月と猫

旅行や趣味の話を書いていきます。
猫の話はオフィシャルブログへ!

シベニク

2010-02-23 15:49:46 | 
さて、何事もなかったように、
クロアチア旅行シベニク編の続きである。

食事を終えると、すでにあたりの空気は
夕方の色が濃くなっていた。


レストランから徒歩で、世界遺産のヤコブ聖堂へ。



15~16世紀にかけて造られた
ゴシック様式の教会である。




1991年のユーゴスラビア紛争の際、
大規模に破壊されたが、すっかり修復されて、
今はまったくその痕跡はない。



教会の中で、ステンドグラスの写真を
キレイに撮ろうと躍起になっていたら、
母親と、お姉さんと来ていた10代の女の子に、
何やら話しかけられた。

彼女のお母さんが持っているカメラを指差すので、
シャッターを押してほしいのかと思い、
「OK」と言ってカメラを受け取ろうとすると、
そうではなくて、一緒に写って欲しいということだった。

不思議に思ったが、とりあえず女の子とお姉さんと、
3人で記念撮影。
彼女たちもこんなところに来ているということは、
地元の人ではないのだろうが、日本人が珍しかったようだ。

確かに、他のヨーロッパ諸国に比べ、クロアチアや
スロベニアはまだまだ日本人観光客が少ない。





大聖堂横の広場。この1枚の中に、私が好きな、
ヨーロッパ独特の景観の構成要素が詰まっている。




大聖堂の外壁には、たくさんの顔が彫られているのだが
(確か、教会建立に際して寄附をした人たちだと
聞いた気がするが、間違っていたらスミマセン)
角の奥には、ライオンの顔が。

しかし左右から顔がぎゅーぎゅー迫ってて、
よく見えない。

せっかくなんだから、もっと目立つように
作ってあげればよかったのに。






そんなことを思っていたら、白黒猫様に遭遇!!
今回の旅行で初めて会う猫である。




テンションMAXで写真を撮ったら、
迷惑だったらしく、逃げられてしまった。





が、次なる伏兵も…! 
今度の猫は、やけに人なつこいぞ!?

猫の話題は「ねこごよみ」に詳しく書いているので、
ご興味のある方は、こちらにどうぞ↓

http://ameblo.jp/necogoyomi/entry-10406444876.html">



さて次なる目的地はスプリット。
シベニクから約1時間半スか…って、
着く頃にはもう真っ暗じゃないの?





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弾丸トラベル関西オマケ

2010-02-17 13:26:22 | 
さて、今回の「弾丸トラベル関西」。
自ら課したミッション「神社ハシゴ@京都」
「建物探訪@神戸」を無事遂行することができただけでなく、
さらなる収穫があった。

それがこれだ↓









京都市御薗橋商店街のマスコットキャラクター
801(やおい)ちゃんである。

京都駅からバスに乗り、上賀茂神社近くの
バス停で降りたとたん、801ちゃんに遭遇。

今回はゆるキャラを探す旅ではないので、
リサーチをしていなかったが、御薗橋商店街は、
上加茂神社のほんの近くだったのだ。
なんだか非常にラッキーな気分。


801ちゃんはそのネーミングのせいで
ネットを中心に話題騒然、
それを知った商店街側にも認知され、
今ではすっかり秋葉系ゆるキャラとして
大手を振っている。

が、こうして地道な活動もしているのかと、
ちょっと見直した。

そして、この手作り801ちゃん。




オリジナルよりちょっとかわいく書いてあるあたり、
地元民に愛されてる感にあふれているではないか。
さらに、背後に注目。




背後の801ちゃんは、向こう側のフェンスに取り付け
られているもので、本来なら道路側が正面のはずなのだが、
裏から見ても顔が見えるよう、両方に顔が書いてある。
なんという心遣い。

