OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

D TOUR2014 KINGDOM

2014-11-29 18:09:30 | LIVE

夏以来となる約4か月振りとなった11/20のDのライブです。
以前ブログ書いているときに握手会までやっているので何かあるんだろうみたいなことを書いていましたが、前回の夏のライブの約1か月後の赤坂BLITZで活動休止が発表された時は残念に思ったし、そうなのかとも思ったし、顎関節症というのも知らなかったので、そんな症状でライブをやっていたASAGI氏の状態を思うと一概に言葉にすることができませんでした。しかも先行プレで買ったんですけどチケット番号が1番だったんですね。これは行くしかないなと。
当初から年間ツアーの中のスケジュールの中に福岡が2回あったので、全国ツアーでありながら、あのタイミングでアルバムを出してまた主要な地方都市を廻るというのは始めから決まっていたんだと思います。福岡市民だったことを光栄に思っているところなんですけどね。実際購入したアルバム「KINGDOM」ですが、全曲ヴァンパイアストーリーということで、歌詞の面でいえば、またいろいろと掘り下げていったなと思いました。Dのヴァンパイアストーリーはおおまかな展開自体は明らかにされています。その中で今回はアルバム全体が一つのストーリーというよりは、いろんな場面や情景を改めて描いていったたという感じです。だから同じサーガの中でも関連性のある曲もあればまったく違う場面を描いた曲もあったりしています。ただシングル曲のカップリングだった曲と絡んでいたりとか、音源をすべて聞いている人や把握している人には曲の世界観を堪能できる楽しさが倍増していると思います。サウンド面でいけばVAMPIRE SAGAのアルバムは比較的わかりやすかったのですが、今回はへヴィでハードなサウンドありながらも、マニアックな感じの曲調もあります。ただアクの強い刺々しい感じの楽曲はなく、比較的聞きやすい部類に入ると思います。たぶんメンバーの人間性みたいなものが出てるんでしょうね。それにスルメな感じがしましたね。最初はあまりピンと来ないんですが、徐々に徐々に楽曲の違いみたいなものが感じられるというか。僕はフラッグとメイキングブック、ライトを買いました。BGMにずっとクラシックが流れていて雰囲気が出ていたように思います。メンバーは皆アー写でした。

SE(黒薔薇の騎士をアレンジしたインスト)
1.Blood Moon
2.DARK WINGS
3.Mother Doll
4.月の杯
5.メテオ~夢寐の刻~
6.伝承されし空の物語
7.血に濡れた一角
8.SECRET HANGAR
9.アネクネメ
10.猿王の腰掛け
11.風に嫁いだバイラオーラ
12.微熱~雨の協奏曲~
13.Mad Tea Party
14.黒薔薇の騎士
15.Another Kingdom
16.終焉~宇宙への回帰~
17.Dearest you

