GREEN NOTE

ワイルドグリーンディスカス中心のアクアリウムブログです

不思議な体験

2017年06月15日 | 登山

関東が梅雨入り宣言してから数日経ちますが、あまり雨が降りません。
梅雨でも天気の良い週末は相変わらず山に登っております。
毎週のように山に登っているものですから、数足持っている登山靴の中でも一番使用頻度が
高いサロモンがついに駄目になってしまいました。
経年劣化なのか酷使し過ぎなのか?靴紐を掛ける金具がブチッと切れてしまい完全に
御釈迦。
仕方なく新しい靴を新調しました。
サロモンはスポルティバよりも使用頻度が高く、同じように汎用性の高い、適度に柔らかく且つ耐久性
のある靴を探していたのですが、検討の結果イタリアのアゾロというメーカーの靴を購入。
試し履きに辛抱強く付き合ってくださったモンベル小山店のお姉さんに感謝です。
おかげで古賀志山のテスト山行でもまったく問題無くフィット感は抜群で、長い相棒になりそうです。


お気に入りとなったアゾロのフィット感を更に上げ、足に馴染ませる為に長距離山行を計画。
…と言っても、トラブルがあっても対処出来そうな(?)地元の奥日光の山域です。


立木観音駐車場~半月峠~社山~黒桧岳を縦走し中禅寺湖畔周回ルートで戻る26kmコース。
急登有り、降りては登り返しのロングディスタンスです。
今まで一度はチャレンジしようと思いながら、コースタイムを考えるとなかなか踏み込めなかった
コースでもありす。
靴の慣らしだけでなく、これから夏にかけての立山や八ヶ岳縦走、北アルプスを睨んでの
体力テスト的な意味合いもありますね。
今回はここでちょっと不思議な体験をしました。


狸窪から半月峠に登ると気持ちの良い稜線歩きが続きます。南側には足尾に連なる山脈…


北側には男体山と中禅寺湖。
6月初旬だというのに早くもハルゼミが鳴いていて、初夏の奥日光の匂いを満喫しながら稜線を社山へ。
ここはいつ来ても気持ちの良い景色です。


社山山頂に到着…いつもならここまでですが、今回はまだロングルートの三分の一ほどの行程。
序盤の通過点に過ぎないので、一服して気合を入れなおし歩を進めます。


社山の樹林帯を下りると黒桧岳手前まで、視界が開けた爽快な尾根歩きが続きます。
少し風が出て来ましたが、快調な稜線。


社山から黒桧までの醍醐味は、この稜線歩きにあると言っても過言ではありません。
稜線の南側は栃木の山らしい熊笹の草原、北側は樹林帯…稜線を境に植生が全く違うのが面白い。
山頂が切れていますが、写真右上が黒桧岳山頂です。
ここで単独の女性登山者と出会い、少し挨拶を交わしました。
自分「このルートの笹道は迷い易いと聞きましたが…問題無さそうですね」
女性「以前、山岳会の人達と一緒に来たけど、稜線を外さなければ大丈夫ですよ」


そんな他愛も無い言葉を交わしてから彼女と別れたのですが、その直後見事に笹道のマジックに
はまります(笑)
腰まで繁る笹道の途中で分岐点があり、右に進めば正規の登山ルートと分かっていましたが、
ここはあえて地図に無い左の巻き道を選んで斜面の向こうから登ってみようと。
いざとなったら分岐まで戻ればいいやと、分岐の左をグングン進んで行きます。
登山道はやがて踏み跡も心細いケモノ道に変わり、ひたすら小ピークの外周を回るトラバースルートに。
斜面もきつくなり、足を滑らせたら滑落の危険も…
常に視界は開け、主要なピークの位置を確認していたので、道迷い遭難の心配は無かったのですが
腰を降ろせる小スペースに着き、休憩がてら自分の場所を再確認。
アナログな紙地図とコンパス、ハイテクGPSで正確な位置を同定すると、北に50メートルほどの稜線に
登山ルートがあるのを確認しました。
分岐まで戻るには時間を使い過ぎたのと、下山までの長い道のりを鑑みてそこから上の写真にある
笹の急斜面を藪漕ぎしながら直登です。
道無き道の藪漕ぎで1時間以上のロス…登山道のありがたみを改めて痛感しました。


正規登山ルートに戻ってからは快調です。
黒桧岳はルートからちょっと外れた脇道の先にあるのですが、そこで4~5頭のメス鹿の群れと遭遇
しました。出会いがしらだったので、鹿達は驚いて一目散に逃げて行きます。


黒桧岳山頂。樹林帯で展望はありません。
腰を降ろしてチョコレートと山専のコーヒーで一服。しばらく休んでいると、歩いてきた登山道から
ガサッガサッと何か近づいて来る足音がします。一発で他の登山者のものでは無いと分かりました。
「熊!?」と身構えた自分の前に現れたのは…


先ほど散り散りに逃げて行ったメス鹿の一頭。
鹿は私の姿を確認して一瞬立ち止まりましたが、尚も近付いて来ます。
今まで登山中に鹿を見かけたのは数え切れませんが、逃げた鹿が自分の後を追って来るのは珍しい
光景…と言うか初めてです。

鹿は自分から2~3メートルの至近距離で止まり、ジッとこちらを見つめています。
シカ代表として、人間代表の自分に何か訴えたい事でもあるのか?
最初は慌てて写真を撮ったりしていましたが、私も何だか落ち着いてしまい鹿の傍らで
コーヒーを満喫…気づくと鹿相手に話し掛けていました。
「人間怖くないの?」
「山で生きて行くってやっぱり大変だよね」
「いやあ、さっき笹原で道間違えちゃってさ…」

端から見れば鹿相手にブツブツ言ってる危ないオッサン(笑)
時間にして15分くらいで、その間鹿はずっとすぐそばに立ちこちらを見ています。
結構長い時間そうしていたように思いますがまるで野生動物と意思疎通をしていたような
不思議な時間でした。


体型からして妊娠しているようにも思えます。
左上に後から様子を見に来た仲間が、恐る恐るこちらを伺っているのが可愛いですね。

現在、奥日光で少し自然の中に踏み込めば鹿は珍しい存在ではなく、よく見かける大型獣です。
頭数が増えすぎで木々の皮を食べる食害も深刻になり、頭数調整の為に猟銃駆除も行われて
いますが、人間側の自分としては致し方ない事だと納得するようにしています。
けれども、自分が出会い、交流を持った(と自分が勝手に解釈してる)この母子には生き延びて
欲しいとも感じます。
この年になっても感情優先…普段、街で暮らしている時は微塵も感じないのに勝手な
ものですね。

この後、中禅寺湖畔に降り、立木観音の駐車場まで長い道のりを帰路につきました。
朝5時30分にスタートし、車に辿り着いたのは夜7時20分。
総距離26kmを道迷い、大休憩、小休憩込みで14時間近く歩き通した事になります。
さすがに疲れましたが、翌月曜日は筋肉痛にならず平常運転。
仕事も予定通り進め、まだまだイケルぞ自分!
新しい靴も良い具合で、次の登山がまた楽しみです。

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