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nauhts の山歩き記

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南ア  鋸 岳 (2685m)  - 釜無川渓谷 -

2016年06月18日 | 中央・南アルプス
2016年6月18日(土)
梅雨の最中、今日は一日中晴れるという予報に、休日ながら出掛けることに。
誰もが同じことを考えるだろうから、出来るだけ人が少なそうなところを選ぶ。
4年前にトライ仕掛けたが、実行できなかったので、リベンジへ。

 

地図には破線か未掲載のバリエーションルート、標準タイムはないが、13時間以上は掛かるようだ。
時間で区切り、13時をリミットとして引き返せば、日帰りも可能だろう。
今の時期なら陽が長く19時過ぎまで明るく、最後は林道歩きなので、少し遅くなっても大丈夫。
しかし今月に入り、金山~雨飾山燕岳~大天井岳 と11時間を越える強行日帰りが続いている。
04時自宅出発。国道20号線より釜無林道へ入り約5km走ると、ゲートがあり一般車通行止め。

現地まで約80km、05時35分、ゲート前に駐車。 既に4台の車が停まっている。
出発準備中を済ませ5時50分スタート。 準備中に1名が先行して出発して行った。
林道には500m毎に距離表示、何kmあるのは不明なので、覚悟していた5~6kmを過ぎても一向に
終点に辿り着かない。  2時間を過ぎ、ついに9kmを越えた時、やっと終点のログハウスが見えて来た。
ある意味、この長い林道歩きが、一つの核心とも言える。

ログハウス前で一休みした後、河原を渡り登山道へ入る。
踏み跡は薄いが、ペイントとマーキングテープに従えば、問題ない。
30分弱で富士川水源の水場へ到着。 1名が給水休憩している。
一口水を啜った後、先に進もうとしたところ、「そっちは水源へ行く道で、横岳峠へはこっちから
トラバース気味に上がる」と右側を差して、聞いてもいない余計なアドバイスを頂く。

良く知った方かと思い、それに従い進むが、マークも踏み跡も見つからない。
稜線へ出れば何とかなるだろうと、土砂崩れのガレ場を直登、ガレ場の上から藪漕ぎをし、約40分弱で稜線へ。
結果的には横岳峠の12~13m横へ出て、稜線登山道へ復帰することが出来た。
小休止の後、稜線道を三角点ピークを目指して登る。 この登りはかなり急登(激登)。 結構辛い。
1時間20分ほど掛けて登ると三角点ピークの曲がり角。 三角点は見つからない。

目の前に鋸岳が見えているが、ここからアップダウンの繰り返しで、意外と時間が掛かる。
三角点から約40分、ついに鋸岳(第1ピーク)に到着。   【ゲートから約5時間35分】
360°の眺望に暫し見とれる。 第2ピーク越しに甲斐駒ヶ岳も美しい。
現在11時30分、このまま引き返せば充分余裕で戻れる。
しかし目の前の第2ピークまでの核心部を攻めないと、鋸岳を征したことにはならない。

  釜無林道ゲート~林道歩き~登山口~横岳峠
  横岳峠~三角点ピーク~鋸岳(第1高点)

 

行くか戻るか暫し迷い、往復2時間半で戻れそうなので、次回はないかも知れないので行くことに。
数分で小ギャップのクサリ場。 ここでストックを仕舞い、手袋を半指から長指に交換。
ほぼ垂直のクサリを使って鞍部まで降りると、直ぐに今度は長めのクサリを使って登る。
小ギャップを越えると、次は鹿窓の岩間。 穴の中のクサリに伝わって下り始める。
しかし相当下まで下るようなので止めて戻り、稜線伝いに進むことに。

これが大失敗の元、稜線エンドまでは見晴らしも良く快適に歩けるが、最後は垂直の絶壁。
捨てザイルがあるが、これを使って降りても、大ギャップを越えられるかわからない。
それでも少し降りてみると、逆にもう登って戻るのはほぼ不可能。 先に進むしかない。
大ギャップの北側に降りるので、登り返して南側へ回らなければならない。
ここにはザイルもなく、ザレた足場と手で掴むと崩れる岩とで、冷や汗を掻きながら、何とか越える。

南側へ回っても、今度は登山道へ復帰するために、長いガレ場を下らなければならない。
慎重に慎重に一歩一歩踏み出し、何とか登山道へ復帰出来た時には、やっと生きき返ったような気がした。
帰りはこのルートからでは帰れないが、正規登山道の違うルートがあるだろうから何とかなるだろう。
急登を喘ぎながら第2ピークへ到達。 第1ピークから約1時間。 無謀な挑戦だったと反省する。
遅めの昼食を慌しく摂り、13時下山。 予定通りの時間なので、明るい内に下山はは可能だろう。

  鋸岳(第1高点)~小ギャップ~大ギャップ~鋸岳(第2高点)

 

 

【分割】


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