OSTRICH FEATHER BOA

お前の意見は求めん。

REVIEW for 2016/05~08 the movie

2016-08-20 20:54:03 | REVIEW

特に書くこともないので、ここ何か月かで色々映画に行ってきたので超個人的な感想でも書き連ねようかと思います。

クリーピー 偽りの隣人

 西島秀俊×香川照之で「MOZU」で名コンビだったダブルキャストの2人が、今度は合間見える大学教授×サイコパスという構図でどのようにぶつかり合っていくのかを個人的に楽しみにしていたサイコサスペンス。奇妙な隣人がいて実はその人が...みたいな巡る巡る狂気に巻き込まれて行くというお話ですが、後で原作読みましたが予想通り映画が話をすっ飛ばしていていて、監督が原作で印象的だった部分をクローズアップしてそれを叙情的に織り交ぜながら演出しているような印象でした。特に終盤部分とか。事件が次々に起こるのに何一つ犯人側に都合良く進んで、非協力的な警察の無能さと、主人公である民間人が結局独りで犯人に立ち向かわざる得ない中での難しさを感じました。まあ、サイコパス系の話は僕の中では「黒い家」がダントツなので、それに迫れるのかっていう期待しかなかったんですけど、そこまではありませんでした。色々話をばらまいていたけどそれをうまく全部回収できていない気もしたし全体的に微妙でした。ただ鬼気迫る香川照之の演技や演出は戦慄ものでした。

世界から猫が消えたなら

 当時の彼女と見に行った映画ですね...佐藤健演じる主人公が余命を宣告されてその間どのように生きていくのかというお話で、これも原作読みましたが、原作と映画でまた微妙に話が異なってました。ネタバレすると原作ではちゃんと天使が出てきて余命を一日伸ばす代わりに大切なものを一つ消していくという形で話が進んでいきますが、映画の場合それが全て主人公の心の中の葛藤であり世界は何一つ消えておらず自身の宿命を受け入れるプロセスであるという設定に変わっています。まあこの作品も何処となく話を紡ぐというより一つの絵を見せられている...そんな叙情的な印象を受けました。ただ泣くことはなかったかな。なんか、お涙頂戴みたいものを狙っているような気がして。

TOO YOUNG TO DIE!-若くして死ぬ-

 長瀬智也と地獄図を見たくて行ってきた映画ですね。修学旅行中にバスの転落事故で何故か地獄に迷い込んでしまった神木隆之介がもう一度初恋の女性に再会するために地獄で様々な特訓を受けて現実世界に行く=もう一度生まれることを目指すって話。宮藤官九郎の映画を実は今回初めて見たのですが、現実世界への帰還方法にしろ(何回か現実世界に帰る機会があるんですがその帰還の仕方が凄いし笑える)地獄と天国の設定にしろ、あの発想の柔軟さだったりオリジナリティみたいなのは感嘆したし、才能ってやつなのかなと思ったりもしました。清さんやシシドカフカが出ていたのも好きでした。最後の楽器対決付近からもう話が破綻気味になってたのが残念でしたが、ラストで天国に行ったのにまた地獄に戻ってきた主人公を見ていて、安泰よりも刺激を求めている人間なんだなと思ったし、それに共感している自分もそういう人間なんだなと感じました。逆になんで舞い戻ってきたんだ!って人もいたと思うし。あれは賛否別れるところかもしれないですね。でも、彼は結局天国には行けても現実世界に帰ることは出来なかったんですよね...ずっと地獄にいる訳です。だから、今自分が生きていることって凄く特別なことなのかもしれないし、「生きてますか?」って見つめなおすきっかけになった作品でした。

インディペンデンスデイ・リザージェンス

 22年ぶりに続編が作られること自体驚きましたが流石ハリウッドと思いつつ行ってきました。幼い頃に観た第1作を超える衝撃を。気合入れてIMAX 3Dで見てきましたよ。この映画はとにかくスケール感命な所があると思うので。VFX技術の進歩もあり、UFO登場のシーンや、その後の侵略のシーンで重力で街ごとすべてを持ちあげて、そこから一気に全てを叩き付けるっていうのは興奮したし、過去に演じていたキャラクターが再度同じキャストで出演するっていうのも魅力的だと思いました。ただ、ストーリーはほかのレビューでも書かれてますが第1作をそのままなぞったような内容で...例えば一度弔い作戦で出撃したが敵の攻撃で一度撤退せざる得なくなり再度対策するとか、誰かが犠牲になって突破口を作るっていう危機の切り抜け方とか、母艦へ×××が×××するってのは、前作でパイロットが母艦に突っ込むのと同じだし...。ラストでクイーンエイリアンが出てきて暴れるシーンとかもありましたが、少なくとも全体的に「新しい」とは思わなかったですね。どっちかと言うと22年ぶりに同窓会しましたって印象。もうこの手のスケールがデカくなる展開っていうのはハリウッドの最近のブームだと思うので、それに埋もれてしまった感がありました。まあ、世界崩壊の危機なのに演じているキャラクターが皆どこか冷静というか、妙なアメリカンジョークをかましている場面が多いのでなんか終末期みたいなものがあんまりなかったですね(笑)。ラストを見る限りまた別次元の世界の話になっていくのかな?とは思うんですけど。

