今年も既に中国南部で干ばつが続いているとの
報道があり、都市部だけでなく農村部でも深刻な
水不足に見舞われそうだ。
毎年のように発生する水不足で農地の荒廃も
加速するばかりで、食料や飼料不足に備えた
輸入量もウナギ登りになって来ている。
現在の中国で欠かせなくなっているのが人工
降雨に従事する部門だ。
北京オリンピックの開会式に備えて、雨が会場に
降らぬように、雨雲が会場上空に到達する前に
雨を降らしてしまう活躍も報じられた。
気象局は７０００台余の発射台車やロケットに
航空機５０機、要員約４万８千人を備えた小国の
軍隊並みの規模だ。
毎年数万件もロケットを打上げ、飛行機を飛ばして
雨を降らすためにヨウ化水銀を農村部を中心に
上空にばら撒いている。
ここ１０年平均で約５００億トンもの雨量を得たと
報告されているが、降ってくるのは水だけでない。
撒かれるヨウ化水銀は、毒性は弱いとはいえ
量が多ければ、健康に重大な影響を及ぼす。
カリフォルニア大学の報告では、人体に入れば
発疹、鼻炎、頭痛から始まり、腎臓や肺機能
障害を引起す危険性を備えているとしている。
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