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ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

中島製か?違うだろう!?

2008年11月22日 | エンジンの怪

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ぱっと見にはハーレーエンジンのチョッパーに見えますが・・・。

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巨大なエアファンネルが前後に2つ。

良く見るとプッシュロッドがやけに長い。

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プライマリードライブはむき出しのチェーンだし、オルタネーターの駆動もヤッツケ仕事っぽい(失礼!)。

シリンダーヘッドの冷却フィンの向きが気流と違うことにも気がつきます。

シリンダーのフィンも随分と細かいですね。クランクとケースは作ったようです。

トランスミッションはハーレーの5速か?

いつでも手に入るのは、こういった場合に実に便利です。

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これは国立科学博物館に保存されているという栄エンジン。もちろんゼロ戦のです。ウォーバードのと雰囲気がよく似ていませんか?

栄エンジン、ボア×ストローク:130mm×150mm 排気量:27.9L   950HP / 2,500RPM

Warbird、ボア5.125″ (130mm)ストローク 4.625”(117.5mm) 排気量3.117L

Warbirdのは1930年代のエンジンだそうですが、ボアが同じというのが実に面白い。

ちなみに航空機用星型エンジンの最高回転が低いのは、プロペラは早く回しても効率が悪いのと、星型エンジンのクランクシャフトは複雑なので、飛んでいる途中で壊れてはマズイからでしょうね。

出力を大きくしたい場合は、ボアやストロークは目一杯なので、シリンダー数や列数を増やして総排気量を大きくしています。

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栄エンジンのフィンの方が更に細かいけど、こうして較べると似ている感じが強まります。

まさかWarbirdのエンジンが中島製ではないと思いますが、これだけ似ているのは不思議に思いませんか?

気になって文献を調べてみると、中島飛行機は栄の前に最初の複列星型のハ-5(正式採用:詳しくはウイキペディア)があり、その前はライト社のサイクロンなどの製造ライセンスを買っていましたから、Warbird(まさしく戦闘機)とは血筋が同じなのかもしれません。

それにしても、キャラウエイのV16と言い、このWarbirdと言い、アメリカ人はやるなあ~。

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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
水冷の輪切りはたまに見ますが (ジャイアン)
2008-11-22 21:02:45
水冷の輪切りはたまに見ますが
(ロールスロイスエンジンとか)空冷星型の
切り出しは始めて見ますね。
でもクランクを考えると当然コンロッドから
下は新造ですから、使っているのは腰上
ってことになりませんかね(笑。
日本製のフィンは総じて細かいので違うんじゃないですか?。
でも中島製エンジンのバイクならかっこいいですね。
栄か誉かもめた挙句に金星だったりして(笑。
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ジャイアンさん、 (ピストン)
2008-11-23 18:00:12
ジャイアンさん、
切り出しっていうか、シリンダー、ヘッド、ピストンの流用かと思います。
それにしても、動くまで作ってしまう気力に感心します。
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どちらが真似したのか、星型ってのはB29まで似て... (eiichi)
2008-11-24 21:56:26
どちらが真似したのか、星型ってのはB29まで似てますよネェ。
http://thekneeslider.com/archives/2008/11/21/warbird-191-cubic-inch-continental-radial-v-twin/
コンチネンタル社?
栄は最後は1350馬力だったっけ。

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星型の航空エンジンなので、クランクケース周辺の... (内緒)
2008-11-25 09:16:22
星型の航空エンジンなので、クランクケース周辺の混雑や、冷却風が十分であることも要因なのでしょうが、
栄のシリンダーのフィンの少なさが印象的です。
兼坂 弘氏が、ポルシェのヘッドのみ水冷エンジンについて評論していたこと、
SATCSなどもありましたが、ヘッドのみ重点的に冷やすという考え方は古くからあるようですね。

ジャイアンさん>地上を走るためだし、高オクタン価の揮発油もあるので、誉に一票。
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エンジンの造形がいいですね! (いなっち)
2008-11-25 19:19:12
エンジンの造形がいいですね!
いまのエンジンには無い空冷フィンの美しさがすばらしい~♪
でもプライマリーはむき出しだしファンネルとエキパイがまた凄いです~
返信する
eiichi さん、 (ピストン)
2008-11-25 19:57:36
eiichi さん、
空冷星型は明らかに何かの流れがあるようですね。
コンチネンタル社は記事を書いた時点では”ようわからんで”いて無視していたのですが、どうも現在はTCMという会社で軽飛行機などのエンジンでは、世界的に大きい会社のようです。ttp://www.tcmlink.com/
もしかしたら、フォークリフトのTCMも関連があるのかも。
ちなみに、昔はテレダイン・コンチネンタルではなく、コンチネンタルだったのですが、1934年にW-670というボア5.125、ストローク4.625の7気筒を作っていますからドンピシャですね。
内緒さん、
栄エンジンのシリンダーフィンは短いですが、枚数は多く見えます。
ttp://sidenkai21.cocot.jp/m427.html
コチラはシリンダーヘッドだけですが、実物を詳細にレポートしています。
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回転数が低いのは、ストロークがかなり長いので (nanashi)
2010-03-21 15:35:35
回転数が低いのは、ストロークがかなり長いので
回転数をバイク並みにあげるとピストンの往復速度が
物理的限界を超えてしまうんだそうです。
ピストンの往復速度で比較すると、航空機用のエンジンと自動車用のエンジンはあまり大差がなかったと思います。
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コメントありがとうございます。 (ピストン)
2010-03-21 23:25:41
コメントありがとうございます。
ピストン速度もそうなのですが、プロペラの周速度にも関係していまして、周速度と機速の合成速度が音速に近くなるとソニックブームみたいなことになり、プロペラの回転速度に限界があります。
初期のレシプロエンジンはクランク直結ですが、後になるとギアで減速していますね。
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