「flash+back」

私の愛車の「過去・現在・未来」

学びとる

2007-11-25 19:51:00 | Weblog
「ワシね・・今度、これ来るんですよ。カブリオね。」

5年以上前の出来事です。

クラブツーリングで駐車場の誘導案内をしていた方が
嬉しそうに窓越しに喋りかけてきました。私は当時、
アルピナE46B3クーペ3.3に乗っており、彼も
私と同じようにM3Bからの乗り換えでした。M3を
卒業してアルピナへ。主流とは言えなくても当時では
確実に・・そのような流れはあったようです。

当時はまだ珍しい新車のB3クーペなので、思わず呼
び止めたのでしょう。優しそうな方で、親しみやすそ
うな方・・という印象です。

暫くして連絡が来ました。まだまだ台数の出回っては
いないE46B3。台数集めてオフミをしたいという
ことです。断る理由は何もありませんので、承諾。

彼の地元で集合したB3は6台。半分はマニュアル。
2台はクーペ。もう2台はカブリオ。そしてリムジン
の2台は、エストリルブルーにアウブスブルーという
インディヴィデュアルカラー・オーダーモデル。

発売して時間も経っていない少量生産のアルピナが、
良くも本当にこんなに集まったなあ・・しかも拘りの
モデルが多い。・・と、感心したほど。

その実現は、その駐車場で最初に出会ったアルピさん
の企画力の賜物。ある巨大BBSをお借りして交流は
深まってゆくのです。彼の人徳で、この6台は交流を
深めると同時に、B3を通しての共通の薄いコミュニ
ティみたいなものを形成して、外部にも情報を発信し
はじめます。

過去に参加したオフミ・・

何台台数を集めたと豪語する
集合も解散も曖昧で端で寂しそうな方がうつむく光景
常連を機軸としたいつものサロン化状態
集団で移動走行する際にも全然配慮と安全が足りない

・・・・・・・・・・・・・・・

彼と出会ってから視点が変わった。啓発されましたね。
アルピさんからいろいろ学んだのです。

先導すること。常に隊列の把握。走行ペースと個人の
能力とのリンク。モチベーションの維持。話題の提供。
マッピングの重要性。イベントのコンセプトとランチ
の手配。場合により下見もする。そして全体像を俯瞰。

私自信納得の行くオフミ。参加者が全員幸せになる為
の・・主役になれるためのオフミを少数企画して実践
して、それなりの成功を収めてきました。

・・今、ここにお礼を言いたいと思います。

「ありがとうございます」

全てはアルピさん・・別称「番長(笑)」から学んだ
ことばかりを、単に焼き直したに過ぎないのですから。

学んだこと・・
車をとおして、人を大切にするということ。

渋滞との付き合い方

2007-11-13 23:50:17 | Weblog
板橋本町から竹橋まで渋滞・・・

「またかよ!」

つい「運が悪い・・」と呟いてしまう自分がいます。
スムーズに通行できれば、わけない時間で環状線に
到達できるのに。同じ通行料金を支払って首都高速
走るなら、スムーズにストレス無く気持ちよく走り
ものです。誰でも。

覚悟を決めてランプを上がればその先に渋滞が待ち
受ける。事故渋滞ではダメですが、自然渋滞の時は
マインドゲームの始まり。

ギアを固定し、超微妙なアクセルワークでスピード
調節。巧みなシフト・チェンジ、半クラッチなどを
用いて前車との間に、微妙なスペースを空けて車が
絶対に停車しないように頑張ります。あらゆるワザ
を駆使して微力前進を維持するのです(半クラ多用
は厳禁)。

渋滞の先の先を読んで車が移動している状況を読ん
でスペースを確保。流れが一時的によくても、脇の
車線に移動することなどは考えません。

傾斜を利用してクラッチを切り、慣性に任せて走行
します。前車との隙間に他車が割り込んでも気には
しません。両手両足を駆使して走ると言う事は・・
スピードに関わらず、操作をするという行為含めて、
意外と楽しいものです。

この適度なスピード維持が瞬間ではあれど、後車に
伝わってそれが一つのリズムとなり、秩序となり・・
気持ち的、気分的な問題かもしれませんが・・もし
かしたら、早めの渋滞解消のちょっとしたきっかけ
に、役立っているのではないかな?と、思ったりし
ます。確信や根拠はありませんが。

渋滞のメカニズムは心理的なタイムラグの伝播です。
トンネル直前で、100キロから99キロに速度を
落とせば、後車は99キロでスピード維持は心理的
にも難しいので98キロに速度を落とす。その後ろ
の車は97キロへ・・。

100台後方では、止まっている。自然渋滞です。

ノロノロ渋滞だけど・・なるべくスピードはゼロに
しない(距離を一時的に開けても)。この流れると
言う行為に、大切なポイントがありそうながします。

ps
渋滞で他車をみると・・怖い車「多すぎます!」

空気圧が明らかに不足してぺしゃんこ状態
ホイールバランス狂いまくり・・しかもホイールの
キャップが振動で外れそう
ナビのTV観ながら運転している方
タイヤの溝無し天然スリックドライ一発勝負状態
ストップランプ切れを気にしてない方
平然と追い越し路を最低速度で走るミニバン

恐ろしい。巻き込まれたくない。能動的に事故を
生み出しているドライバーが意外と多いのでは。
多分、サンデードライバーに多い傾向です。

痛みと引き換えに・・

2007-11-04 19:57:31 | Weblog
「痛ええっ!」

上半身に激痛が走る。かなりの痛みだ、コレは。
ビビッと・・耐えられる感じではないと思いま
したね。12年ほど前の話です。

以前胸をかなり痛めまして入院、その後は手術。
そして、退院後の療養生活を余儀なくされてい
ました。まさか、入院などするわけ無いだろう
(こんな事態など想像もしていない)と、当時
M3新車を予約購入したのですが・・家に帰り
自分のガレージを見れば、見慣れない車がそこ
には納まっていました(笑)。

車が納車されても宝の持ち腐れ。相手は左ハン
ドルのマニュアルシフトモデル。クラッチはそ
れなりに重く、太いハンドルから想像すれば、
運転にはモチベーションと体力が要求されそう
な雰囲気。

左ハンドルで、右手でシフトを要求されます。
手術したのは右側の胸。一部の筋肉も切断して
おりダメージも大きい。右手も肩の高さまでは
到底上がらない・・泣きです。

無用の長物、ただのオブジェとして嫌われ者に
成り下がる前に自分からチャレンジです。

ドアを開けてスポーツシートに滑り込む。中央
がMテクの布で、サイドのバケットがアルカン
タラ仕様。シートベルトを・・ベルトを、が、
取れない・・届かない。左に身体を廻して恐る
恐るベルトを絡み取り装着。

両手でハンドルを握りたくても右手は5時の位
置をだらっと添えるだけ。280km/hまで
刻まれたメータは「早く降リナよ・・」と挑発
さながら笑いかけてくるようです。

クラッチを踏み込みスティックシフトレバーの
ゲートを一速へ。

「痛ええっ!」

激痛が走る。シフトをする度に車の中では私の
叫び声が響きます。ハンドルも自由には廻せな
い。これでは、某漫画のガムテープデスマッチ
状態です(笑)。


それもこれも今では懐かしい思い出になりまし
たね。初めての左ハンドルも構えるほどではな
く、直ぐに慣れた。自分の身体をいたわりなが
ら乗り始めたM3も、乗るたびの新しい発見で
知らない領域の扉を開く。さらに奥底の領域の
フィールも味わう。

真の4ヴァルヴDOHC。真の高性能エンジン
の姿。6連スロットル。鍛えあげられたボディ
とサスペンション。操作各部に男臭さが残り、
オーナーに独特の走りを満喫させてくれる車。
当時のM3でした。

今までの車たちは、何だったのか。

今でもたまに冬の寒さが厳しい時は、手術後の
場所が軽く痛む事があります。そんな時、寒い
夜空を見上げて思うことは・・。

想い出を共に刻んだ私のかっての愛車も、まだ
現役で元気に走り回り、オーナーに可愛がって
もらっている姿を、想像して祈る事。