月と猫

旅行や趣味の話を書いていきます。
猫の話はオフィシャルブログへ!

パリdeスシ

2012-09-15 21:14:34 | 
このところ仕事が立て込んでいて更新が滞ってしまいました。
かなり間があいてしまいましたが、前回からの続きです。



ロワール河の古城見学を終えて、パリへ戻った。
連休のため、道路渋滞を見越して巻きで行動した
とのことだったが思いのほか道はスムーズに進むことができ、
予定より早めにパリへ到着した。


時間があるということで、予定にはなかった
エッフェル塔の撮影時間を設けてもらえた。







以前パリに来たときはエッフェル塔を見なかったので
ベストポイントから眺めるという
思わぬボーナスポイントがゲットできてラッキー。







日本ではこの3日後がスカイツリーの開業日。
あえてのエッフェル塔というのも、
世間に逆行するかんじでいいんじゃない?(笑)



この日の夕食は、中華料理ということだった。
肉と油と化調、苦手な要素満載で、
普段でも食べないというのに、なぜパリに来てまで
中華料理なんか食わないといけないのか。


以前母とカナダに行ったときもバンクーバーでの
ランチが中華だった。
まあカナダは中華系移民が多いので、
ラインナップに入っていてもおかしくはないのだが、
そのときは中華をエスケープして、寿司を食べに行った。

バンクーバーは中華料理店も多かったが
なにせ通りを歩けばあっちにも寿司屋、
こっちにも寿司屋、という具合に
寿司屋がたくさんあったのだ。


ちなみに寿司好きな母は、海外に行ったら
必ず現地の寿司を食べるのを趣味としている。
私も寿司好きだが、わざわざ海外で食べなくても…と思う派。

だが、このところ母との海外旅行が多いので、
なんやかんやと母に付き合って、海外で寿司を食べている。
一昨年のトルコでも夕食は各自で、という自由時間があったので
寿司を食べに行った。


今回はすべての食事が付いているし、自由時間もないので
寿司を食べる機会はないだろうと思っていたら、
なんと、夕食の中華料理店からワンブロックほど
歩いたところに寿司屋を発見!!
またしても中華をエスケープして、寿司を食べに行く運びとなった。







件の寿司屋は、テイクアウトのピザ屋か
サンドイッチ店かという感じの
カジュアルな造りだったので、入りやすかった。

中に入ると、店員は接客担当の白人のお兄さんと
握り担当のアジア系のお兄さんが二人。

カウンター席があり、イートインも可能なようだったので
一応聞いてから、着席。

カウンターにあるメニューは、セットあり、個別握りありで、
なかなかバラエティに富んでいる。
無難にオーソドックスな握りのセットを2人前注文。







カウンターには、ミニししおどし(電動で動いていたようだが、今は
コンセントが抜いてある)や、お椀が飾ってある。







椀には「BOL 43ユーロ」と値段が付いていた。
今日のレートで4424円。結構な値段だ。


ほどなくして、寿司が運ばれてきた。






お茶のかわりに、派手な広告プリントの
紙コップに入った水というのが味気ないが、
ふつう海外では水さえもサービスでは
出てこないので、上出来であろう。
割り箸の袋もかわいい。

店員のお兄さんは、母が用意していた
塗りのマイ箸に気付くと、じーっと見て
「good!」と言っていた。

旅行中の食事はナイフとフォークなので、
マイ箸は持ち歩かなくていいのだが
母はうっかりスーツケースに入れるのを忘れ、
持ち歩いていたらしい。

そのうえ母はしっかりマイわさびも持っていた。
添加物が少なく、辛くておいしいわさびだ。
これもたまたま持ち歩いていたようだが、
まさかパリでお気に入りの辛いわさびで
寿司を食べられるとは思っていなかったので
ここは母にGJ!だ。







問題のお寿司だが、日本の安い回転寿司なんかより
ずっとおいしかった。
値段は二人で33ユーロ。当時のレートで約3600円。
世界の寿司事情はかなり質が向上しているようだ。


そのお店は結構人気のようで、食べている間、
3組のお客さんが来ていた。
皆常連っぽくて、あらかじめ電話で注文をして、
テイクアウト寿司を取りにくるというスタイル。

3組目の若いお嬢さん2人は、向かいの建物から
出てきた人たち=超近所の常連だった。

以前パリに来たのは、イギリスに来て
1ヵ月以上経っていたときで、
日本食が恋しくなっていた頃だった。

イギリスでホームスティをしていたのは
エスニックレストランさえ珍しい小さな街だったので、
米や麺に飢えていた。

なので、パリに来たときは友達と毎日、
ホテルの近くのエスニック系ファストフード店で
夕食を摂っていたものだ。

もしあの頃、パリが今のようにちょっと歩けば
手軽にお寿司が食べられる街だったら、
連日寿司を喰らっていたことだろう。


レジでお金を払うとき、「おいしかった」と
伝えたところ、お兄さんはとても喜んでくれて、
黙っていた母を気遣ってか母にも「おいしかった?」と
聞いてきた。もちろん、母も笑顔で答え、
お寿司ができるのを待っていたお姉さんたちも笑顔。
う~む、パリジェンヌ&パリジャン、愛想いいじゃん。
駄洒落か。


ツアーの皆と合流後、中華料理は
「油っぽかった、味が濃かった」と聞いて
「寿司で大正解だね!!」とにんまりした猫吉親子だった。







この頃、時間はもう夜の9時近かったのだが
夕焼けがきれいだった。

夕焼けに照らされ、ほんのりバラ色に染まった
由緒正しい風立派な建物。
なにか重要な機関の建物?と思ったら
エールフランスと書いてあった。







ホテルはセーヌ河沿いに東へ向かったところ。
観光をして帰るのはだいたいこの時間なので、
毎日夕焼けを背にして帰ることになる。
その夕焼けの光景は、パリの思い出のひとつになった。


続く


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。