凄いことになるらしいです。
春まで待てずにまた来ちゃうだろうな~。

それでは今日はこの辺で。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする