上海市内の飲食店で9日夜、日本人留学生3人が中国人に殴打された事件で、上海の公安当局は12日までに容疑者の男を拘束した。上海の日本総領事館が明らかにした。容疑者の身元など詳細は分かっていない。毎日新聞 2005年4月13日
■日本人が「日本人であるという理由」だけで暴行を受けましたが、国内はとても静かです。各種のマスコミ報道を通じて、この奇妙な現象を理解できずに困惑している人々が、世界中に沢山いることでしょう。当然のように、在京の中国大使館が大群衆によって包囲された様子もありませんし、赤い国旗を燃やしたニュースも聞こえて来ません。かつてイスラエルに滞在していた時に、「お前の国は実に変な国だなあ」と呆(あき)れられたのを思い出します。1970年代に飛行機のハイジャック事件が続発した時に、ドイツもイスラエルも間髪入れずに特殊部隊に「同胞救出命令」が発せられて、作戦中の犠牲を覚悟の上で、国家の意思を示すために強行突入が実行されました。唯一日本だけは、当時の福田総理の「人命は地球より重い」の迷言で、犯人の要求を全面的に受け入れまして、莫大なドルの札束と刑務所に収監していた犯罪者を釈放したのを世界中が唖然として見ていました。
■当ブログの『憲法第九条異説と妄想』にも書きましたが、これが憲法九条の隠された第三項です。そこには「同胞を見棄てます」という国家の存在意義を失う内容が書かれているはずです。既に、イラクという物騒な「非戦闘地域」で同胞が拉致監禁されても、近くに派遣されていた自衛隊は動けませんでしたから、今回、そして今後も起こる邦人に対する理不尽な暴行犯罪に対しても、我々はテレビで眺めて「見棄てる」しか対処法が有りません。こうした報道を見聞きした場合は、所詮は「他人事」として一刻も早く忘れるために、テレビの阿呆番組にでも逃げ込んでしまわなければなりません。「愛国心」を憲法に盛り込むか盛り込まないかを国会で議論している奇妙な国ですから、今のところ、へらへらしながらテレビを眺めているしか有りません。何が面白いのかさっぱり分からないのに、げらげら笑っている番組や、カメラに向って大口開けて物を食って「美味い、美味い」を連発する番組は、何よりの救いになります。
■海外旅行が大好きな日本人が所持しているパスポートには、渡航国に対して「保護」を求める文言が印刷されている事にも気付かずに、観光や買い物を楽しんでいるように見受けられます。この文言には書かれていない暗黙の「恫喝」が埋め込まれています。それは、万一の事態が起これば、邦人保護を目的とする軍事行動が発動されるという予告です。何故はっきりと書かれていないのか、と言えば書く必要が無いからです。何故、外国人を保護しなければならないか、と言えば、決してその国が好きだからではありません。保護しなければ、攻撃の口実を与えてしまうからです。同胞が拉致されても30年間も気が付かない日本は、世界の驚異であり笑い者でもあります。しかし、日本国民は「見棄てられる覚悟」を共有して、世界の笑い者になっているわけではありません。憲法に記されている「自衛権」に邦人保護という馬鹿馬鹿しいくらいに基本的な政府の義務が欠落しているのです。そういう立場にいる恐ろしい事実を知らずに、毎日国際空港から楽しそうに旅立って行くのが日本人です。
■勿論、「邦人保護」は謀略にも多用されます。ヤラセ事件を起こして、それを口実に大規模な軍隊を派遣するのは、20世紀半ばまで、悪い事とは誰も思いませんでした。今も思っていないのですが、戦争のコストが高くなり過ぎてしまったので、昔のように簡単に出兵が出来なくなったので、最近はこの種の事件は起こらなくなっただけです。ですから、「冷静な対応」を呼びかける政治家の発言は、「冷静に見棄てましょう」という意味を持っています。北朝鮮による拉致事件で明らかになったのは、選挙区の支持者であろうと、当選した政治家は平気で「見棄てる」という現実です。投票の前に、「私が拉致されたり、暴行を受けたら貴方は救ってくれるのか?」と候補者一人一人に確認を取ってから投票した方が良さそうですなあ。「全力を尽くします」だの「粉骨砕身、精一杯努力」だのと言う候補者は、きっと「見棄てます」と言っているのです。救出には「出兵準備」以外の方法は無いのですから、それを約束出来ない政治家には何も出来ません。
■国連での小田原評定やメディアでの空騒ぎが何の役に立たないことを、日々の新聞が教えてくれています。裏であろうと表であろうと、取引を試みれば、たとえそれが成功しても、それは次の事件を予約しているようなものです。
