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ローダウンの危険性?

2005年12月07日 | ドライブ系
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ローダウンされたハーレーはカッコ良く、足つき性も良くなるため、ワタシもキライではありません。
しかし、シカシですよ! その中にあまり知られていない危険も孕んでいるので知っておかなくてはなりませんゾ。

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ベルトのテンションのところで考察したように、スイングアームが動いて角度が変わるとL2の長さも変化するのはご理解頂けたと思います。
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一般的はスポーツバイクはこの作用を利用しています。
つまり、スイングアームには最初から下反角を付けておいて、駆動力を増す事によりタイヤを下方向に動かそうとするを発生させてタイヤを路面に押し付けたり、車体のバンク角の減少を防いで、コーナリングを助けるようにしています。
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こうしてスイングアームが最初から上反角(普通はこういう表現はないですが)がついていると、駆動力を増せばタイヤは前方向に引き寄せられようとする結果、サスペンションを縮め上方向に動こうとします。

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この状態はいわゆる1Gで、車重とサスペンションが釣り合った状態ですね。
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コーナリング中はどんなバイクでも車重遠心力(スピードとタイヤのグリップ力で変化)が合成したモーメント(図中の赤矢印)が働き、サスペンションを1Gのときより大きく縮めてしまい
車高の減少をもたらします。

コーナリング中にアクセルを開けると?
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ローダウンして上反角のついたスイングアームのハーレーで、一般的なバイクのようにコーナリング中にアクセルを開けると前述のようにサスペンションを縮める力が発生して、マフラーなどが地してしまうことになります。

ワタシはライディングテクニックをとやかく言うほどのレベルではありませんが、現在のハーレーは標準でドライブベルトを採用しているため、ハーレーに乗る以前にスポーツバイクで峠をブイブイいわせていたようなライダーの中にはハーレーには馴染めない方がいるようです。
スポーツライディングは如何にコーナリングフォースを高めるかですから、「フロントブレーキの使い方で前輪荷重を増やし、パッと寝かしこんでコーナリングフォースを高め、クリッピングポイントを過ぎたらアクセルを開けトラクションを増す」
という乗り方がしにくいハーレーはまだらっこしいのでしょうね。
確かに高低差のある峠道を充分に楽しむと2.5次元くらいの感じがありますもんね。
ベルトドライブは確かにいくつかのメリットがありますが、半面失ってしまったモノも大きい気がします。
制限された動きのサスペンションもその一つで、バイクのサスペンンションは乗り心地のものだけではない筈なんですが、
ストロークを大きくさせると、ベルトがうまくなくなってしまうので硬くして余り動かなくさせているのでしょう。
まあ、今のところ大方に影響はありませんが・・・・・・。

ワタシはツーリングにはロードキングを使います。
ロードキングは割合バンク角があるほうなんで余り不便を感じません。小さいコーナーは結構楽しめて、クルっと回ってバイクを早く起こしあとは全開にすると、本気ではない?国産リッターバイクの連中とも一緒に走れます。しかし回り込んだ高速コーナーの途中に下水なんかの凹みがあると大変なので気をつけなければなりません。
しかし、ロードキングの風防?はどうしたもんでしょうね。巻き込む風で鼻の中が痛くって!

こうした事を書いていると、早く春が!と思います。