シン・ゴジラ

 これまでの流れを変える新しいゴジラ映画が誕生したんじゃないのかなと思います。虚構対現実とはよく言ったもので、実際にゴジラが存在している訳ではないけど、現実に日本政府は存在している訳だし、そのような生物が現れた場合の対応策やら政府の動きやらは現実な訳で、ある意味でシミュレーション映画を見ているようでした。ゴジラっていう怪獣の定義をあそこまで覆せるのは庵野監督ならではとつくづく感じます。ゴジラの正体についても、牧教授の生死についても触れられないまま。何故東京を目指していたのかも行動目的も分からないまま得体の知れない完全生物が神レベルの如く描写されているという。結局、ゴジラ映画っていうものを何を期待するのかってことで今作の評価が別れると思うんですけど、純粋にバトル映画、モンスター映画として楽しむならギャレス版ゴジラのような作風になるんだろうし、あれがゴジラに対する現時点での世界のアイコンだと思うんですね。でも、日本がそれと同じものを作ったとしても結局過去と何も変わらない、だったら徹底的に振り切った作品にするしかない。そういう意味で庵野監督っていう東宝の判断は間違ってなかったのかなと思います。人物設定や場面描写の中に意外に庵野監督の「作風」というのがあるんだなと思いました。あと役者の演技も非常に個性的だった。テレビの何処かで見たことあるような方々がこれでもかという位に出ていたし、見事にそれぞれの役になりきっていたと思います。見ていてその演技自体が楽しめましたから。ここまで価値観を変えてくれるような監督に僕は知らない。個人的にクリストファーノーランに匹敵するような刺激を与えてくれる監督ですね。2回見に行きました。ラストの尻尾、あれは...

劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間/劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!

 「仮面ライダー鎧武」以降劇場版仮面ライダーは毎年行ってますが、本編に魅力を感じないのに映画に何か特別なものを期待しても難しいんだなってことを見ながら思いましたね。もう近年の中でワースト1位レベルの映画でした。何がって突っ込みどころが多すぎる。あと「ダーク○○」ってのが2作続く時点で微妙だしたかだか1時間近くの間に新規のフォームチェンジが多すぎてそのフォームの魅力が全く伝わってこなかった。あと歴史上の人物が出てくるのも余りにパロディ化しすぎてて受け入れできなかった。ベートベンはボーカリストじゃないしそもそもジャンルが違う!敵のタワーになんであんな易々と侵入できるのかと。ゼロスペクターもいまいち活躍してなかったしアランはやられっぱなしだし何故か最後に主人公はアイコンの力で蘇るけどそのプロセスが何故以前のように有効期日のタイムリミットが巻き戻ってないのかとか最後まで???な映画でした。仮面ライダーエクストリーマーとムゲン魂の戦闘シーンだけ興奮した映画でした。

 こんな感じで終わりです。色々作り手の気持ちを考えず好き勝手にレビューさせてもらってますが、どの映画も行きたいと思って行ってきた映画だからこそ本気で書きました。感性の問題なので捉え方は人それぞれだし別に自分の考えが絶対だと思わないです。ああこんな人もいるんだなって思ってもらえればと。


ダークナイト・ライジング

2012-09-24 15:43:39 | REVIEW

   

かなり前の話ですが、映画「ダークナイトライジング」に公開初日に行って来たので、その時の感想を書こうかと思います。

元々「ダークナイト」という映画であのジョーカーの番宣で予備知識無しで当時の彼女と行っ俺は、思いがけない面白さにぶったまげてバットポッド付きのDVDまで買ってしまうという、そこまでさせてくれた作品です。ライブDVD以外で洋画のDVDを購入したのは初めてだったんです。そんなシリーズの最新作なので、あの頃からずっと追いかけてきました。ネットではジョニーデップが...エディマーフィが...リドラーになるとか、タリアアズグールが出るとか、ヒューゴ・ストレンジが出るとか出ないとか..色々な噂が駆け巡りましたが、所詮は噂は噂。トム・ハーディ演じる「ベインが宿敵という結果になったりまあ紆余曲折ありましたが、行きたいという気持ちに変わりはありませんでした。ベインというキャラクターも予告とかで結構良い感じにクローズアップされていましたからね。

もともとこの作品がIMAXカメラで撮影されている事が多いって事で、IMAX盤で見てきたんですが、やっぱり通常の2Dと違って音の迫力ありまくりでした。視覚・聴覚的にも、まさに映画館でしか味わえない体験でしょうかね。200円追加払ってもIMAXで見るべき作品と思いました。