と思ったが、どこからでも
801ちゃんが見てるよという
警告なのかも知れない。


ネーミングのことばかり取り上げられがちだが、
キャラデザインも相当だ。

なぜか私はこの顔(オリジナルのほう)を見ると、
ロー○○王ベ○ディクト16世を思い出す。
畏れ多いので、伏せ字。

でも、決して似ていると言っているわけではない。
単に、思い出すのだ。

きっと記憶の引き出しの中で、801ちゃんと
ベ○ディクト16世が隣同士になっているのだ。
そうに違いない。



そんなわけで、大急ぎながらも、
たくさんの収穫を得た旅であった。







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弾丸トラベル関西2

2010-02-11 18:03:55 | 
13時半、神戸元町着。

京都で電車に乗る前にパンでも買って、
電車の中で食べれば良かったのだが、
買う時間がなく、そのまま電車に乗ってしまった。

非常に空腹である。

おまけに荷物が重い。
京都では、荷物を駅のコインロッカーに入れて
行動していたが、今回は元町の駅に戻らず、
ポートライナーの貿易センター駅まで歩くことにしたので、
荷物は持ったままだ。過酷である。

空港に着いているべき時間を逆算すると、
滞在できるのは約40分。
さて、どれだけの建物を撮ることができるか。

横須賀のAさんのように当ブログの「建物の話題が好き」と
言って下さる方もいらっしゃるので、張り切って行こう。
というわけで、旧居留地へGOI!!



旧居留地38番街
旧ナショナル・シティバンク神戸支店 
1928(昭和3)年







旧居留地19番
旧神戸海上火災保険会社本社
1935年(昭和10年)



入り口に据えられた緑の看板が、実に無粋。
どうしてこうもセンスのないことをやらかすのだろう。
吉田兼好の『徒然草』的に言えば「この木なからましかば」。




大きなアーチの窓が印象的。
壁のフラットなカンジや色のせいか、
旧朝香宮邸(1933年)を思い出した。





旧居留地15番
旧アメリカ領事館 
1881年(明治14年)



阪神・淡路大震災で全壊したが、98年に復旧し、
カフェレストランとしてオープン。





神戸市立博物館
旧横浜正金銀行 
1935年(昭和10年)







神港ビルヂング
旧川崎汽船本社
1939年(昭和14年)






ショップや飲食店などのテナントが入った
商業ビルと化す建物が多い中、
ここは現役オフィスビルとして活躍。

神港ビルヂングの建つ1年前に建てられた
チャータードビルはデコラティヴだが、
このそっけなさは、現代建築に通ずる。
が、「ビルヂング」表記に時代を感じる。





チャータードビル
旧チャータード銀行
1938年(昭和13年)











実は私、以前に「神戸建築巡り」をしたことがあるのだ。
(建築好き歴は意外と長い)
現在は近代建築に関する仕事をしていらっしゃる
ライターのIさんにくっついて、かなり色々なところを回った。
その1ヶ月後に、震災が起きた。
訪れたばかリだったので、大きなショックを受けた。

今はすっかり復興して、建物も元のように
再建されているが、並べてみると、その差がわかる。


94年のチャータードビル







商船三井ビル
旧大阪商船神戸支店
1922年(大正11年)






旧居留地区の中で、一番好きな建物。


94年の姿も、あまり変わっていない。







NFO神戸海岸ビル
1918年(大正7年)






一番変わったのは、このビルではないだろうか。
現在は、頭の上にガラス張りのビルが乗っかっている。
最近こういう造りの物件が多いが
(古い建物を残したいが、上部の空間も有効活用したい、
というわけで、古い建物の上に高層ビルを乗せる)
見ていると、上のビルが重そうで、肩がこってくる。


