ある集団では、「肉が好きな人は、野菜が好きではない」、「肉が好きではない人は、果物が好きではない」の2つがわかっている。このとき、次のア~ウの真偽について正しく述べているものは、下の①~⑤のうちどれか。 ア 肉と果物が両方とも好きな人もいる。 イ 野菜と果物が両方とも好きな人もいる。 ウ 野菜が好きな人は、果物が好きではない。 ①アとイは真であるが、ウは偽である。 ②アは真であるが、イとウは偽である。 ③アとウは真であるが、イは偽である。 ④イとウは真であるが、アは偽である。 ⑤イは真であるが、アとウは偽である。肉と野菜と果物の3つしか出てこないので、○と×で考えます。3つの食べ物の好き嫌いは、8通りです。肉が好きな人は、野菜が好きではないので、AとDを消します。肉が好きではない人は、果物が好きではないので、BとGも消します。ここで、うっかりしやすいのは、残ったC、E、F、Hのパターンの人は、「必ずそういう人がいた」という訳ではなく、「そういう人がいたかもしれない」ということです。(すべてのパターンから、あり得ないものを削除しただけだから)。 ア~ウを検討します。アは偽ですね。肉と野菜が好きな人は絶対にいません。イは、何とも言えません。偽にします。理由は後で。もしもイが、「野菜が好きな人は、果物が好きではない」とか、「果物が好きな人は、野菜が好きではない」だったら真です。ウは真ですね。よって、正解はありません。これは出題ミスです。ある本の解説を見ると、出題者も、解説者も、総うっかりですね。確かに果物→肉はいえますが、これは、「果物が好きな人がいたならば、その人は間違いなく肉が好き」ということで、果物が好きな人が本当にいたかどうかなど、わからないのです。問題文中に、「ただし、どの食べ物も、好きな人が少なくとも一人はいた」と書いてあれば、アは真なのですが……。ここをポチッとお願いします→
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