肝心のストーリーはもう書かなくても分かりますよね。思いがけず冒頭からブルースウェインが登場しますが、松葉杖を着いていて、髭もはやしている等、前作までのばりばりのビジネスマンで大富豪・プレイボーイで会社の代表という面影から遠く離れた姿でした。前作「ダークナイト」から8年後という設定ですが、彼はもっと老けているように感じられました。レイチェルという恋人を失い、ハービーデントの罪を被り警察に追われる事になるなど、彼はブルースとしてもバットマンとしても、何もできず隠遁し、かつ自警市民としての顔も無くしていたんではないでしょうか。そんな彼の喪失感や虚無感が薄暗いウェイン邸の様子も合わせて表現されているように感じました。

 そんな中にあらわれたセリーナ・カイルことキャットウーマン。彼女は堂々と食事を運ぶ振りをしてブルースの部屋に侵入。指紋を採取し、ブルースの母親の形見である真珠のネックレスを盗み出します。ブルースにはバレてしまいますが、結局はネックレスも指紋採取も成功し脱出するセリーナ。それがきっかけでブルースはバットマンに戻るようになっては行くと...。
劇中を通してセリーナの過去の経緯などは不明のままです。彼女がいつからゴッサムシティにいて、どういう生活をしてきたのか、8年前とか何やってたんだと気になるんですが、分かっている事は度重なる逮捕歴がある事だけです。
しかもセリーナの行動は矛盾している事が多くて分かりづらい所も多かったです。彼女は今作で犯罪を行う理由は、自身の犯罪歴を全て洗い流し、自由を手にするという事が一義的な目的なんです。が、自身の自由を手に入れたい割にはボロいアパートに友人の女性と一緒に住んでいたり、金持ち等から物を盗んでも、弱者や子供からには何もしないという彼女なりの線引きがありと利己的にも関わらず変な所で規範的だったりする所とかです。矛盾なキャラクターなんですよね。あと、ウェイン邸に侵入したのも、ブルースの指紋を採取し、ウェインエンタープライズの乗っ取りをたくらむ関連企業の社長に売りつけ、その身代わりとして自身の自由を保証してもらうソフトウェアを引き換えにしている筈なんですが、その社長宅に侵入あし、盗みを働こうとするも発覚しバットマンに助けられるという始末。ただここに関しては今思うにバットマンへの自身への信頼を植え付ける為のトリックだったかもしれません。ベインとバットマンが初対決する際に、バットマンをベインの元へ案内したのはほかならぬセリーナですから。
まあ、ベインが本性を曝け出した後は、こんな嵐は望んでいなかったとか言って海外へトンズラしようとするんですが、ジョン・ブレイクに捕まって取り調べを受けて、警察署に連行されるハメになると。セリーナの行動は殆どが自身の目的の為だけに動いているので、ヒーロー然とした様子はまるでありません。利己的でかつ非情だと思うんですが、最終的にバットマンに協力します。
だから、本当は良心みたいなのがあって、ベインにバットマンこてんぱんにさせてしまった事や、にも関わらずブルースが自身の犯罪歴を抹消してくれた事、結局はバットマンがベインの横暴を止めるっていう中で、彼女の中に後ろめたい気持ちがあったからこそ協力したのかなとは思うんですが、いかんせん彼女の怪盗としての信条は分かっても過去の経緯を含め人間的な部分の考え方が描かれていないこの作品ではアンハサウェイの演技と行動から推測するしかないんですよね。しかも最後はバットマンにキスをするという、最後まで読めないキャラクターでした。
本当は優しい心を持っているけど、生きていくために犯罪行為を行い必要最低限の情け以外は捨てた。でも、最後は自分を信じて、分かってくれる人が現れたからこそ、素直になる事が出来た...という感じですかね。意外に「尽くす」人になるんじゃないかと予想したり。
 
 そして敵役であるベインです。正直ベインというキャラクター一人でジョーカーの次のヴィランを一人で張るのは難しいんじゃないだろかなんて思っていましたが、クリストファーノーランの予告動画等でのベインの演出が上手く、ジョーカーとは違う意味での怖さや狂気を感じさせました。魅力、ですかね。実際肉体派のパワーファイターでもありながら、頭脳派でもあるという原作通りの描かれ方をされています。あとは、作品全体としてベインの肉体を活かした派手なシーンが多かったですね。これは今までのノーラン版バットマンではなかった事だと思います。
ジョーカーがどちらかというと恐怖や狂気に満ちながらも孤独であり、仲間にも何をするか分からない、殺されるかもしれないと思わせる恐怖による節制、ナイフで傷口を抉るような生理的な痛みや怖さを感じさせるキャラクターだとすれば、ベインは見た目も行動も派手で大胆。スタジアムやゴッサムシティにつながる橋を爆破、収監者を開放しゴッサムシティを統率・支配する等大規模なもので、逆らっても勝てない服従しなければならない絶対的覇王。何でもかんでも破壊しまくって滅ぼしてやるというカタストロフィー・破滅的な意味での怖さを感じさせました。ジョーカーが混沌であれば、ベインはむしろ破壊・終焉という感じですかね。
しかもベインは飛び道具に頼らなくても強靭な肉体があり、生身ならバットマンも上回る強さを持っている事も魅力と思います。劇中、バットマンにしろジョーカー、スケアクロウも何かしら武器を持って戦ったりしているんですが、ベインは自らが戦う時は生身でやるんですよね。で、それでバットマンをぼこぼこにして背骨を折るという強靭な肉体、戦闘中でさえ余裕を漂わせるようなカリスマ染みた口調、トムハーディの演技の妙技もさることながら、ジョーカーとは全く違うキャラクターとしてノーラン監督がいかにベインというキャラクターに強い思い入れを感じさせたか感じるものでした。
だからこそ最後のあのタリアアズグールが出た時からのベインのキャラクターが落ちていく感じは...。思うに無理にラーズアズグールからの続きを引っ張らずに、ベインはベインとしてテロリズムな面が強調されていたのだから、B級どころかC級レベルの恋愛話を無理に持ち込んでしまって、ベインとして立っていたキャラクター性が一気に落ちてしまった感が今作の残念な所です。というかサプライズでタリア持ってくるにしても、持って生き方が...しかもあのあっけなさは...マリオンコティヤール面目躍如。