路上で暴行を受けて、交番に駆け込んだのに警官が「見棄てた」事件が起こると、ワイド・ショーのカメラとマイクが出動しますが、海外に拉致されてしまったり、海外で暴行される事件が起こっても、ワイド・ショーはぜんぜん動かずに、スタジオで間の抜けたコメントを流すだけですなあ。スクープ映像に映っている人物が、その番組の熱心な「視聴者の皆様」であっても、ちゃんと「見棄て」ます。
選挙民も視聴者も、何の意味も無い立場なのです。
反日抗議デモが激しさを増している中国で、16~17日に再度のデモ実施がインターネット上で呼びかけられていることが13日、分かった。一方で、主要な反日サイトが非暴力的な行動を求める声明を発表しており、デモの内容に変化が生じるかが注目されている。
予定されているのは、16日に北京と上海、17日に広州や西安などの都市。10日に広東省深セン市で行われたデモは、実施の呼びかけが削除されたにもかかわらず、参加者は最終的に約1万人にまで膨れ上がった。
17日には町村信孝外相が訪中するほか、東シナ海の日中中間線付近でガス田を試掘する権利を民間の開発業者に付与する手続きを日本政府が開始したことに反発する声が反日サイトに寄せられている。
反日サイト「愛国者同盟ネット」は12日、「最近の過激な行動は中国の国際的なイメージを傷つけた」として「平和的、非暴力的な方法で日本の右翼と軍国主義に反対し、中国の利益を損なわない行動を取ろう」と呼びかけた。広州の日本総領事館は13日、景勝地として有名な桂林(広西チワン族自治区)で14日午前に反日抗議の座り込みが行われる可能性があると注意を呼びかけた。さらに、香港の日本総領事館も13日、香港島中心部で17日に約1000人が参加する反日抗議デモの予定があることをホームページ上で周知した。
毎日新聞 2005年4月14日の記事抜粋
次の暴行事件を予防するには、「そんな事をしていると日本軍が来るぞ!」の一言以外に有効な抑止力は有りません。何をしようと日本軍が来ないからこそ、言いたい放題、やりたい放題です。海外に出兵する軍隊を持たない国が、相手国に「怒り」を伝える新しい政治手法を人類はまだ見つけていません。日本は、憲法を守る為には、この奇跡を編み出さねばならないのですが、それまでは「見棄てる」事を続けて行くしかなさそうです。
■同盟国などというのも、「他人」ですから日米安全保障条約の中に、「日本人保護」など想定されているはずも有りません。国境を一歩外に出たら、日本人は流浪の難民と同じ身分なのです。在外日本大使館の仕事が暇なはずですなあ。軍隊が出せないなら、奈良県で傷害容疑で逮捕された「騒音オバチャン」を即刻釈放して、外務省の特殊任務を与えて北京に派遣するなんていう奇策で、世界を笑わせたらどうでしょうか?それくらい事態は喜劇的なのです
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中国の反日暴動・尖閣諸島問題の背景には何が有るのか…考察してみまし
た。
・緊張の週明け(4/18)
・胡錦涛の後を誰が考えているのか(4/18)
・園田直を知っていますか? その五(4/17)
・園田直を知っていますか? その四(4/16)
・園田直を知っていますか? その参(4/16)
・園田直を知っていますか? その弐(4/15)
・園田直を知っていますか? その壱(4/15)
・「暴行事件」を見棄てる話(4/14)
・外務大臣、御用心!(4/13)
・「暴動スイッチ」ON(4/13)
・中国が謝る時(4/12)
・「中国の暴動」を考えるヒント(4/11)
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雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし) 3/29開設。仏教の支流と源流のつまみ食い
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■日本人が「日本人であるという理由」だけで暴行を受けましたが、国内はとても静かです。各種のマスコミ報道を通じて、この奇妙な現象を理解できずに困惑している人々が、世界中に沢山いることでしょう。当然のように、在京の中国大使館が大群衆によって包囲された様子もありませんし、赤い国旗を燃やしたニュースも聞こえて来ません。かつてイスラエルに滞在していた時に、「お前の国は実に変な国だなあ」と呆(あき)れられたのを思い出します。1970年代に飛行機のハイジャック事件が続発した時に、ドイツもイスラエルも間髪入れずに特殊部隊に「同胞救出命令」が発せられて、作戦中の犠牲を覚悟の上で、国家の意思を示すために強行突入が実行されました。唯一日本だけは、当時の福田総理の「人命は地球より重い」の迷言で、犯人の要求を全面的に受け入れまして、莫大なドルの札束と刑務所に収監していた犯罪者を釈放したのを世界中が唖然として見ていました。
