羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

4回目の初詣 ご利益を求めて

2018年01月14日 15時23分42秒 | Weblog
 昨日は今年最初の朝日カルチャーセンター土曜日の初日だった。
 いささか過激発言をしてしまった。ここでは決して書けない内容だ。
 ただ、みなさん表情は、同感です、という方がおおかったように感じられた。

 さて、1月9日の日経新聞「フィンテック 社会一変」を紹介した。
 例えば、2020年には個人のスマートフォンで公的な書類など本人確認が可能。
 2025年には病院や郵便局で仮想通貨支払いが可能になる。
 2026年にはコンビニがレジなしになる。

 認証は自分の身体でするようになって、買い物もSNSもタクシーも読書も行動パターンがクラウド、雲のうえ。

 2030年にはお財布から現金が消えて紙幣は全面廃止になるという。

 先を行っているのが中国で、カードをパスしてすでにスマートフォンで決済する社会になっているという。
 一年に何回も中国出張をしているSさんに発言をお願いした。
「タクシーが、お年寄りを乗せたがらない状況が起きています」
 スマホを持たないお年寄りでは支払いができないから乗車拒否だそうだ。
 ただし、中国では、PCインターネット関係の言葉が、中国文字表記でなされているので、中国の人々は意味が解った上で使用されている社会だという。
 ヴァージョンアップの際にアップルサポートや富士通のスキャンサポートを受けたが、時々、カタカナ語が解らなくて、意味を聞いて作業をしていた。
 日本では、カタカナ語表記で、ブラックボックスのままだ。意味不明の状態でPCやインターネットと関わっている人が多い。

 さて、スマホを持たなければ社会生活がままならない時代が、日本でもすぐそこまできている、と覚悟した方がよさそうだ。
 すでにそうなっているかもしれない。
 SNSや自分の行動がスマホに縛られるのは、嫌だと拒否しても、それは無駄な抵抗になること間違いない。

 他にも、就職、あるいはローンを組むのも、SNSで審査される? どんな友人関係・どんなキャリアを持ち、どのような暮らしぶりか、果ては政治信条や宗教感、趣味娯楽、まで調べ上げられてしまうのか。
 私には関係がない年齢になってしまったが。

 これから歳をとってもできるだけ日常生活の場面で、自立するには少しでもついていかないとならない、と思うと荷が重い。

 なぜそれほど気が重くなるのか。
 それは、先ほど母が入所している施設で初詣に連れて行ってもらったことが関係してくる。
 私も同乗して、何年ぶりかに母と一緒にお参りした。
 これは大なき労力を使って、実現する行事である。
 人手が少なく大変な条件の中で、やってくれるのである。
 マンパワーの最たるものである。
 地道な活動が一人一人のお年寄りを支えている。
 実に微妙だ。
 SNSに積極的に投稿しなければ、人の存在も、人の意味ある行為も、なかったことになる社会は、異常だと思う。
 やたらに写真を撮る。やたらに動画を撮る。私もやってしまった。
 すぐさま発信することに夢中になるなんて!おかしい、と思っていながら、だから始末に負えない。

 つまり、雲の上に個人の情報がふわふわと浮かび、それによって評価が行われる。
 人の日常の暮らし・生活は、どこまでも人の手を借りて、人の力で支えられている現実があるのにもかかわらず。

 サイバーテロが起こったら、社会は混乱の渦に巻き込まれる。
 個人などひとたまりもない。
 それでも人は人が支えて、支えられて、生きつづけることをなんとかして守らなければならない。

 こういう時代だから、実感の裏付けを大切にしたい。
 身近な人との関係を、レアな付き合いができる人との関係をもっと大切にしたい、味わいたい。
 そう思いつつ、行動はSNSに支配されてしまった。

 今年4回目の初詣で、とうとうお守りを求めてしまった。
 とんでもない時代に生きる。何か守ってもらう”物の証”として、手で触れることができる意味を、はじめて実感したくなったようだ。
 自分でも自分の行動に、つい笑ってしまった。
 なんとか歳をとってもできることを残して生きたい、思いに駆られていますー。

 2030年、後12年、81歳まで生きるんだろうか。
 神のみぞ知る。
 




 
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