ENCOLE1
18.薔薇の記憶
19.Return to Zero
20.7th Rose
21.Guardian

ENCOLE2
22.Night-ship"D"
23.弾丸

ENCOLE3
24.春の宴

 本編はやはりアルバム「KINGDOM」を中心に据えたセットリストでした。「断罪の銃士」と「Rosenstrauss」は披露されませんでしたが、「DARK WINGS」が演奏されたのは嬉しかったな。周りの観客の方も言っていたんですが、夏のツアーよりも楽しかったし激しかったかなと思います。メンバーもメンバーで最後の福岡ライブということの変な名残惜しさは感じさせず、いつものDでした。激しくリズムを刻むHIROKI、一番激しくパフォーマンスし頭を何度も振りまくっていたTsunehito、対照的に黙々と演奏していたHIDE-ZOU、終始笑顔で弾けていたRuiza、そして聴衆を先導していくASAGI氏と5人5様の存在感を放っていました。「月の杯」ではメンバー紹介も入っていたので冒頭部分が長くなっていたのですが、前回よりも演奏がまとまっているように感じたし、実際単純に好きなんです。前半のハイライト的な感じもあってライブにはなくてはならない曲だと思いました。「メテオ」までで既に激しかった。
「メテオ」の後の1回目のブレイクで、お馴染みの「ちかっぱー!」「すいとーけん!」から入って、福岡の由来をASAGIさんが話していたんですが、ブログとかも見ていて思うんですけどたぶんいろいろ調べてくれてその土地にあった曲を披露するというおところにファンへの愛情を感じています。決して物凄い大きな話題を振りまいたわけではないと思いますが、それでも12年間やってきたのは、このようにファンを大切にするところがあったからだと思います。博多..九州の形が羽を広げた鳥の姿を彷彿とさせるという話があるというくだりからの、まさかの「伝承されし空の物語」が演奏。名前を知っている位のレベルだったのですが、意外に激しかった印象を覚えています。
「アネクネメ」の後では「猿王の腰掛け」の所謂モンキーダンスの練習をなぜかHIROKI氏が行っており、最初は戸惑い気味だった聴衆でしたが何度も何度もやっている内に皆できるようになっていました笑 途中ASAGI氏が「お前ら恥ずかしがるんじゃないぞ!」と思いっきり指さしていたのを覚えている。そしてそんな演奏の後はHIDE-ZOUさんの誕生日を迎えた話に移り、そのノリで誕生日を祝ってもらった話をものすごい早口でものすごく話を広げて雄弁しておりました。この人が語りだすとみんなが笑い出すのでそういうキャラクターなのでしょう。そんな面白い部分も挟みつつHIDE-ZOU氏のアコースティックギターが彩られた「風に嫁いだバイラオーラ」、Tsunehito氏の「ごめんね」等のパフォーマンスが際立っていた「微熱~雨の協奏曲~」など魅せる一面も披露。
その後2回目のブレイクでは福岡の玉露の話を。福岡は玉露の生産量が一番ということで、うがい薬に含まれる成分と同じ成分があって、風邪を引いたときには有効なんだというたぶんご当地人でも知らないんじゃないか的な話をしていました。そこから「お茶会をしよう」といって「Mad Tea Party」。そして「黒薔薇の騎士」に気合タイムというのがあるらしく、今日ノリノリのHIDE-ZOU氏の「拳は天に突き上げるたけにある!頭は振るためにある!足はジャンプするためにある!」という教義タイムを挟んでの「黒薔薇の騎士」この中盤の激しい部分が「気合タイム」なのですが、この部分は音源よりも長く長く演奏していて最近のDにみられる合唱的な部分とメタル的演奏に、メロとシャウトが合体した歌など、本編のハイライトになったと個人的には感じました。その熱みたいなものを引っ張ったままインストナンバー「Another Kingdom」へ。Tsunehito氏が扇動しつつ、激しくヘッドバンギング。ここまでイキきってしまいたいという感じがありました。そして時間をたっぷりとかけて「今のすべての気持ちをこめて...」という言葉から始まった「終焉~宇宙への回帰~」そして「Dearest you」でペンライトを振り回し本編が終了。この時点で開演から2時間経過していました。
1回目のアンコールの前ではHIDE-ZOU氏の誕生日からみのエピソードがいろいろと。この辺りをメンバーで共有できるところを見ると本当にみんな仲が良いんだなと。そのあと福岡にはいろんな森や水...植物園などの自然を感じさせるものがあるというところから、最近まで行われていた2500株の薔薇のイベントがあったそうだなみたいなMC(たぶん九州バラ回廊のことだと思います)。「この中に行った人いるかー?」と問いかけるも客、誰も手を上げず..思わず「えっ?」とASAGI氏ずっこけておりました。そしてもう一回「行った人いないの?」とあわてて尋ね返すも無反応。「おい!お前ら本当に薔薇が好きなのか?」と思わず突っ込んでいました。「Dには薔薇に関連する曲がたくさんある..そこで今日は薔薇に関連する曲を3曲披露するぞ!」のあおりから夏ライブに引き続き「薔薇の記憶」。「Returun to Zero」で歓声が沸き上がり「7th Rose」さらに「Guradian」では何度も何度も繰り返していました。本編であれだけやり倒した後にどうしたらこれだけのパワーが出るんだろう...と思うくらいの激しさ。2回目のアンコールになってもメンバーのテンションが途切れない様子で、ASAGI氏が旗をもって「Nidht-ship"D"」で扇動し、HIDE-ZOU氏とTsunehito氏が向かい合ったヘドバンしていたりと明らかに高く、初めて聞いた「弾丸」のロングバージョンでは、またしてもコール&レスポンスの応酬。Tsunehito氏は煽りまくってはヘドバンを繰り返す...もう思い残すことがないように何度も何度も繰り返しているようにも見えました。
3度目のアンコールに応えて登場したASAGI氏。「福岡にはいろんな自然を感じさせるものがあって素敵だと思います。そして冬があってまた春が来るように...また戻ってきたいと思います。聞いてください」という言葉からの「春の宴」。僕が初めていったライブが「名もなき~」だったので最後にそれを聞いて終わるのも、また何かの縁かななどと勝手に思いながら聞いていました。
 ライブ終了後は握手会。次の日イベントがありましたが、僕は行けないのでこれが最後です。ライブの疲れを感じさせることなく笑顔で応対してくれたメンバーと握手を交わし、会場を後にしました。まあ、スタッフが次々に回すのでゆっくりと話す余裕はありませんでしたが...。あれだけ感謝の気持ちを音に出してくれた後なら、もう交わす言葉は「ありがとうございました」しかなかった。これだけバンド愛をファンに惜しげもなく出してくれるバンドって、そんなにおらんのやないかなと思います。3時間半という長丁場でしたが、このバンド愛を感じる十分な時間でした。あまり名残惜しすぎるといけないので、ほどほどに抑えて。きっと戻ってくると強く信じて、会場を後にしました。
きっと舞浜には素敵なSnow Whiteが振るに違いない。そしてその先も...。


