GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

道具の手入れ

2015年05月20日 | ディスカス濾過

私が登る山は残雪期もそろそろ終わりかな…
ということでアイゼンを手入れして冬まで保管します。



金ブラシとコンパウンドでサビを落とし、ヤスリで爪を研ぐ
爪は丸くてもダメ、尖り過ぎてもダメ
仕上がったらシリコンスプレーを吹いて箱に入れて仕舞う

それだけの作業ですが、自分と一緒に冬山を登った道具だけに愛着が湧き、手入れも熱が入ります。
イタリアのグリベル社製10本爪でバンド固定。
クロモリ鋼の爪は常に安心感があり、クラストした硬い斜面に前爪を蹴りこむキックステップでも
ビクともしませんでした。
黄色いアンチスノープレートは樹脂で出来ており、球状の部分がペコペコして底面の雪の付着を
防いでくれます。これがなかなか効果が高く、今シーズン雪の付着で煩わしい思いをした事は
一度もありません。
サロモンの3シーズン靴に履かせて使う前提で購入したので、本格厳冬期向きではありませんが、
今期の私の雪山レベルなら十分に機能しました。

茶臼岳、雲竜渓谷、残雪の赤薙山、朝日岳の雪渓トラバース…どの山もアイゼン無しでは踏み込め
なかったでしょう。

次の冬山シーズンは厳冬期モデルのシューズとブラックダイアモンドの12本爪を購入して、
山のレベルを少しずつアップさせたいと思います。


左が研いだ物で、右は手入れ前。
今シーズン、数回の使用でもこれだけ爪が丸くなり、サビが出てます。
初めて使ったグリベルのアイゼン。
しっかりした作りと機能で気に入ってるので、シチュエーションに合わせて来期も使います。

山道具は揃えればそれなりの値段がしますが、良い製品を使ってみると十分に納得できるものです。
最初の登山は安いシューズに有り合わせの衣類、カメラ用ザックで登りましたが
今は全て登山専用の道具に変わりました。
ドイターのザック、サロモンの登山靴、ゴアテックスアウター、速乾性シャツと下着、コッヘル、ストック
一度その恩恵にあやかると手放せなくなります。

揃えればそれなりの値段と書きましたが、カメラ趣味やディスカス趣味に比べれば…
ディスカスで例えるなら上物のアレンカー1枚で、とりあえず一式の装備が揃い、未知の扉を
開くことが出来る…そこから先は自分次第ということになります。


登山…ハマってます

2015年05月18日 | 登山

久しぶりの更新です。


すっかり山登りに魅せられてしまった私は、ほぼ毎週のように栃木の山に登っています。
それはもう、何かに取り憑かれたかのように(笑)


4月から5月にかけて、ひたすら登っています。

古賀志山      583m
神主山       842m
鳴虫山       1103m
赤城山(黒檜山) 1828m
朝日岳       1896m
赤薙山       2010m
太郎山       2368m

赤城山は群馬県ですが…トレーニングを兼ねて近場の山を中心に登ってます。


2000m以上の高山はまだ残雪が残っている場所も多く本格シーズンはこれからですが、
低い里山ではすっかり新緑の季節ですね。
残雪をアイゼンで踏みしめながら登る高山も、新緑の匂いをかぎながら散策する里山もまた
春登山の魅力です。
数百mの低山から森林限界を超える白根山や男体山のような高い山まで、自分の足で登ってみると
それぞれに違った良さがあり、甲乙を付ける事はできません。
様々な山を楽しみたいからこそ、それに見合った体力が必要になります。


登山は荷物を背負って傾斜を登る訳ですが、常時運動強度で6~7メッツくらいの負荷が
体に掛かります。
ジムトレーニングでは同等の負荷をかけながらの有酸素運動を行っていますが、結局のところ
登山には登山でトレーニングをする事が一番効果が上がると感じています。
確かにジムトレーニングで体は締まり体力も向上したのですが、やはりフィールドは違います。
単に脚力やスタミナを上げるだけでなく、疲れない歩き方やガレ場の歩き方、岩場のロープや
鎖場などは経験を積まないとなかなか上達しません。


登山トレーニング?と言えば一番キツかったのが、この霧降高原キスゲ平園地にある天空回廊。
全1445段からなる階段はハンパないです。
赤薙山女峰山ルートの登山口になりますが、登山道に入る前に脚と心にダメージを負いました(笑)
局所的に見ると男体山よりキツイですね。


赤城山(黒檜山)より見た谷川連峰。
今シーズンに夏山を登ってルートを把握し、年明けには冬の谷川岳登山を計画するつもりです。


朝日岳手前の岸壁トラバースを渡るゴリポン。
鎖がしっかり張られていて慎重に歩けばそれほど危険ではないのですが、下は絶壁。
堕ちたらまず…

自分がこういう場所を渡る時の感覚…何と言いますか上手く表現できないのですが、命を感じます。
荒涼としたガレ場、崩落した薙ぎ、高度感…
単純にスリルを楽しむとかそういう話ではありません。
日常では有り得ない危険を本能で感じ取り、急登では滅多に経験しない運動量を体験する。
吹き出す汗、荒い息遣い、下界でただの水をこんなにウマイと感じる事はありません。
それら全てが美しい自然を五感で感じながらの体験な訳ですから、本当に小さなな自分の命を
感じる事ができます。
上手く言えませんが、自分が登山を始めて感じるようになった充足感です。
これ、ハマる人はハマりますね。


登山、トレッキング、ハイキングの定義はあいまいで趣味人口が多く、裾野も広いです。
それだけに懐が深く、誰でも自分のペースで楽しめます。
競争も押し付けも無く、初心者もベテランも老若男女関係なく、パーティー、単独とそれぞれの山を
自己責任で楽しんでいます。
自己責任だからこそ、特に単独行を好む私はケガ、あるいは疲労から来る行動不能で人に迷惑を
かけないよう細心の注意と準備を怠らないで登りたいと思います。
慎重さ臆病さを忘れず…明日もジムトレーニングで汗を流し、準備を重ねます。