 他にもジョゼフゴートンレヴィットのジョンブレイクは今作には欠かせないキャラクターでしたね。ジョンはバットマンを正体を一発で掴む洞察力と、発想力、行動力等、バットマンの自警市民的な面と、ハービーデントにも重なる正義感的な面を一身に体現したような人物です。バットマンが「奈落」でライズしている間、ベインに支配されたゴッサムをライズする為の行動は主に彼の視点から語られます。ジョンは、そういう意味じゃこの作品の2人目の主人公のような存在として描かれています。しかも警察という組織の中で規律に従い市民を守る事を信条としていた彼は、ベインが現れた事により、ルールを破らなければどうにもできず、彼自身の立場ではどうにもならないという現実に直面します。そして彼はブルースと同じく強靭な正義感を持っており、最終的には警察を退職します。そして、 彼のファーストネームがロビンで、最後はブルースの後を継いでバットケイブを発見し、新たなバットマンを予感させるという幕切れは素晴らしいと思います。

 3部作の最終章でありながら、この物語は登場人物全員のRISEの物語なんですよね。ベインとタリアはラーズの遺志を継いでゴッサムを破滅させる、ゴードンは過去の密約の為に誤魔化してきた自分へのライズ、セリーナは自身の自由を手にする為のライズ、そしてブルースはバットマンに復帰する前に、信頼していた執事のアルフレッドから、自身がブルースとしてではなくバットマンとしての自分に固執している事を見抜かれ、そして抜け出す事の出来ない姿を見て辞職してしまいます。さらにウェイン産業が倒産に追い込まれベインとタリアに乗っ取られた挙句、バットマンとしてもベインに破れて奈落に突き落とされて何もかも失います。それでも、ブルースは奈落をよじ登り、何のためにマントを羽織って戦うのかの意味を見つけます。そして大切な人達を守る事であると気付き、バットマンとなって最後の戦いを挑みます。彼はバットで核爆弾を運ぶ際、「誰もがヒーローになる事ができる」と呟いて海の彼方へ晴々とした表情で消えていきます。それはバットマンとしての自身のすべきことが終わったと思ったからではないでしょうか。そういう意味じゃ、太平洋の海の上で、バットマンは死んでいるんですよね。
ブルースはバットマンとしてではなく、家も全て売り払い、完全に表舞台から姿を消します。しかし、最後にアルフレッドの前に現れます。その時の彼はバットマンの表の顔ではなく、ブルースウェインとしての新たなライズが終わった事を意味しているように感じました。もっとも、彼のやった事が罪にならないとは言いませんが、彼自身はその贖罪のやり方を分かっているんじゃないでしょうか。

僕個人としてはダークナイトを超えるものではありませんでしたが、それでも3部作の完結編として、そしてダークナイトの続編としてしっかりと決着のついた作品だったと思っています。「誰でもヒーローになる事が出来る」っていうのが、だれしも夢を掴み、なりたい自分になる事は出来るというノーラン監督なりのメッセージだと感じています。

ありがとう!DVD買うぞ!!


IT LOOKS UPON MUSIC CD THAT LISTENING 2011

2011-12-31 17:02:45 | REVIEW

今年発売されたアルバムの中で個人的に気になったものを勝手に10枚振り返ろうかと思います。

 

