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KING BROTHERS presents『The DHDFD's & KING BROTHERS』"SUMMER FAMILY TOUR 2015"

2015-09-22 19:52:19 | LIVE

先日の9/20にKING BROTHERSのLIVEを見に行ってきました。
元々彼らを知ったきっかけも以前話した元カノです。
2011年の11月に飯塚の第〇倉庫という麻生太郎先生の事務所近くの雑居ビルまで付き合ったのがきっかけです。
あの時彼らのパフォーマンスには衝撃を受けたものです。
バックドロップが開けるとキャビネットに乗っかってるわ、スーツ姿にがなるように叫ぶボーカルとスクリーマー、モッシュの嵐、そして機材をフロアに下しての客席演奏。すべてが規格外で当時の僕にはついていけなかった。音楽的にも合わないと思ってたし。
それがなんで4年経った今彼らを見に行こうと思ったのか不思議なくらいわからないけど、アルバムだけはずっと聞き続けていたし、メンバーが変わったことも知ってました。あとサイトに行ったときにスケジュールに圧倒された。年がら年中ライブライブライブでほとんど休みも無く旅をするかのごとくロックのためだけに日々を費やす真のロッカーなのかもしれないと。だから、このツアーを知ってすぐにチケットを購入しました。10番台だったし、会場も薬院の地下の小さなライブハウスでお初。中々面白かった。
今回もイベント4組による演奏でした。会場が小さいから普通にほかのバンドメンバーが後方とかで私服で一般客に交じってほかのバンドの演奏を見ているというのもなかなか無いよなあと。それって面白いじゃんって。


●オクムラユウスケ
 エレキアコギ1本を用いてのソロ演奏でした。真の意味でロックとブルースを裸一貫で体現したような気がしてます。お子さんがいるらしく当日も来てました。終始自虐と下ネタを歌ってるような曲を5曲位やってました。あと急に客席に下りてきて一生懸命煽ったり意味不明な行動をしたりと規格外なパフォーマンスを多々していました。「俺なんか目当てじゃないのは分かっているわい!!」とか言ってましたが、最後「ロックスター」っていう曲だけは歌詞とメロディーが良いなと、この人の本音だなと思って印象に残ってます。

●The DHDFD's
 ニュージーランド出身の外国人バンドです。いちおうゲストアクトなのですが2番手でした。そもそも彼らとキンブラは去年もスプリット盤を出してツアーをやってる位に親交があるらしく、普通にオクムラさんの時観客で演奏聞いてて、自分たちの番になるとスッとステージで作業し初めて、演奏を開始するっていう。小さなハコならではの距離感の小ささとか、その自然な感じがまず好きでしたね。しかもこういう方々がこの博多の何でもない薬院の界隈でロックしている画が最高じゃないですか。演奏中ボーカルのスコットさんは上半身裸に下着じゃないか位のハーフデニムで体には刺青がびっしりと。そんな彼は終始客席で叫んだり煽ったりしてて結構カオスでしたよ。言葉の違いはあれどそんなもの関係ない。ただこのロックに一緒にノッてくれれば良いんだみたいなものが出てました。ネットで曲聞いたときはおとなしめかなと思ってたけど、生で聞くと激烈なガレージロックでした。

●THE VOTTONES
 個人的にベストアクト。実は後藤まりこが2010年にやったどらみどりのイベントで彼らの演奏一度見てます。あの時も革ジャンで下ネタとF××Kばかり言ってて?な感じだったけど印象にだけは残ってたんですよね。それが5年経った今でもまだやっていてこうやってライブを見れるのは稀有だなと。人生とは不思議だなと少し思ったところです。彼らも普通に目の前で機材の準備して、衣装来て、普通にアンプ鳴らしてロック開始みたいな潔く始めてましたが、その後のパフォーマンスは以前よりもハチャメチャでした。冒頭からボーカルの人が暴れまくりでマイクスタンドは壊れる。ギターの人がギターを投げ込み歌う。ベースがボーカルに顔をもまれまくる。スタッフと思しき人がステージに呼ばれ上着を×××され、下着を××××され、そしてさらに××××××にされて、ここに記載することが出来ないようなことの連続。その後もメンバーがステージ上に下りて××××しあったり肩車しあったりともう何がそこまでそうさせるんだと言わんばかりの光景が繰り広げられていました。少し引き気味の客もいたみたいだけど、バンドの熱みたいなものは止まらぬことなく、最後は客席全体を巻き込んで物凄いエネルギーの塊みたいになって突き抜けていったように感じました。彼らのCD買いましたよ。

●KING BROTHERS
 4年ぶりの再会です。ケイゾウ氏のほぼ目の前で見てました。「ロックの準備は良いですか!」から始まり徐々に会場の空気を盛り上げながら「Super X」「Keep on Rolli'n」「魂を売りとばせ!」と畳みかける展開。もっとハチャメチャなバンドの印象しかなかったんですけど、今回はじっくりと演奏を見ることができて、グループ感やプレイヤーとして抑える部分をきちっと抑えた上だからこそ色々なことが出きるのかなって再確認しました。勢いさで言うとボットンズには負けるけど、なんか別の意味で安定感がありましたね。その安定感って存在感だと思うんですよ。激しくもそれだけじゃないというか。実際それがキンブラにはあったように思います。それを彼らが意識してはいないと思うけど...。途中「魂を売りとばせ」でケイゾウ氏のマイクがオフになって、そこからかな?少しバンドの空気が固まったような、ピリピリしたような印象を受けました。もちろん激しくはあるんですが、何よりその中で共に一つの空間を共有するような世界を作れるのはやっぱ凄いなと思いました。そのままでもよかったんですが、「xxxxx」そしてラストの「マッハクラブ」ではマーヤ氏が客席に乗り出してきて、色々喋ってはいたのですが、今一反応が薄かったのか「福岡、結構来てるだろ?いつからそんなにシャイになったんだ」と言ってバーカウンターの上に上り、「先輩が言ってた。どうしていいか分からないときは取りあえず飛び込んでおけって。Are you Ready?」の掛け声でダイブ。その後最後までフロアの人に持ち運ばれながら絶叫。何度もステージに戻そうとする観客に向かって「戻すな!戻すな!」と説教してました。最後はマーヤ氏が観客に支えられたまま終焉を迎えるという何とも凄いラストでした。思うに客席のノリがそこまでよくなかったのかな?とも感じました。

 そんな感じで久しぶりのキンブラやボットンズとの再会も終わり特別な夜でした。共通していたのは皆見かけのルックスなど気にせず無我夢中で衝動で音楽を奏でていて、その剥き出しの部分に強く惹かれます。おそらくV系を通ってきた分野にはない世界なのかなって思います。まだあっちの方がかしこまってる気がするので。良い意味でなんですけど。だからこういう剥き出しのライブは新鮮でした。あ、会場限定CD買いましたが、これが音が最高だった。西宮!!

 


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