■当ブログの『憲法第九条異説と妄想』にも書きましたが、これが憲法九条の隠された第三項です。そこには「同胞を見棄てます」という国家の存在意義を失う内容が書かれているはずです。既に、イラクという物騒な「非戦闘地域」で同胞が拉致監禁されても、近くに派遣されていた自衛隊は動けませんでしたから、今回、そして今後も起こる邦人に対する理不尽な暴行犯罪に対しても、我々はテレビで眺めて「見棄てる」しか対処法が有りません。こうした報道を見聞きした場合は、所詮は「他人事」として一刻も早く忘れるために、テレビの阿呆番組にでも逃げ込んでしまわなければなりません。「愛国心」を憲法に盛り込むか盛り込まないかを国会で議論している奇妙な国ですから、今のところ、へらへらしながらテレビを眺めているしか有りません。何が面白いのかさっぱり分からないのに、げらげら笑っている番組や、カメラに向って大口開けて物を食って「美味い、美味い」を連発する番組は、何よりの救いになります。
■海外旅行が大好きな日本人が所持しているパスポートには、渡航国に対して「保護」を求める文言が印刷されている事にも気付かずに、観光や買い物を楽しんでいるように見受けられます。この文言には書かれていない暗黙の「恫喝」が埋め込まれています。それは、万一の事態が起これば、邦人保護を目的とする軍事行動が発動されるという予告です。何故はっきりと書かれていないのか、と言えば書く必要が無いからです。何故、外国人を保護しなければならないか、と言えば、決してその国が好きだからではありません。保護しなければ、攻撃の口実を与えてしまうからです。同胞が拉致されても30年間も気が付かない日本は、世界の驚異であり笑い者でもあります。しかし、日本国民は「見棄てられる覚悟」を共有して、世界の笑い者になっているわけではありません。憲法に記されている「自衛権」に邦人保護という馬鹿馬鹿しいくらいに基本的な政府の義務が欠落しているのです。そういう立場にいる恐ろしい事実を知らずに、毎日国際空港から楽しそうに旅立って行くのが日本人です。
■勿論、「邦人保護」は謀略にも多用されます。ヤラセ事件を起こして、それを口実に大規模な軍隊を派遣するのは、20世紀半ばまで、悪い事とは誰も思いませんでした。今も思っていないのですが、戦争のコストが高くなり過ぎてしまったので、昔のように簡単に出兵が出来なくなったので、最近はこの種の事件は起こらなくなっただけです。ですから、「冷静な対応」を呼びかける政治家の発言は、「冷静に見棄てましょう」という意味を持っています。北朝鮮による拉致事件で明らかになったのは、選挙区の支持者であろうと、当選した政治家は平気で「見棄てる」という現実です。投票の前に、「私が拉致されたり、暴行を受けたら貴方は救ってくれるのか?」と候補者一人一人に確認を取ってから投票した方が良さそうですなあ。「全力を尽くします」だの「粉骨砕身、精一杯努力」だのと言う候補者は、きっと「見棄てます」と言っているのです。救出には「出兵準備」以外の方法は無いのですから、それを約束出来ない政治家には何も出来ません。
■国連での小田原評定やメディアでの空騒ぎが何の役に立たないことを、日々の新聞が教えてくれています。裏であろうと表であろうと、取引を試みれば、たとえそれが成功しても、それは次の事件を予約しているようなものです。
路上で暴行を受けて、交番に駆け込んだのに警官が「見棄てた」事件が起こると、ワイド・ショーのカメラとマイクが出動しますが、海外に拉致されてしまったり、海外で暴行される事件が起こっても、ワイド・ショーはぜんぜん動かずに、スタジオで間の抜けたコメントを流すだけですなあ。スクープ映像に映っている人物が、その番組の熱心な「視聴者の皆様」であっても、ちゃんと「見棄て」ます。
選挙民も視聴者も、何の意味も無い立場なのです。
反日抗議デモが激しさを増している中国で、16~17日に再度のデモ実施がインターネット上で呼びかけられていることが13日、分かった。一方で、主要な反日サイトが非暴力的な行動を求める声明を発表しており、デモの内容に変化が生じるかが注目されている。
予定されているのは、16日に北京と上海、17日に広州や西安などの都市。10日に広東省深セン市で行われたデモは、実施の呼びかけが削除されたにもかかわらず、参加者は最終的に約1万人にまで膨れ上がった。
17日には町村信孝外相が訪中するほか、東シナ海の日中中間線付近でガス田を試掘する権利を民間の開発業者に付与する手続きを日本政府が開始したことに反発する声が反日サイトに寄せられている。