94年の海岸ビル



このころは頭上もすっきりしていて、
肩こり知らずだ。




あまり変わっていなさそうだが、
入り口上の意匠なども微妙に違う。





NFO神戸海岸ビルからもっと西に行けば、
このエリアで一番古い
海岸ビルヂング
旧日濠会館1911年(明治44年)
があるのだが、時間の都合で諦めた。

というわけで、94年撮影の海岸ビルヂング。



現在もあまり変わっていないようだ。




さて、こちらが今回のお気に入りの1枚なのだが、



ブログを書くにあたって、昔の写真を引っ張り出して
見ていたら、まったく同じショットが。




おのずと撮影ポイントは決まっているとはいえ、
期せずして定点観測的撮影をしてしまっていた。

やっぱり94年の写真のほうが、
壁の色合いや風合いが良い。
窓に余計なシェードもついていないし、
街灯のデザインも雰囲気があるし、
本当にヨーロッパの街のよう。



ざっとこれだけの物件を撮影し、
急いで貿易センター駅へ。

15時前、空港着。ホッと一息。

やっと食事にありつける、なにか温かいものが
食べたいと思ったが、やっぱり時間が微妙。
急いでかきこむのもイヤなので、カフェで軽く済ませた。





続く


弾丸トラベル関西1

2010-02-04 19:26:01 | 
このところずっと昨年11月に行った旅行の話を
ダラダラと続けている「月と猫」だが、
ちょっとこのヘンで箸休め的に、
先日行って来た超特急関西旅行の話をさせていただこう。

まず、経緯と設定をざっくりと説明しよう。

大阪で行われる某バンドのライブを見に行こうと
いきなり思い立った。


ライブのチケットが買えたので、大阪のホテルと飛行機を手配。
(便利な新幹線のほうが良かったが、飛行機のほうが安かった)


そうだ、京都に行こう。

むか~し読んだ高橋克彦の『蒼夜叉』を
最近読み返していて、出てきた上加茂神社に
興味を持ち、ちょうど行ってみたいと
思っていたところだったのだ。 


飛行機の発着は神戸空港。
なら、神戸で建物探訪もして来るか。


ということにしたのだが、観光をして帰るのに
ちょうどいい夕方の便がなぜか運休。
夜の最終便までウロウロしている気もないので、
午後の早い時間の便にした。

よって15時前までに空港へ着いていなければならない。

さあ、数時間で大阪→京都→神戸に渡る
弾丸トラベルはどうなるのか!?




朝7時半、大阪のホテルを出発。
8時半~9時くらいの出発を予定していたのだが、
旅先ではいつもよく眠れないタチなので、
早くに目を覚ましてしまった。

うだうだしていても仕方ないので、
サッサと出発したのだが、これが正解だった。

新大阪から新快速で25分で京都に到着。
東京にいるとあまり実感がわかないが、
大阪と京都って、本当に近いんだなあ。


京都駅からバスに乗ってまずは上賀茂神社へ。
大阪→京都より時間がかかり、到着したのは
4~50分後だった。


上賀茂神社が『蒼夜叉』に出てきたといっても、
ほんの豆知識程度の出演だ。
その豆知識が、境内にある「立ち砂」の話だったのだが、
とても興味が惹かれたので、「いざ見てみむ」と訪れてみた。




開放感のある長い参道と、突き当たりの
こんもりとした杜のコントラストが、ステキ。




まずは本殿にご挨拶。
朝が早いせいか、参拝客も数人程度で、
静かでいい雰囲気。
ふと清浄な緑の香りがして、肩の力が抜ける。

神社の何が好きかって、緑が多いところだ。
元々日本の神様は自然を祀ったものが多く、
山をご神体にしているところが多い。
伊勢神宮などはその筆頭だと思うが、
神社は自然保護の役割も果たしている。

非常にエコである。





こちらが例の「立ち砂」。
想像していたより小さかったが、なかなか面白い。
盛り塩などは、これを模したものなのだろうか?







一巡りしたら、次は下鴨神社ヘ。
10分ほどバスを待った後、乗車20分ほどで到着。




下鴨神社は、「上賀茂神社へ来たのだから
下鴨神社へも行かなきゃ」という理由でチョイス。
「お伊勢さまの内宮と外宮」のような感覚だったのだが、
その考え方がいけなかったのだろうか?