DIR EN GREY DUM SPIRO SPERO 8/3 Release
前作『UROBOROS』から約29か月の期間を経て発売された最新作。表題はラテン語で『息ある限り希望を捨てず』という意味ですが、ジャケットのアートワークは様々な宗教を混在させたような仏像が彩られているなど、非常に和風的なものになっています。インタビュー等では、ツアーを挟んでのアルバム制作の長期化に伴う意識の変化、震災による作業の中断、そして制作の継続を選択した5人それぞれの色々な意味での苦悩や葛藤等があった事を赤裸々に語っています。アルバムに関するレビューは今回かなり多くの雑誌で語ったり、アルバム発売に伴う特別雑誌「AMON」等も発売されており、ダイレクトに理解できるのではないでしょうか。そんなタイトルの作品とはいえ、実際には「狂骨の鳴り」から始まる暗く、重く、息苦しい雰囲気が蔓延しており、まったくタイトルの印象とは疎遠な楽曲達となっています。またその楽曲一つ一つが『UROBOROS』のように世界観を非常に重視しており、アレンジも緻密で拘りが感じられ、プログレッシブ的なアプローチも健在と、全体的に複雑な構成の曲が多いです。そういう意味では方法論は別として表現の形式としては、『UROBOROS』の延長ともいえるかもしれません。そして歌詞の世界観も圧倒的に暗い。光というものがむしろ無い。あったとしても一筋のという感じです。京氏がインタビューで言ってましたが、どことなく抽象的で絵画的な印象さえ覚えました。そしてその中で彼が歌おうとしているのは、表現の違いこそあれど、人間の根本な部分、「業」のようなものを歌っているように感じました。それでもメンバーは、聞きこむ内にタイトルのような気持ちを持ってもらえればという発言もしています。分かりやすい希望の歌を歌うのではなく、敢えて痛みを表現する事で、生きるという事に対して、凄く真剣になってほしいという。この方法論はもうずっと実は『VULGAR』位からやってはいると思うんですが、そういう意味では凄くメンバーって不器用だなって思います。普通に分かりやすく歌えばいいのに、自分にも音楽にも嘘をつけない、凄く彼らの不器用で真面目な人間性が出てるんじゃないのかな。だから過去最高に分かりやすいアルバムともいえると思います。初回限定盤はアルバムの世界観を表現したアートワーク付きのブックレット、アルバム曲とは別にライブの代表曲「羅刹国」のリアレンジ、アルバム曲の別Ver,各メンバーによるRemixが入ったボーナスディスク、さらにDVDとバラエティに富んだ内容となっています。またこのアルバムのタイトル候補として別途挙がっていたもう一つが「AGE QUOD AGIS」という言葉であり、ラテン語で『自分の本分を全うせよ』という意味で、今回のツアータイトルにもなっています。

the GazettE TOXIC 10/5 Release
前作『DIM』から約23カ月程の期間を経て発売されたthe GazettEの最新作。タイトルは『中毒、有毒』という意味です。シングル『SHIVER』『Red』『PLEDGE』と3部作を出した後に東京ドーム公演を行い、その中でRUKI自身が感じた『何故ここを目指したのか、何のためにバンドを始めたんだろう』という矛盾や葛藤が『VORTEX』へとつながり、このアルバムタイトルへと至るきっかけになったことをインタビューで語っています。先行として『REMEMBER THE URGE』というSgが出ましたが、その曲は収録はされませんでした。ただしタイトルである「衝動を思い出せ」という意味では、バンドの中で初期衝動にも似たものがまた起こってるんじゃないでしょうか。それが彼らの『中毒症状』かもしれません。僕自身はああやっとこういう感じの世界観を出してきたなと思いました。どストレートというか、『Filth in the beauty』や『LEECH』を出した時の感触に似ています。あと、アルバムがブックレットになっていて、ライナーレビューや関係者へのインタビューが収録されており、また楽曲の一つ一つにアートワークが付加されているんですが、これがまた過激ですね。一部はライブツアーでも映像に取り入れられていたので、理解の手がかりになっています。そして全体的に無機質で機械的な印象とドロップA3音下げでヘビーさが混じった感を感じますが、でもとにかくなんというか理屈でどうこうじゃなくて、勢いみたいなものが感じるんですよ。とにかく自分達の表現したいものをやるんだという、凄くストレートでロックなアルバムだと思います。そしてキャッチですね。ラストの『TOMORROW NEVER DIES』とか特に感じます。なのに最後の最後で『OMEGA』で意味不明に終わるところがこのアルバムらしいんじゃないんですかね。

MERRY Beautiful Freaks 7/27 Release
Free-will
に移籍してからの第一弾となるアルバム。こちらも前作『under-world』から約2年半ぶりとなります。Sg『The Cry Against...』で「DIR EN GREYを意識したのか」等と噂されていましたが、実際のところ極端な方向性を示したシングル曲を始め、元来彼らが持っていたレトロなサウンドも健在しており、それと『under-world』で示したパンク的な方向性等これまでのメリーのやってきた事がいたるところに感じられつつ、それらが上手く融合したように思います。そんなバラエティに富んだ多種多様な楽曲を配置しつつも、SEを配置する事により、アルバムの完成度がより増していて、じっくりと時間をかけて制作された事が感じられる作品だと思います。ブックレットが人形等をメインにしたもので、アートワークの中に「レトロ」と「あやしさ」を感じさせるものになっています。冒頭のDIR EN GREY的というのは、むしろ概念的な部分で感化された部分があったとは思います。ガラは京氏の後輩だし。またガラ氏曰く詩のテーマは「レクイエム」で、「終わりから始まる」という意味合いも込められているとのことです。それは亡くなった友人の事や、環境が変わって、自分達には後がないという危機感や、メリーをやっていくという覚悟などを込めたという背景があったことを語っています。また、タイトルの『Beautiful Freaks』は直訳すると『美しき異端児達』という意味であり、自分達のあるべき姿を指したものとのことです。結成10年を迎えた彼らの今後を楽しみにしています。またこのアルバムに伴う京氏との関係性については、雑誌『MASSIVE』で詳しく知ることができます。