Sadie LIVE HOUSE TOUR 2014 GANGSTA

2014-11-28 23:26:57 | LIVE

11月末なのに10月末のレポートでさーせん。
10月最後のライブは約1年半ぶり参戦のSadie。
アルバム「GANGSTA」が個人的に前のアルバムよりも好きだったので...ライブチューンが多くて生で見てみたい!と思った。
Be-1は今年は参戦率が低くて。夏のD以来です。年齢層が黒夢やlynch.に比べるとぐっと若くなったというかね笑 女の子多いなーっていうのが最初の印象でした。浮いてた感が...メンバーは皆アー写でした。亜季さんは当然ながらフードは着ていなかった。

SE:MODE OF GANGSTA
1.DEAD END
2.Voice of Pain
3.HATE ME OR LOVE ME?
4.溺れる魚
5.GESSHOKU
6.WELCOME TO THE UNDERGROUND
7.TOKYO GYSPY
8.嘆きの幸福
9.サイレントイブ
10.Struggle Against Betrayal
11.RIZE A FLAG
12.HOWLING
13.Sexual affection
14.SHOOT THE TARGETS HIDDEN IN YOUR MIND
15.bleach
16.THE NEVER

ENCOLE
17.METEOR
18.CHILDREN OF DESPAIR
19.妄想被虐性癖
20.a holy terrors
21.MESSAGE FROM HERE
SE:PHRASE OR LIFE