こんなケースは初めてなのだが、「境内で迷う」
という現象が起きた。

社があるエリアはそう大きな敷地でもないのだが、
どれが本殿なのか、わかりづらかったのだ。

本来なら、参道をまっすぐ行けば突き当たりが本殿である。
私はバス停を降りて、「入り口」と書いてある看板に従って
鳥居をくぐり、境内に入ったのだが、後でサイトで
境内案内図を見ると、それは近道だったようだ。
よって、本殿に対して平行に進んでいる形になる。
それでよけいに判断に迷ってしまったというところもある。




摂社末社もたくさんあるが、「どうみてもここの先がメインだろう」
と思われる門をくぐると、大きな社殿があり、
その前には「干支詣で」と称し、干支別のミニ神社が、
3つのグループに分かれて配置してある。

大きな社殿が本殿だろうと判断し、参拝することにしたが、
大きな寅の絵馬が飾ってあり「寅年の神様にお参りを」
的なことが書いてある。

「もしかして、ここは寅年の人のための神社?」と
多少迷いながらも、ご挨拶。
その後自分の干支のミニ神社にご挨拶をして門を出たが、
なんだか釈然としない。

とりあえず境内を一巡り。

「あれが本殿でよかったのかなあ」ともう一度門の中に
入ってみたりと、かなりウロウロしてしまった。

今思えば、パンフレットをもらって案内図を確かめれば
良かったのだが、それにも思い当たらないほどテンパっていたらしい。
なんせ「時間がない」ということでかなり焦っていたのだ。

帰りの飛行機の中で「やっぱりちゃんと本殿にお参りして
いなかったのかもしれない」と不安になり、
帰宅するなりサイトで確認してみたのだが、
どうやら合っていたようで、ひと安心。

しかし、今、これを書くために、再び下鴨神社のサイトに行って
「境内図」を確認しようとしたのだが、なぜか表示されなくなっている。
なにこれ怖い!




下鴨神社から再びバスに乗車。
京都市役所がいい感じだったので、車内から撮影。



バスの乗り継ぎに時間がかかり、
八坂神社に到着したのは11時半を回っていた。






神戸観光もするなら、12時には京都を出ていたい
ところなので、かなり焦る。

八坂神社をチョイスしたのは、以前にも来たことがあり、
行きやすいのと、なんか好きなのと、節分祭をやっているということで、
節分気分を味わおうかな、という理由。




そんな訳で、境内は賑わっていた。
商店街の人たちが福引き付きの福豆を売っていたり、
テントの中でおばちゃんたちが甘酒を売っていたり、
午後から始まる豆まきの場所取りをしている人たちがいたり、
豆まき中継のTVカメラが入っていたり、
ハレの場の神社というカンジが、なんだか
ウキウキさせるものがある。

ここまで一切何も食べず、何も買わずだった上、
ものすごく寒かったので、温かい甘酒の1杯でも
飲みたかったのだが、とにかく時間がない。
とりあえず節分気分を味わうため
「空くじナシ福引き付き福豆」を購入。

おじさんが、「さっきここで買った人が、
自転車当たりましたよ」と言ってくれたが、
私のくじ運のなさには定評がある。
そんな良いものが当たるわけがない。

案の定、当たったのは「カップそばかカップうどんのどちらか」。
まあ、かさばるけど重くなくてちょうど良い。
そばを選んだら「関東の人ですね?」と言われた。
こういう場合、関西の人はうどんなんだろう。
うどんもキライではないが、失敗率が高いというか、
そばのほうが味が平均している分、そばをチョイスすることが多い。

そんなこんなで、八坂神社を出たのが12時。
再びバスで京都駅へ。
途中、国立博物館の建物がステキだったのだが、
バスは停車しなかったので撮影できず、残念。

12時半、京都発、神戸へ。



続く