院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

18歳ではもう遅い

2011-10-17 07:02:17 | Weblog
 修学旅行で法隆寺の建築を見て感動した小川三夫さんは、高校を卒業してすぐに同寺宮大工の故西岡常一さんに入門しようとしたが、「高校を卒業してからでは遅すぎる」と断られたという。21歳で入門を許され、小川さんは現在の法隆寺の宮大工となっているけれども、例外的なことだと私は思う。

 体で覚えなくてはならない技芸は、高校を卒業してからでは遅いと、いつぞやこのブログに書いた。そのとき三重の高校の食物調理科の例を出して、調理師になるには理想的な高校だと賞賛した。

 ピアノを初めとする楽器や、バレエや日本舞踊などは10歳以前から始めなくてはモノにならないことは、みなさんよくご存じだろう。自転車でさえ、小さいころから練習しなくてはならない。

 アマチュア囲碁の強豪で、東京代表の決勝戦まで行った、私の高校の数学教師は、「10歳までに囲碁を始めた人には、感覚的な部分でかなわない」と言っていた。

 外国語会話は高校で始めるのが最適だろう。それは、まず母国語をきちんと知っていなくてはならないからである。力士は中卒で入門する。だから、外国人力士の日本語の上手いこと。プロ野球の外国人助っ人が、いつまでたっても日本語会話を覚えないのは、時期を失しているからである。

 自動車の運転免許は18歳からとなっているが、これも遅い。一番早く自動車学校を卒業できるのは、19歳までの子で、20歳意から後は年齢が高くなるほど覚えが悪くなるとは、自動車学校の関係者が言っていた。一流のF-1レーサーは、子どものころから、サーキットを走っている。

 これまで、このブログで2回、アメリカの医学教育を批判した。一般の大学を出てから医学部に入りなおすなんて、とにかく遅すぎる。とくに外科系はダメである。もっと早いうちから手術の経験をさせないと、ちゃんとした外科医にはなれない。アメリカの外科医は、さぞかし手術が下手なことだろう。恐ろしいことである

 前にも述べたように、医学は高校から教えなくてはならない。大学まで待つ必要はまったくない。体の各部分の名称を覚えるのに基礎知識は全然要らない。(これが千ヵ所くらいある。)だから、医学は医学専門学校で教えればよいと、再三言っているのである。

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