 アルバムの流れが完璧だったのでそこをどう表現していくのかが気になっていたところではありますが、セットリストの通り最新アルバムとその前のミニアルバムの曲を挟み込んでってかその曲しかないけど、2つ掛け合わせて組み立てたようなセットリストでしたね。DEAD ENDの後でVoice of Painのように、今回初めて演奏された新曲と既に披露されている曲とが交互に展開されていって、観客への浸透感とかバンドの演奏力みたいなものの差が如実に出ていたように思います。冒頭5曲は実際新旧でその演奏の経験値の差みたいなものがモロに出ていたように感じたので。たとえば「DEAD END」の冒頭での乗り方で手ふりをするのかこぶしを上げるのか、頭を振るのかなんか試行錯誤していた感はありましたし、「WELCOME TO THE UNDERGROUND」は序盤のバンドサウンドに入る部分で観客がずっと動かなかったりとか。ノリ方を掴もうとしている感じは僕もありましたしそういう雰囲気を感じていました。でも「GESSHOKU」は往年のサディらしさを感じさせる曲で暴れまくっていたり、「HOWLING」も中盤のバースト部分で激しくヘドバンの波が発生したりと新曲も浸透感がさまざま。個人的意見だと敢えてアルバムの流れを崩さなくてもよかったのかなとは思ってます。僕個人はライブのノリでいけいけどんどんを想定していましたが、バンド側としてはいろんな情景や世界観を堪能できるような持って行き方にしたかったのかなと。そういう意味じゃ全体的に手さぐり感みたいなものを感じていたのはあります。もっというと僕もVoice of Pain最初やった時に「なんだこの曲?」と思った次第で、よく考えたらミニアルバム聞いていないことに気づいて後で買いなおしたという後悔が...。ミニアルバムの曲って初期のリアレンジがほとんどで、正直音源で持ってますけど殆ど聞いてなかったんですよ。で、今回改めてリアレンジ前の曲を聞き直す気にもならなかったし。だから、最新型サディを本編でやってくれているのに十分に準備していなかったのは反省しているところではあります。まあツアー序盤のころだし徐々に変わっていくんだろうとは思いますが、その成長過程みたいな中だったのかなと。サイレントイブは2007年以来なので懐かしさがこみ上げました。
 本編はMCなく、アンコールのMCも程々に。でも印象的だったのは実はこの日はPIERROTがさいたまスーパーアリーナ公演を行っていた日でもあって、さすがに意識していたのかアンコール前の美月先生の「PIEEROTさんが来てるから人が来るか心配やったけど思ったより全然入ってくれててうれしいわ」はちょっと面白かった。「ここにいるってことはまだまだ暴れてくれるんやろ?」みたいなことも言ってたのが面白かった。あと焼き鳥の店の話とか?ご当地ネタ入れつつも最後は「MESSAGE FROM HERE」のような歌モノで締められるようになったんだな..と感じたり。
 GANGSTAは単純明快なアルバムかなあと思ってたんだけど、意外に情報量が多くて、でも確実にライブ映えする曲ばかりだと思うんで、その本質みたいなものが出るのは、また来年以降5人の体に染みついてからじゃないのかなと思います。


lynch TOUR'14 "TO THE GALLOWS" #2 -SHOUT AT THE DEVIL-

2014-11-14 23:35:12 | LIVE

黒夢のLIVEの一週間後はlynchの年内唯一の福岡ライブでした。
連休の真っただ中で条件的にも最高だったんですがおりしも黒夢に引き続き台風が迫ってきていたというね...
黒夢が18号でlynchが19号襲来というとんでもない2日間で開催も心配でしたが無事にオフィで開催の連絡が!!
会場も去年FATBで初使用されたBEAT STATIONでの初ワンマン。会場的にも家から近いので助かりました笑
ここはステージが一段高く設けられていてあとフロアの段差がない変わりに空間がかなり広く取られているしどこからでも全体像を見やすい。
Be-1とLOGOSの中間ぐらいのキャパシティかな。
僕はDEVIL Tシャツ着ていったんですが、ツアーTでない黒い集団でなく私服でラフな方々もちらほらと...ラウド系?というのか、メイクしている人もいればそんなラフな方々も多かった気がします。ファン層が変化しているように感じました。イベントや番組などの効果もあるのかなと思いました。心なしか『浮いた』感じがおぼえた自分がいましたね。

SE:INTRODUCTION
01.GALLOWS
02.alien tune
03.GREED
04.INVINSIBLE
05.EVILLY
06.JUDGEMENT
07.GUILLOTINE
08.MERCILESS
09.HIDDEN
10.melt
11.an illusion
12.forgiven
13.AMBIVALENT IDEAL
14.DEVIL
15.VANISH
16.MAD
17.MIRRORS
18.THE FATAL HOUR HAS COME
19.I BELIEVE IN ME
20.ALL THIS I'LL GIVE YOU
21.unknown lost a beauty
22.pulse_
23.PHOENIX

