月と猫

旅行や趣味の話を書いていきます。
猫の話はオフィシャルブログへ!

ドゥブロヴニク2

2010-04-27 21:27:36 | 
続き

さて、私は猫と遊んでいて聞いていなかったが、
門のところでなにやら説明を受けた後、
いよいよ城壁をくぐって、旧市街の中へ。

旧市街を囲む城壁の上は遊歩道になっており、
旧市街全体を歩いて眺めることができるので、
格好の観光スポットになっている。

さあ、私たちも早速(っつーかやっと…)城壁の上へ、
というところで、急激にあたりが薄暗くなり、
突然の雷と強い雨。

城壁のアーチの下に一時避難するも、時間が
遅くなると遊歩道がクローズしてしまうとのことで、
雨の中、ムリヤリ城壁の上へ行くことになった。

石造りの階段は急な上、水はけなんかも考えて
造られていないので、まるで滝のように雨が流れている。
足をとられないように慎重に上るが、すげー怖い。

上に上がると、今度はものすごい風。
傘なんてイミを成さないので、コートのフードをかぶって
そのまま歩くことにした。

チェックインとランチにあんなに時間を取られてなければ、
こんなタイミングで雨に遭うこともなかったのに…!!と、
やたら腹立たしい。




突然の雨に、みんな建物の中に避難してしまったのか、
人もまばらなメインストリート。




荒れる海と断崖。
船越英一郎が立っていないか、
思わず姿を探してしまった。





青い海と青い空、アドレア海の真珠は幻か…。

しかし、悪いことばかりでもない。
オフシーズンということにも加え、
この悪天候の中城壁に上がろうという
モノ好きはほかにいなかったようで、遊歩道は貸切状態。

ハイシーズンは立ち止まって写真を撮ることもままならないほど、
観光客でごった返しているようなので、その点はラッキーだった。





中央の城壁を挟んで、向かって右側が旧市街、左が新市街。





身を乗り出して、海のほうを覗いて見れば、
カフェが、遭難したボートみたいになっていた。

天気が良ければ最高のロケーションだろうけど、
こんな断崖にカフェを作ってたら、
ちょっと海が荒れるたび流されないのだろうか?と心配になる。





おくさ~ん、雨降ってますよ~!
洗濯もの、濡れちゃいますよ~!!





建物の間、というより隙間にある路地。
こういうのが、やたら好きだ。





ええかんじの路地2。





突然現れた廃墟。

世界遺産のこの街も、1991年に起きた
クロアチア内戦の内戦の際には、攻撃の対象になり、
半数以上の建物が破壊されるなどのかなりの被害を出した。

その後、市民らの献身的な努力で、かつての姿を
取り戻すことができたという歴史がある。

再建するにあたり、使える瓦礫は使用し、
新しい素材も、石の産地や種類にこだわるなど、
忠実に再現したため、パッと見には新しく
建て直した建物には見えない。

しかし、このような現場を見ると、15年前の
内戦の激しさが、生々しく迫ってくる。

そして、旧市街をここまで復興させた
市民の方々の努力と苦労を改めて感じる。


続く



にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へにほんブログ村



ドゥブロヴニク

2010-04-16 16:03:14 | 
最近また更新が滞っていて、
一体いつまでクロアチア旅行の話を引っ張るんだ?
というカンジですが、もうしばらくお付き合いください。



スプリットから、ボスニア・ヘルツェゴビナを経て、
ようやくドゥブロヴニクへ。

観光におけるドゥブロヴニクとは、旧市街のことを指す。
中世の美しい街並を残し、世界遺産に登録されている
リゾート地である。




“アドリア海の真珠”ドゥブロヴニク旧市街の風景。
宮崎駿のアニメ『紅の豚』の舞台の
イメージになった街でもある。
って、そのアニメは見てないけど。


いよいよ旅のメインのドゥブロヴニクに到着し、
テンションが上がる。

が、今回はなぜか、まずホテルにチェックイン
することになっていた。

ドゥブロヴニクのホテルは、ほとんどが旧市街から
車で15分ほどかかる新市街にあるのだが、
ラッキーなことに、今回は唯一旧市街の近くにある
ヒルトン泊だった。



外観



まだ時間があるので
ラウンジなど撮ってみる


「早く旧市街観光をしたい」というはやる気持ちを抑え、
写真を撮ったりして待つものの、チェックインに
やたら時間がかかって、ややイラついてくる。




部屋。
わりとこぢんまりとした
ふつうなカンジ。


やっと部屋に荷物を置き、またみんなでロビーに集合。
ここまでかなりの時間のロスがあった。

やれやれやっと…と思うも、今度はランチだという。
ちゃっちゃと済ませられればいいが、1時間以上はかかるだろう。

ドゥブロヴニクに到着した頃は晴れていたのに、
なんだか曇ってきているのも気になる。
早く観光したいのに。

こういうとき、ツアーは自由が利かなくて不便だな、と思う。
でも、縦長の地形で、鉄道や長距離バスなどの交通機関も
便利に整備されていないこの国を、効率的に観光しようと
思ったらやはりツアーという選択になってしまったので、
文句は言えない。仕方なくレストランへ付いて行く。




レストランは、ホテルの近く。
ガラス張りの天井を、ツタが覆っているという、
オープンカフェ風の造りでなかなかいい雰囲気だった。
しかし、そんなことより早く済ませたい。