④lynch. 『I BELIEVE IN ME』 6/1 Release
メジャーデビューを発表したlynch.のメジャー第一弾となるアルバムですが、メンバー的には『5枚目のアルバム』として見てほしいとのことです。このアルバムも前作から2年振りですね(笑)。インディーズ時代のSg『A GLEAM IN EYE』の中に載っていた『ねがい』という歌詞があるんですが、それが次のSg『JUDGEMENT』で『この詩はねがい』『自分の意思を曲げない』と綴られており、そしてこのアルバムのリードナンバーの『I BELIEVE IN ME』の中にも綴られていると、このバンドにしては珍しくストーリー的な意味合いをもったものになっています。またこのアルバムの2曲目『UNTIL I DIE』で「ねがいは未来に咲き誇る 泣いている雨は止むことなく」と歌い、最後の
Sg『A GLEAM IN EYE』はかなりアレンジし直されて「涙が溢れても 雨は止むことなく 突き刺すけれど 何度でも ねがいよ鮮やかに」と逆説的に表現されており、『ねがい』という言葉にかけて聴き比べると、新しい発見があるかもしれません。サウンド的にも「lynch.至上もっとも激しい」というメンバーの言葉通り、数曲を除いてすべてが激しい曲ばかりで構成されており、lynch.独特のメロディーと相まって、かなり異端的なロックアルバムになったと思います。

⑤SLIPKNOT 『IOWA 10TH ANNIVERSARY EDITION』 11/2 Release
2001年に発売された「IOWA
」の発売10年を記念して制作された企画盤。本編DISCに変更はありませんが、このアルバムはメタルというものに、洋楽というものにはまるきっかけを作ってくれた特別なアルバムです。『PEOPLE=SHIT』の衝撃は今でも忘れていないです。また、『goat』と題されたDVDでは当時の状況を現在のメンバーがコメントするという内容になっており、メンバーの最新のコメントをすることができると言う意味ではかなり貴重な内容になっていると思います。ポール・グレイの死から1年を過ぎライブ活動は再会させつつも新作への話は未だノーアナウンスな彼ら。ポール・グレイの死を彼らが乗り越えた時を待つつもりです。

他色々箇条書きで列挙します。

⑥Dream Theater 『A Dramatic Turn of Events』 9/7 Release
なんとなんとマイク・ポーノトイが脱退してから完成されたニューアルバム。全体的にアルバムジャケットのようにヘヴィというよりは、クリアで解放感に満ちた作風となっています。ここからどうなっていくのかを楽しみにしています。

⑦大佑と黒の隠者達『漆黒の光』 4/24 Release
去年の7月に急逝したボーカリスト大佑がソロ音源で残して未発表であった音源を彼と親交の深いミュージシャン達が参加し完成させた追悼的なアルバム。このアルバムに伴うライブとして新木場STUDIO COASTでは追悼ライブも開催されました。彼の死を偲ぶ声は多く、DIR EN GREYの京氏の後輩であり、メリーのガラ氏、ムックの達廊氏とは同期的な間柄
だったそうです。そんな彼らも参加しています。またガラ氏は『Beautiful Freaks』の中で『ザァーザァー』『SWAN』という曲の中でその事を歌っています。また京氏は明言は避けましたが、『DUM SPIRO SPERO』の『VANITAS』という曲は、彼への追悼なのではないかと感じています。

⑧Sadie『COLD BLOOD』 4/2 Release
前作『MASTER OF ROMANCE』からこれも2年振り(笑)となるアルバムです。直訳すると『冷血』という意味で、冷たくて暗く重く激しいイメージを求めたアルバムとなっています。それでも曲はそれぞれバラエティに富んでいる内容となっています。

⑨黒夢『Headache and Dub Real Inch.』 11/2 Release
前作『CORKSCREW』から約13年振りとなるアルバム。タイトルは『駄洒落以上の意味はない』という風に清春は述懐していますが、ある意味でそんな風に言える位に強いんじゃないかと思います。なんか大人のロックみたいな感じで、これまでの黒夢とは違う、まったく新しいアルバムになったんじゃないかと思います。

⑩Skoop On Somebody 『DISTANCE』 11/30 Release
S.O.S15周年記念として発売されたアルバムです。ゲストミュージシャンも多く、かなり盛り上げて作ったように感じられます。ベタなんじゃないかと思える位の歌詞やメロディの使いまわし、相変わらずS.O.Sはこういうムードを作りだすのは上手いなと思いました。