反日サイト「愛国者同盟ネット」は12日、「最近の過激な行動は中国の国際的なイメージを傷つけた」として「平和的、非暴力的な方法で日本の右翼と軍国主義に反対し、中国の利益を損なわない行動を取ろう」と呼びかけた。広州の日本総領事館は13日、景勝地として有名な桂林(広西チワン族自治区)で14日午前に反日抗議の座り込みが行われる可能性があると注意を呼びかけた。さらに、香港の日本総領事館も13日、香港島中心部で17日に約1000人が参加する反日抗議デモの予定があることをホームページ上で周知した。
毎日新聞 2005年4月14日の記事抜粋
次の暴行事件を予防するには、「そんな事をしていると日本軍が来るぞ!」の一言以外に有効な抑止力は有りません。何をしようと日本軍が来ないからこそ、言いたい放題、やりたい放題です。海外に出兵する軍隊を持たない国が、相手国に「怒り」を伝える新しい政治手法を人類はまだ見つけていません。日本は、憲法を守る為には、この奇跡を編み出さねばならないのですが、それまでは「見棄てる」事を続けて行くしかなさそうです。
■同盟国などというのも、「他人」ですから日米安全保障条約の中に、「日本人保護」など想定されているはずも有りません。国境を一歩外に出たら、日本人は流浪の難民と同じ身分なのです。在外日本大使館の仕事が暇なはずですなあ。軍隊が出せないなら、奈良県で傷害容疑で逮捕された「騒音オバチャン」を即刻釈放して、外務省の特殊任務を与えて北京に派遣するなんていう奇策で、世界を笑わせたらどうでしょうか?それくらい事態は喜劇的なのです
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中国の反日暴動・尖閣諸島問題の背景には何が有るのか…考察してみまし
た。
・緊張の週明け(4/18)
・胡錦涛の後を誰が考えているのか(4/18)
・園田直を知っていますか? その五(4/17)
・園田直を知っていますか? その四(4/16)
・園田直を知っていますか? その参(4/16)
・園田直を知っていますか? その弐(4/15)
・園田直を知っていますか? その壱(4/15)
・「暴行事件」を見棄てる話(4/14)
・外務大臣、御用心!(4/13)
・「暴動スイッチ」ON(4/13)
・中国が謝る時(4/12)
・「中国の暴動」を考えるヒント(4/11)
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「憲法第九条異説と妄想」も読ませていただきました。
日本政府というものは、小難しい言葉を並べ立てていさえすればその場を乗り切れると思っているのでしょうか。
構造改革をスローガンとしていた小泉現内閣総理大臣の選挙時の面影は今やどこにも見当たりません。
そもそも、そういったスローガンを真正直に受け止めてはいけないのでしょうね。けれど、本来なら受け止めてもいいはずなのに、と思います。
選挙自体が既に意味をなくしてしまったのでしょうか。
今の日本を憂うべきなのに、どうしてもそれができないのは、何事に対してもつい対岸の火事と思ってしまう習慣ができあがっているせいなのでしょう。平和ボケしてしまっているのですね。国民も、政府も。
こうして旅限無さんのように、日々様々な問題をきちんと真正面から見据え、尚且つ多面的に物事を考えそれを形にしている人たちもいるというのに、本来それらをするべき政府のお偉方は考えること自体放棄しているように見受けられます。
本当に、もういい加減今の議員や内閣関係者らは現場から退くべきなのでしょう。
長々とすみませんでした。
それにしても、本当に旅限無さんの書かれる記事は参考になります。旅限無さんのような方のことを博識というのでしょうね。
またこちらへお邪魔させていただきますね。それでは。
ワタクシは憲法の機軸は13条であると考えておりますが、現状ではこの13条は無視されているとしか言い様がありません。たまに主権がないのかわが国はと思うこともしばしばです。
全くもどかしい話です。
最期に、TB感謝ですm(__)m
>国内はとても静かです
うちの社員でも、若い奴は中国で暴動があったことさえ知らない。
ニュースが始まるとすぐに他へチャンネルを回す。
タモリの下らん番組を見て喜んでいる。
今の日本の現状はこんなもんでしょう。
Blogで自分の意見を発信しようとするものはほんの一部。
>特定集団と結託した立法能力など全く無い地元の名士?が立法府に集まってしまいます。プロレスラーや漫才師にも被選挙権は保証されていますが、法律を作る仕事には適性と言うものが有るはずなのです。
本記事もそうですが、コメント欄のこの部分に頷かされました。
郵政国会にもうんざりです。早急な防諜法の論議が待たれるところだとおもうのですが。
たしかに、見棄てられている感じがします。
もっと国家間の友好関係が広がっていけばいいのに、と理想的なことばかり思ってしまう私です・・・