前菜のスープ。
アサリやムール貝の入ったシーフード風味。
おいしい。スープはどこで食べても鉄板だ。

しかし、時間がないので早く済ませたい。
シーフードのスープには、デフォで米が入っているし、
お茶漬け感覚で、もうこれで終わらせてもいいんじゃないか、
くらいのイキオイだ。




しかしそういうわけにもいかず、
メインのリゾットが来た。

これまたおいしい。
おいしいんだけど、時間が(略 
それにお腹がいっぱいなので、半分でリタイア。
申し訳ない。

天井がガラスになっているおかげで、
空がどんどん薄暗くなっていくのがわかる。
イヤな予感がする。

こちらの焦りは届かず、ゆっくりと優雅に
デザートが運ばれて来た。




巨大なプリン。
一口いただいたみる。
あまり甘くなくて美味しかった。


そんなこんなで、結局レストランを出たのは
15時近くになっていた。
空はどんよりくもっているものの、
なんとか持ちこたえている。

レストランから歩いて旧市街へ。約5分。




旧市街は、石の城壁で囲まれている。
私の大好きなドラクエ様式だ。
さあ、これからいよいよ冒険ですよ!


と、旧市街の入り口にある石造りのベンチの上で
営業中のキジトラちゃんと遭遇。



ヒザに乗ってるし。


そして門の内側には、ミケちゃんが…。




猫の話題にご興味のある方はこちらをどうぞ↓
http://ameblo.jp/necogoyomi/entry-10399506962.html">

http://ameblo.jp/necogoyomi/entry-10401047072.html">


そして続く



にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へにほんブログ村


にほんブログ村 猫ブログへにほんブログ村


春のもようの

2010-04-07 11:44:22 | 人形 クラフト
またしても更新が滞ってしまいました。

クロアチア・スロベニア旅行記はまだまだ続くのですが、
ここでちょっと季節の話題を。

東京の桜はチラホラと散り始めていて、
見られるのも今週末くらいまででしょうか。


先月の話ですが、東京国立博物館で
「春のもようのお皿作り」
というワークショップに参加してきました。

博物館にある展示品をヒントに、
お皿に絵を描きましょうという趣旨です。

「抽選だけど」と国立博物館好きの友人・ネコエモンが
誘ってくれたのですが、見事に当選しました。

博物館では、いろいろなワークショップを行っていますが、
たいていは小学生などを持つ親子を対象にしていて、
今回のように社会人を対象にしたものは珍しいらしく、
かなりの倍率だったそう。
ネコエモン、でかした !




まずは学芸員の方によるご挨拶や、趣旨、手順、
スケジュールの説明などの後、実際に展示室で見学をしつつ、
構想を練る、という流れでした。


私はすでに何を書くか決めていたので、
展示物を見るのも迷いナシ。

展示物は、フラッシュを焚かなければ撮影もOKな
ものがあるので、手っ取り早く撮影してまわりました。





江戸時代の着物。金糸銀糸を使った刺繍が豪華です。
銀糸は変色して黒くなってしまっています。








歌舞伎の着物。大胆なデザインがモダンなカンジ。





筥迫(はこせこ)。とてもカワイイ。
洋服に合わせて持ち歩いても違和感ないかも。





色々な桜を撮りましたが、結局構図の関係で、
博物図譜(江戸~明治期に書かれた図鑑)の
桜を参考にすることに。





下書きを書いて、お皿に書き写していきます。
お皿に絵を描くのは「らくやきマーカー」。

「マグカップ・グラス・金属に簡単に描け、
オーブンで約20分焼き付けるだけで定着し、
鮮やかな色合いでオリジナルカップや
オリジナルグラスなどが簡単にお作りいただけます」
(メーカーサイトより)

という大変便利なペンなのですが、いかんせん色が濃い。
桜を書きたかったのに、肝心のピンク色は
どぎついショッキングピンク。

特性上しかたないのかもしれませんが、ピンクに限らず、
どの色も濃くて鮮やか(悪く言えば幼稚で下品)。

これじゃ春の淡い雰囲気を出すのは到底ムリ…と
愚痴りながらも、なんとか完成。











完成後は、それぞれのお皿を皆で鑑賞しました。
私は春=桜とやや短絡的なチョイスだったのですが、
菖蒲を描く人、藤を書く人、蓮を書く人。
花だけではなく、着物や人形を書く人もいたり、
柿右衛門風に青と赤で細かい絵付けをしたりと、
本当にバラエティ豊か。

ネコエモンの作品も、歌舞伎の衣装を参考に、
ビビットな色を生かした仕上がりになっていて、
とても個性的。

みんなのそれぞれの「春」を見て、
「こんなどぎつい色じゃ、春の色が出せない」と
ブツブツ言っていたのを反省(笑)。





私の作品。
猫のあしあとが花びらに変化していく
ところがポイント。


今回は絵を描く迄で、オーブンでの焼き付け作業は、
職員の方に、おまかせです。

お皿に絵を描くのは初めてでしたが、
とても面白かったです。
またこういったワークショップがあったら、参加したいです。

今度は顔料を使った本格的なものにもチャレンジしてみたいなあ。
そのうち陶芸にハマったりして。
いや、その前に人形作り、
全然やってないし ヤバ





最後に博物館の建物に敬意を表して。
中央階段の美しいステンドグラスとライトの写真で
この項終わりといたします。