こんな感じで今年はなんとか聴きごたえのアルバムを色々聞く事が出来ました。来年も聞く事が出来ますよう...。


劇場版 機動戦士ガンダム00-A wakening of the Trailblazer-

2010-10-17 17:14:39 | REVIEW


機動戦士ガンダムOOの劇場版「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
」に時間がないにも関わらず無理やり行ってきた。
夏休みまでに行こう行こうと思っていたのに勉強やらバイトやらその他もろもろで...
ひと月近く経って無理やり行くことにした。

ネタばれ注意!
19年ぶりのガンダム新作というよりはどちらかというと「OO」っていう一つの世界観の中で考えた方がしっくりくるんじゃないかな。昔からのファンでは反対もあったみたいやけど、ガンダムシリーズで異星人とのファーストコンタクトっていうのは今までなかったし、「来るべき対話」を今まで主軸に置いていたからこそ違和感なくやれたんだろう。ガンダムでやってしまったのが作者じゃないけど「OO」っぽいよね。公開前からガンダムフェスタやCDなんかにキーワードを乗せたり、いろんなところで情報を公開しつつベールをかぶせるというやり方が功を奏したんだと思う。あとは結局敵が地球外生命体っていうのも、良くも悪くも注目を集めたのは間違いないと思う。

映画の内容については上記のとおり「ファーストコンタクト」もので、無人の木星探査船を発見するってところから地球と宇宙で起こる異変を描き出しています。それにかかわってくソレスタルビーイング。「異種との対話」がテーマなだけにTVシリーズよりも余計分かりやすい展開になってたんじゃないでしょうか。人間同士の争いはTVシリーズでひとつ完結しているし、お互いに敵対していた勢力も今回は相手がELSなので共通の敵なので共闘するしかないわけで。もしも人間同士の争いだったら「W」のエンドレスワルツみたいになってしまうから...。
グラハムの心境の変化を語る場面や、刹那に想いを寄せるようになるフェルト、自分にもできる事があると宇宙に上がる沙慈、戦闘中に浸食されたパイロットを助ける事に対してのハレルヤの「偽善だな」に「誰も死なさない、それでも善だ!」と答えるアレルヤなど変化している部分も多くあったと思います。
あと戦闘シーンはすごかったですね。ELSの変幻自在な動きやサバーニャのビット、ハルートのマルートモードでの動きやグラハム隊の攻撃フォーメーション、ELSの中心部、ELSが花になる時、クアンタのトランザムなど見せ場もあったし描写は素晴らしかったと思います。
ただこの物語では大きく分けて三度の対話をELSを行うんですが、最終的に話が膨らみすぎてそれを時間の中におさめきれなかったような印象を受けます。持っていくだけ持って行って回収しきれなかった感が...かなり扱いがぞんざいな登場人物も少なくなく...映画なので仕方がないですが最終的にELSとの対話だけに全部が持ってかれて、もう少し登場人物の描きが欲しかったのが正直なところです。
・なぜカティとコーラサワーだけ地球軍側で描写が多いのか?
・リジェネの意識体はどうなった?
・デカルトシャーマンは出る意味結局あったのか?
・ラファエルガンダムの退場(=ティエリアの自爆)は早いしあっさりしすぎないか?
・ミーナカーマインは何故ビリーが好きなのか?
・ミーナカーマインは結局なぜ出演したのか?
・なぜコーラは死なないのか?
・グラハムとアンドレーはXXXしなくても...
・刹那は50年対話していたのか?というかクアンタでいきなり行って大丈夫だったのか?
・50年後の他のみんなは?CSは?
最終的に刹那はELSとの戦闘を「対話」つまり分かりあうことによって終結させます。それが「OO」のテーマと合致しているように思いました。元々勝てるわけのない見込みの中で戦って危機的状況の中で逆転して人類バンザーイなハリウッド映画と違って、戦力差だけでいうならガンダムも含めほとんどが大破し負けているんですよね。勝つ負けるなのではなく向き合い、分かりあう事で終わらせるというのが「OO」であり、「争うのではなく、話し合う事、解り合う事が大事」という1st、2ndと伝えてきたものが、此処でも形を変えて繰り返されているんだと思いました。ただあくまであれはアニメなので、現実がそういう風になるかは分かりませんが...伝えたかった事はずっと変わらないものだったんだと思う。だからティエリアに対してミレイナが「どんな姿だったとしても大好きです!」と告白したり、最後ELS化したイノベイタ―刹那が盲目の老女となったマリナに再会した後、「貴方が正しかった...やっと理解り合えた」とセリフが出たんですね。きっと。
マリナはイノベイタ―にはならずに人間として生き、刹那はELSとの対話の為に旅立っていってまったく変わらない容姿のまま帰還しました。それは、お互いにそれだけの時間や代償、失ってしまうものがあるほどに簡単なことではないというのをメタファーしているのかもしれません。
最後ダブルオークアンタが花になる描写も、きっと...。

