ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

祝・トーゴ独立記念日!

2013-04-27 08:00:35 | アフリカ情勢
きょう、4月27日はトーゴ共和国の53回目の独立記念日だ。トーゴ国民に敬意を表して、わたしなりのトーゴ観を。



トーゴが有史に登場するのは15-16世紀頃。それまで先住民が住み、王国が栄えてきたと言われる地域に、ポルトガル人が渡来。宣教、奴隷貿易がスタートする。

その後、ドイツが入植し、1884年のベルリン植民地再分割会議により、ドイツ領となる。1919年、ドイツが連合国に敗れると、国際連盟の信託統治領となり、国は二分。実質、西半分が英領トーゴランド、東半分が仏領トーゴランドとなる。この仏領部分が現在のトーゴだ。

スライスチーズのように薄い国土の形は、海岸線を確保しつつ領土を分かち合った歴史の名残だ。首都のロメは、トン、と地面を叩けば、ガーナ領に落っこちてしまいそうな、ギリギリに位置している。

トーゴ人は「西アフリカの笑顔」を自称する、慎ましいながら穏やかな国民性。そしてマジメな気質、というのがわたしの中でのイメージ。お隣ベナンとはこんなに近いのに、わたしには国民性があまりにも違って見える。ドイツ人の血筋を引いているからであろうか?またブードゥーのしきたりにルーツを持つといわれる火の祭りは自慢の無形文化財だ。

2006年にはサッカーW杯に出場を果たした。これでご存知の方も多いと思う。その後、2008年のアフリカカップサッカーではアンゴラで不幸な事件に見舞われる。

またドイツ領だったこともありビール、ソーセージが充実。ビールでは「Tubourg(トゥボルグ)」や「エキュー(EKU)、「Beaufort(ボフォール)」等、これでも一話くらい引っ張れるくらいだ(笑)。
(→アフリカのビール事情第一話第二話第三話第四話



ニャシンベ大統領は「運輸交通立国」を掲げ、国づくりを進める。ロメ港は吃水の深い良港を持ち、コートジボワール危機下では内陸国への生命線の役を果たした。またロメは地域の翼Asky航空(→「アフリカの航空事情(1)」に登場!)を擁する他、アフリカ資本のEcobankもこの地に居を構える。


トーゴはこういった高い開発ポテンシャルを持ちながら、貧困の問題、ガバナンス、国の基盤インフラには大きな課題がある。またしばしばストが公共サービス全体を麻痺させ、政治の問題もなくなってはいない。

しかしこの国の財産は、マジメで一生懸命な人財だ。きっちりとしたカウンターパートが多く,仕事の話がリーズナブルに進む、という安定感がある。(その後すべてうまくいくかは、そこはアフリカ、別の相談だが。。。)

独立記念日のレセプションで在京のボジョナ臨時代理大使がいう。
「われわれが数々の苦難の歴史を乗り越えてきたとすれば、今度は大きな挑戦に立ち向かわなければならない、いま、その時を迎えている」。

Vive le Togo independant!
Vive le Togo en voie du pays emergent!


(在京トーゴ大使館独立記念日レセプションにて)


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