ENCOLE
1.I'm sick,b'coz love you
02.TIAMAT
03.LIGHTNING

最近のlynchのアルバムツアーの傾向として、まず地方の小箱ツアーでアルバムを軸に展開した後所謂大都市圏の比較的大きな会場でまたツアーを展開するというスタイルになりつつあります。『INFERIORITY~』の時もそう。あの時は「LIGHTNING」リリースとも重なっていたんですけど。ツアー特設サイトを作って写真をアップしたり、グッズの先行販売を行ったりとバンド側がいろんな側面からツアーを盛り上げようとしているんだなとは感じてました。
テンションが高いのはON TIMEで始まったライブを見てても感じていました。アルバム通り「GALLOWS」で始まったかと思ったら昔すぎやろ!な「ailien tune」「GREED」「INVINCIBLE」と怒涛の畳みかけ。金髪に染めた玲央氏に赤みがかった悠介氏、ドレッドからパーマになっていた明徳氏とメンバーの風貌もやや変わっていてメイクしている人もいればしてない人も、そんなバンドのスタイル加減もそうですが「GALLOWS」発売当初のメイクと黒衣装でバリバリに戦闘服を纏ったような印象から良い意味で丸裸で勝負できるような心境に既に変わってるのかなと感じました。余計な装飾をせずとも勝負できるぜみたいなね。最初のブロックで羽織ってたパーカーを脱ぎ捨てた葉月氏。「EVILLY」「JUDGEMENT」「GUILLOTINE」「MERCILESS」「HIDDEN」と攻めっぷり。「melt」「an illusion」「forgiven」「AMBIVARENT IDEAL」と混沌させる中盤ブロック。そこから一気に「DEVIL」「VANISH」白目になっていた「MAD」と続き「MIRRORS」「THE FATAL HOUR HAS COME」と時に歌わせながらも、「I BELIEVE IN ME」「ALL THIS I'LL GIVE YOU」「unknown lost a beauty」お馴染みやらせてくんねーかー!からの「pulse_」など葉月氏は自由に観客を煽り、時に歌わせ、「静かな曲をやろうと企画したファンクラブイベントでしたが沖縄と東京の開催だったので案の定名古屋とか大阪で突っ込まれた笑」などと時に笑わせつつも、ラストの「PHOENIX」でがっちり締めるまでは怒涛の王道バーストチューンの連打でした。このバンドは破壊力が半端ない。メロディアスさシャウトと交互にからめながらも爆音でここまで攻めまくれるのが勝手ながら彼らのライブバンドとしての底力であり魅力だと思います。
 正直にいうとここまで新旧織り交ぜたセットリストだとは思ってなかったんですよ。アルバムをメインに据えてちょこちょこ定番曲をやるのなかというスタンスだったので。これまでメンバーが言っていた小箱ツアーでの「GALLOWS」の修行の成果を見せるとか大きいスケールとかというのは行くまでピンときてなかったんですが、個人的には「GALLOWS」の楽曲と過去の楽曲を自分たちの同一水準に消化したうえで、いかにアルバムの世界観にとらわれることなく、かといって壊すこともなくステージングで表していくかだったと感じてます。自分の中にモノにしていくのか、ふるいに掛けるような実践を繰り返して噛み砕いてきたのが小箱ツアーで、その中で、アルバムツアーでありながらもアルバム自体の雰囲気に拘らず今現在のlynchを披露するというのが#2の立ち位置だったんじゃないかと思います。まあ憶測の域ですけどね...そういう意味では、じゃなくてももちろん気持ちよく楽しめました。

 アンコールでは晃直氏が「TIAMAT」から「LIGHTNING」へと入り損ねた結果「AX DVDのツアーの流れだから」などともう一回「TIAMAT」をやるなどのサプライズも飛び出し、最終的には大盛況で終わりました。帰る時点では台風もまだ大丈夫だったので、あっという間に終演後は帰宅しましたが、まさに嵐のように過ぎ去って行ったライブでした。