ただこれはガンダムOOという世界の中だからの話。世界はこんなに単純ではないと思う。OOの世界がみんなが一つになっていると短絡的に言ってる訳ではないですが、永久に人間同士でさえ分かり合うのは、ずっと無理なんじゃないかと思ってるので...でもそれ言ってたら物語が進まないから仕方ないんですけどね。何度も予告を見てきたせいか、おおこういう展開なのか!!っていう予測を裏切るものはなかった。範囲内というか。
対話といっても、人間同士の争いや価値観の相違といった現実的な問題と、何処から来たのか分からない異星人とのやり取りを同じ括りの中で捉えるのはどうなんですかね....
戦争をテーマに描いてきたドラマが最後でSFにシフトしたのは、面白くもあり、所詮フィクションの物語という印象も無きにしも非ず。


TOUR09-DIM SCENE-FINAL AT SAITAMA SUPER ARENA

2009-12-16 17:13:15 | REVIEW

今日、発売日と同時に珍しく送られてきました。the GazettE DVD「TOUR09-DIM SCENE-FINAL AT SAITAMA SUPER ARENA」
なんかパネル展の応募券と用途不明なディスクケースっぽいやつと、特性のマフラータオルがついてました。

ジャケットが印象的ですね。見た感じでは虐待を受けてる女の子...って感じかな。
手書きの字面など、内面的にゾクッとする感じがありました。
アルバム「DIM」は個人的にあの暗い感じが凄い好きだったので、どういう風にSE含め表現されるのかを楽しみにしてました。
感想としては、あの暗い雰囲気を表現しようというのと、今までのように、ファンとひとつになれる感じのライブの流れというのを上手く組み合わせようとしているのかなって感じでした。元々「DIM」って雰囲気だったり、楽曲的には一番よく出来てると思うけど、アルバム単体の完成度で言ったら前の「STACKED RUBBISH」の方が高いと思うんですよね、。「DIM」は何処となくまだ完成されてない感じがずっとあって...。
DVDを見てて、「DIM」を表現する際に、あんまりこれまでのセットリストと似たようなのが、逆に妨げになっているのかなと感じました。たとえば、冒頭「LEECH」「Hyena」をやってたんですが、特に「Hyena」を見てて「なんか雰囲気に合わんなー」とか感じてました。「DIM」にあるあの暗さを表現するのに、ライト感な曲ほど実は違和感を感じるっていう。後は映像と、SEが此処まで印象的に取り入れたライブもなかったんじゃないかと。この幾つかのSEが、ライブを構成する上で実は雰囲気や世界観を構成する上での重要な鍵になってるんじゃないかなと思いました。インタールードではなく、一つの重要なパーツだということ。
あの暗い雰囲気をそのまま続いていけばいいなーとも思いつつ、結局「A MOTH UNDER THE SKIN」からは今までも見たことがあるような流れで、いつもの感じかーという感じでした。あんまり前の「RCE」のDVDと変わらんというか...。ファンからすれば嬉しいんだろうけど、「DIM SCENE」として何を表現したいのか?っていうのは今一わからなかったってのが本音。「DISCHARGE」とかはファンの歓声が合いの手で入ってて進化してるなと思いつつ、ラスト「DIM SCENE」でまた「DIM」に引き戻される感じでしたね。ここから「朦朧」への流れは堪らなかったけど。結構曲順的に?な感じがあって、白き優鬱がえらい冒頭にあったり、終盤の激しい感じの曲順だったり。というか、もう「COCKROACH」はいいだろと思ったり。

アンコール以降はいつも見てる感じで。「Ride with the ROCKERS」の後の「Ruder」とか。「THE SOCIAL RIOT MACHINES」「貴方ノ為ノ此ノ命」はレアというか、後者は初めて聴いたので...。関東土下座組合にLINDA。ダブルアンコで未成年は、今後ずっとDVDになる限り見続けるんでしょうね。もう2006年の武道館以来3回目なので、たまには違う曲やらんかなーとか思ったり。そういえばアンコで着てたルキのチェックシャツは清春のブランドのですよね。ちょっと清春っぽかった笑 あと絶対彼、太ったよね?ずっと頬の肉つき具合が気になって仕方なかったんだけど。楽器隊はなんか貫禄でてきたなーっていうのが感想でした。麗はいつもより暴れてるような感じでかっこよかったし。戒はなんだろね。なんか極楽鳥みたいだった。髪型が偉い変わってて。
あと印象的だったのはファンの人が映ってたこと。関東~とかでほんとに土下座してヘドバンしてたり凄かったよ。女多いな~とも思ったし。

DIM SCENEは一応これでDVD出たから終わりということになるのかな?個人的には課題がまだまだあるように感じたんだけど。今までのようにずっと決まった感じでやるなら、色々とバンドとして変化はしないんじゃないかっっていうのが本音。STACKED~は04までやってるから、「DIM」も05ぐらいまでやったらいいのに笑。SEとかもう使わなくなってくるんだろうし、またその上でどう表現していくのかが、気になります。早くスタンディングやってほしい。